最近のこと(2014/09/19~)
夏から秋に移り変わるこの季節というのは本当にいい。もう少し秋が深まるとどこか物哀しい気持ちに襲われるので、これくらいが1番いいのかもしれない。金曜日は退社して、とんかつ屋へ。特に美味しいという評判も聞いた事のないお店だったので、飛び道具で”味噌かつ”を注文してみる。うーん、決して不味くはないのだけど、どうも甘さが強過ぎて、味噌の味しかせず、とんかつを食べたという気持ちになれなかった。ひさしぶりにとんかつを食べたら、胃もたれの予感に満ちていたので、黒烏龍茶を飲みながら歩いて帰った。道すがら、くるりの新しいアルバム『THE PIER』
- アーティスト: くるり
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2014/09/17
- メディア: CD
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土曜日。朝6時に起きて、伊豆に向かう。新宿からロマンスカーで小田原まで。小田原から熱海、熱海から伊豆三島と乗り換えを重ねて、到着したのが11時頃。伊豆三島駅にある駅そばのお店が、何かのグランプリと書いてあるのを見て、思わず月見そばの食券を購入してしまった。
確かに美味い。別エントリーにも書いていますが、『IZU YOUNG FES’14』とにかく最高でした。18時頃に終了して、そこから1時間かけて伊東に移動。夜の海の雰囲気を堪能できて、よかった。宿で温泉に入ったら、疲れがドッと出てぐっすり眠った。日曜日。宿でとる朝食ほど優美なものもなかなかないものです。伊東の街並みを眺めながら、駅へ。伊豆周辺は観光地としての集客力が弱まっていて、廃ホテルが結構ある。それが何とも言えず、物悲しくていいのだ。
「伊東グランドホテル」なんて老舗だったろうに、今年廃業してしまったそうだ。外観は無機質にくたびれてはいるが、中にはかつて賑やかであったであろう空気が残っているような気がする。
駅前の大衆浴場なんていうのも、これはもう営業していないのだろうな、と写真を撮ってみたが、まだバリバリ営業しているらしい。駅前から続く商店街はなかなか活気があった。
七福神の銅像に温泉の湯をかけられるオブジェラリーにも思わず参加してしまった。美味そうなとんかつ屋や喫茶店も何軒かあった。旅行の時だけでも胃袋が3つくらいにならないかしら、といつも思う。駅に貼ってあった『伊豆シャボテン公園』の55周年記念のポスター。
あのつまらない公園が55年間もあるのか、と驚くのとは別に、右の子の表情。
むちゃ嫌そう。これを採用してしまう『伊豆シャボテン公園』好きだ。伊東から電車で熱川へ。座った席の向かいにイヤフォンをしながらエアギターを弾いている初老の男性がいて、ミュージシャンなのかしら、と思いながら見ていたら、ライブも観た事ある方だった。なんたる偶然。熱川駅で降りてみると、立ち込める硫黄の匂いにテンション上がってしまう。坂の多い町。温泉に入った後、「にしき」という海鮮を食べさせるお店でお昼ご飯をとる。本日の海鮮丼とイカのメンチを食べた。
新鮮。イクラとウニが想像以上に旨かったので、ウニ・イクラ丼にしてもよかったな。イカのメンチは初めて食べる味でしたが、ソースをつけずとも美味しい。散歩の後に、射的ゲームに興じる。ドラマとか映画で観過ぎてやった気になっていたが、何だかんだで初めてやったかもしれない。
温泉に卵を15分浸して食べた所で、踊り子号の時間がきたので帰路につく。
月曜日。翌日が祝日なのでいい気持ちで働けた。退社後、中野芸能小劇場で『べストエンタ!』 というお笑いライブへ。マセキの若手主要漫才師が総出演の素晴らしいメンツのライブだった。しかし、1番の衝撃はランジャタイという漫才師。いやービックリした。まだ1本しか漫才を観ていないにも関わらず彼らは天才だと信じてしまいたい。その凄さについてもう少し考えてみたい。他にも気になる芸人が結構いたな。サンシャイン池崎はOPMCの段階ではうるさいな、くらいにしか思っていなかったのだけど、ネタを観たら緻密さとテンション芸のアンサンブルが妙に面白くて、かなり笑ってしまった。