青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

2011BEST SINGLES 20

cero「武蔵野クルーズエキゾチカ/good life」

アルバムと同じく1位はceroの今年1番のパーティーチューンとレイドバッグポップの名曲両A面シングル。「モテキ」らのサブカル文脈に回収されない、ヒップでホップな僕らのライフレベルミュージック。僕らの生活は続くぜ!






2.昆虫キッズ「ASTRA/クレイマー、クレイマー

ASTRA/クレイマー、クレイマー

ASTRA/クレイマー、クレイマー

今年最後の爆弾。MC.sirafu(片想い、ザ・なつやすみバンド)と澤部渡(スカート)をゲストに迎えた今年のインディーズシーンの総決算。弾丸乱れる戦場で見る3分間の甘い悪夢のようだ。高橋翔のセンスが炸裂したPVも必見。





3.シャムキャッツ「渚」

渚[7 inch Analog]

渚[7 inch Analog]


冒頭から鳴り止まないギターは永遠のピークタイムのよう。しかし、たとえそれが終わってしまった、としても「これから何をしようと勝手だよ」というあっけらかんとした決意が気持ちよい。くるりにとっての「ワンダーフォーゲル」、スピッツにとっての「青い車」のようなシャムキャッツのブレイクスルー作。






4.ももいろクローバーミライボウル

ミライボウル

ミライボウル


ミライボウル」にカップリング「Chai Maxx」「全力少女」とおそらく今後も含めキャリア史上最も充実したパッケージ盤になるのではないか。表題曲の見事なギアチェンジの瞬間には、Zブレイク前夜の少女たちの覚悟が香る。







5.昆虫キッズ「裸足の兵隊」

裸足の兵隊

裸足の兵隊


各楽器パートの魅力炸裂の昆虫キッズの様式美が詰まったサウンドで「太陽さんはあなたの影作ってくれる」と、世の中の2面性を暴き出す傑作シングル。今、1番セクシーで凶暴なバンドは昆虫キッズだ。






6.私立恵比寿中学「オーマイゴースト〜わたしが悪霊になっても〜」

オーマイゴースト? ~わたしが悪霊になっても~ / ご存知! エビ中音頭

オーマイゴースト? ~わたしが悪霊になっても~ / ご存知! エビ中音頭


おばけテクノなる、DAFT PUNK meets シンフォニックメタルなサウンドを纏う超快ナンバー。ヒャダイン先生のペンによるメンバーを知り尽くした愛に溢れるマイクリレーを堪能せよ。





7.シャムキャッツ「サマーハイ」

サマー・ハイ

サマー・ハイ


くるり、たま経由Pavementサウンドで、臆病な若者2人の恋直前のボアダムとメロウネスを鳴らすスローバラード。この上がり切らず下がり切らない音が気分。汗と唾と潮の匂いのする音楽。






8.Twinklestars「Dear Mr.Socrates」


さくら学院内ユニットのシングルは、沖井礼二のペンによる渋谷系を更にアップデートしたcymbalsファン涙のPOPチューン。渋谷系とアイドルの相性のよさを改めて教えてくれた。沖井礼二のベースプレイも必聴。シングルは会場限定。アルバム「さくら学院2010年度 〜message〜」にも収録。






9.スマイレージ「ショートカット」

ショートカット【通常盤】

ショートカット【通常盤】


不死鳥のように何度でも蘇るつんく♂先生。いい所が全部出たような、イントロから終わりまで貫かれた超名曲。お得意の合いの手エフェクトもズバズバ決まって、髪を切っていると思ったら気づけば宇宙にまで届いてた超名曲!