今年のR-1グランプリで決勝に行って欲しいものです。ヤーレンズというケイダッシュ所属の漫才師の面白さも発見だった。おぎやはぎの影響下にいると思うのだけど、多くいるフォローワーの中でも非凡なものを感じました。この日の漫才、オチが素晴らしくて身を乗り出した。マセキ勢では、この日は浜口浜村の「不死鳥」が1番よかった。アンケート結果も1位だったらしい。流れが来ているなぁ。さらば青春の光の高レベルで安定した面白さにも痺れる。森田さんの、発話するだけで面白い感じ、テレビに出る為の才能だ。中野のミスドでドーナッツとコーヒーをしばいて帰宅。
火曜日は祝日。昼前に起きて、洗濯機を回して干してから、『HERO』の最終回を観た。なんかもっと下品な仕掛けをしてくるかと思いきや、特にありませんでしたね。ビートたけしはおろか松たか子も出てこなかった。映画版にとってあるのでしょうか。とことん、最後まで「フード理論」を貫いていた。久利生さんと食を共にする事で、ソウルが交感される。牛丸次席との大福は泣けたな。食事シーンを観ていたらお腹が空いたので近所をプラつく。居酒屋さんが500円ランチというのを始めたらしく試しに注文してみたら、玉葱だらけの生姜焼きが出てきた。まぁ、安いしヘルシーだしよいか、とモグモグ平らげました。そして、そのまま自転車で渋谷へ。インディアンサマーというやつで、漕いでいると汗ばむ素敵な陽気でした。ユーロスペースでサラ・ポーリー『物語る私たち』を観る。鑑賞後、時間を潰す為にタワーレコードへ。リニューアルした渋谷のタワレコがなんとなく苦手だ。どうにも購買意欲が湧かない。Aphex Twin買おうと思っていたのに止めてしまった。1階にスヌーピーがヤクルトスワローズのユニフォーム来ているぬいぐるみが売っていた。これはもう私に買え、と言っているような商品だけども、とりあえず保留。ぬいぐるみが部屋にあるとDQN感がグッと上がる。ヤクルトと言えば、2年連続最下位確定ですが、山田と雄平と川端がシーズンを通していい成績を残してくれたので、そこはかとない希望の年にはなりました。来季、館山のカムバックはあるのか、もしくは、ヨシノリと村中のどちらでもいいからエース覚醒、にかかっていますね。来季の監督は真中(代打の神様)だそうで。小川監督に人柄好きだったけど、さすがに今年の結果じゃ仕方ないか。スワローズには関わり続けて欲しいものです。タワレコを出ても時間が余っていたので、ドトールでチェーホフを読む。そして、恵比寿に移動して、リキッドルームでスチャダラパーとceroのツーマンライブを観た。感想は別エントリーで書いておりますが、とにかくceroかっこうよかった。「いやいや、かっこよすぎるでしょ」とつぶやいて(@脳内)観ていましたわ。シラフさんもブチ上がったパフォーマンスしててグッときたな。
水曜日。眠過ぎて体調悪し。退社後、そばを軽く啜って帰る。石黒正数『木曜日のフルット』4巻を読む。
- 作者: 石黒正数
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2014/09/08
- メディア: コミック
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うーん、これはどうなのだろう。2作目の方がまだ楽しめた気がする。このシリーズ、いつも試写会後のマスコミ関係者の賞賛が凄いのだけど、なんかちょっと匂う。アクションは確かに目を見張るものがあったのだけども、脚本とか台詞廻しがあまりにお粗末だ。そこに目をつぶって闇雲に肯定してよいものだろうか。最後の敬礼シーンで、私の中では『踊る大捜査線』『宇宙戦艦ヤマト』と同じ引き出しにしまわれました。役者陣では佐藤健は文句なしに素晴らしかった。ワーストは「私は医者よ」しか言わない蒼井優。漫画の実写化で思い出したけど、『BECK』も佐藤健だ。今考えても、コユキ(佐藤健)、竜介(水嶋ヒロ)、千葉(桐谷健太)ってルックとしてあまりに完璧過ぎるキャスティングだ。漫画の『BECK』超読み直したいすわー。30巻以上続いていたけど、やっぱり10巻くらいまでの最初のフェスあたりが1番面白かった気がする。
- 作者: ハロルド作石
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/11/14
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木曜日。退社後、上野〜鴬谷にある市田邸という古い日本家屋で野鳩『自然消滅物語』を観た。民家というロケーションがまず抜群に面白く、その構造を存分に使った動線が刺激的。日本語の響きの面白さを信頼した脚本の音も楽しかった。野鳩、完全復活という事なのでこれからも観ていきたい。あそこに本来なら佐々木幸子もいるのだから凄いや。上野周辺の薄汚く猥雑だけど力強い感じって怖いけど、面白い。立ち食い蕎麦をすすって帰る。。家に帰って、『昼顔-平日午後三時の恋人たち-』の最終回を観た。西谷弘の演出回は明らかに画がテレビドラマじゃないので興奮する。上戸彩が格子にしがみ付きながら斎藤工の演説放送を聞く所よかったな。生徒に向けたはずの想いが意図せずして上戸彩に届いている。けど、その交感に斎藤工は最後まで気付かない。劇中音楽のクオリティが妙に高かったのもヒットの要因では。『とんねるずのみなさんのおかげでした』はまたつまらない企画ばかりになってきてしまったなー。『アメトーーク』に湘南デストラーデ(SMA所属!)が出ていてビビる。
金曜日。金曜日はうれしい。『エビ中グローバル化計画』が終わってしまった!寂しい!シーズン2を強く願う。エビ中は8人中7人が人見知りらしい。なんかその感じが凄く好きだ。そんなメンバーに対する流れ星のMCとしての素晴らしい仕事ぶり。繊細かつウォーミングだった。最終回、メンバーに卒業証書を渡すちゅうえい先生が全員に手紙を読む!その手紙が決して名文ではないのだけど、具体的な内容をしっかり彼の言葉で綴ったもので、凄くグッときた。安本さんの涙が美しかったなー。週末のもう1つの楽しみ『アオイホノオ』も最終回。最後までずっと面白かった。庵野がサイン求めてくるくだり良すぎるだろー、と思ったら案の定実話らしい。トン子さんもよかったけど、津田さんがむちゃ好きでした。黒島結菜(17歳)という女優さんらしいのだけど、来期のクドカン脚本のドラマ『ごめんね青春!』にも出るみたいなので楽しみだ。『若者たち2014』もまとめて2話観た。最後まで冴えなかったけど、なんだかんだで結構好きになってしまった。瑛太の熱演にグッとくる。満島ひかりは自分がメインじゃない時の画面でも素晴らしい演技をしていて、なんかもうレベルが違う。このテレビ番組の改編期は妙に寂しくて苦手だ。
土曜日。昨日眠る前にi-phoneで流していたコルトレーンの『至上の愛』が誤作動でエンドエスリピートしていたようで、寝つきがよかったのか、悪かったのか。『至上の愛』をi-phoneで聞いたって良さはちっともわからないのは明白だ。
- アーティスト: ジョン・コルトレーン,マッコイ・タイナー,ジミー・ギャリソン,エルヴィン・ジョーンズ
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2011/06/22
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馬鹿よ貴方はのボケの人のルックス、松田龍平のやばい所だけで出来ていてる感じ。翔平ちゃん(S×L)、太(ウエストランド)、トモシゲくん(モグライダー)の3人が並んで座っている画がサイコー過ぎた。畳の上で死ねないトリオだ。
日曜日。お昼前に起きて洗濯を回す。うどんをかっこんで、映画館に駆けつけ『猿の惑星: 新世紀』を観た。素晴らしい!むちゃ興奮した。予告で何度も観ていたのに、ずっと人間の主役は変わらずジェームズ・フランコだと思ってました。「シーザー」って呼びかけの声が似ている。鑑賞後、ドトールでお茶したり、散歩したりして、のんびり過ごした。夜に再び映画館に行き、イーストウッドの『ジャージー・ボーイズ』を観る。最高、最高!グッとき過ぎた。娘と会ったNYのカフェのソファーに当たる光。トミー役はリバティーンズのピートみたいだったな。アメリカ映画の充実。