10.東京女子流「Limited addiction」


1stアルバム後の最初のシングルはご乱心か!?の長尺イントロから始まるフュージョン調のソウルチューン。背伸びした色気ある歌詞、トラックに負けない小西彩乃のボーカルを堪能せよ。新井ひとみとの掛け合いもたまらん。






11.槇原敬之「林檎の花」


配信とコンビニ限定で発売の東北新幹線CMソング。イントロ、歌い出しからノックアウトの往年のマッキ―黄金律復活。オルゴールバージョンを聞いても一瞬で胸打たれたのはメロディーの強さ。日本一のメロディーメーカーの帰還。





12.ヒャダインヒャダインのじょーじょーゆーじょー

ヒャダインのじょーじょーゆーじょー

ヒャダインのじょーじょーゆーじょー


ニコニコ動画でのご活躍を存じ上げていなかったので1stシングルと共に大きな衝撃をうけました。完全躁状態で繰り出される音と情報のスピードについていけなくてついついエンドレスリピート。これは未来のポップミュージックだ。完全オリジナルのヒャダイン印。






13.私立恵比寿中学「ザ・ティッシュ〜とまらない青春〜/エビ中一週間」

ザ・ティッシュ~とまらない青春~ / エビ中一週間

ザ・ティッシュ~とまらない青春~ / エビ中一週間


ヒャダイン先生のペンによる高速ポップチューン。今作の春=花粉症に始まり、その後も夏=肝試し、秋=運動会、とちょっと斜めから攻めてくるテーマで様々なメタファーを背負わされる少女たちのバカ騒ぎを体感せよ。後、「ティッシュ、ティッシュ、ティッシュ、ティッシュ、ワー」のような意味のない楽しさも支持。






14.さくら学院「Friends」

楽曲的にAKBともハロプロともスターダストとも違うもう新しいアイドルの流れ。異様に歌詞の聞き取りやすいボーカル処理が斬新。楽曲も黄金律(ジュディマリ!)に乗せて名フレーズ連発です。こちらもイベント限定CDということです。






15.happle「Happle」

まつきあゆむのバックバンドなども務めたいなかやろう(バンド名)が変名後にリリースしたエコバッグ付きシングル。その後ベースも脱退、と前途多難な報われないバンドから届けられた珠玉のPOPS2曲。






16.スマイレージ「プリーズミニスカポストウーマン」

プリーズ ミニスカ ポストウーマン!(通常盤)

プリーズ ミニスカ ポストウーマン!(通常盤)


つんく♂先生から溢れ出しちゃったメロディー詰め込まれまくりの珍名曲。ラップの中毒性も素晴らしい。加入と脱退で揺れる中「物語は続く〜」と歌わす先生の心意気に涙。






17.東京女子流「Liar」

Liar / W.M.A.D【ジャケットD】

Liar / W.M.A.D【ジャケットD】


「Limited addiction」路線は更に加速して極上のトラックを用意。メロディーの覚えづらさなど、もう売る気があるのかないのかよくわかりませんが、とにかくかっけーの一言。






18.tegal6「プチャヘンザ!」

プチャヘンザ!(紙ジャケット仕様)(DVD付)

プチャヘンザ!(紙ジャケット仕様)(DVD付)


来年のさらなる活躍が目に浮かぶtofubeatsプロデュースのダンスチューン。「出会った時からダンスをする運命なの2人は」音もさることながら彼はパンチライン製造機でもあるようです。






19.Not Yet「週末not yet

週末Not yet

週末Not yet


高性能なポップチューンで踊る大島優子な肉体は衝撃でありました。ボーカルの処理に面白みが全くありませんが、曲としては今年のAKB屈指の出来栄え。






20.AKB48桜の木になろう

【特典生写真付き】桜の木になろう(初回限定盤Type-A)(DVD付)

【特典生写真付き】桜の木になろう(初回限定盤Type-A)(DVD付)


秀逸なPVもさる事ながら、美メロを歌い上げる前田敦子の歌声の儚さ。前田敦子Voのシューゲイズサウンドなアルバムが聞きたい。ちなみに当ブログで1番反響があったのもhttp://d.hatena.ne.jp/hiko1985/20110204/1296834882こちらの記事になります。多少遺憾です。




3曲以上をアルバムに、というルールを課したはずなのですが、3曲以上入ってるシングルも結構ランクインしちゃってます。後、Tomato'n Pineはアルバムランキングで「ジングルガール上位時代」が4位にランクインしているのであえて「なないろ☆ナミダ」「旅立ちトランスファー」もあえてはずしてあります。入れるとしたら上位を独占するでしょう。洋楽はシングルをチェックしていないので邦楽オンリー、というよりインディーバンドとアイドルばかりです。でも今1番おもしろいのはそこだと思っています。