大阪から土井玄臣がやって来る。くるり主催ノイズマッカートニーレコードvol.2に「終点はあの娘の家」が収録され密かな話題を呼んでいた土井玄臣。2010年待望の音源「んんん」発表後、ついに東京上陸でございます。11月4(木)にも下北沢 THREEでライブがあるそう。これは見逃せません。無料配布ながら、お金を出して買ったどの音源よりも大切に噛みしめて聴いている。まだ聴いていないようなら早くご本人にお願いのメールをしたらいいと思います。紡ぐのは、人称も性別も時間軸も生も死も天も地も狂い無化された世界。はみだし、こぼれて堕ちて行く人の光の部分を拾い挙げて歌ってくれている感じがして好きだ。
触れられない朝謡は いつも唄を唄う
何を語れば響くのか?とても迷いながら
こういう歌が好きだ。本土井玄臣ってミュージシャンは声と呼吸も素晴らしい。
ザ・なつやすみバンドのボーカル中川理沙のソロ。確かなソングライティング力に加えて
物憂げな犬と 歌わない鳥たち
からっぽな私と みんな似てるのです
無機質な夢を見られるかな?
といった言葉のセンスがとても好きです。ソロのライブも1度拝見させていただきましたが、バンドとは別の広がり方をする歌になっていて、よいです。
そして、この面子を集めた敏腕交渉人、黒沼英之。ピアノ弾き語りのライブはもしかたらこの夜でラストかもしれないとのことですので、駆けつけとかナイトですよ!彼の曲はトラックもよいので、今後の展開も楽しみですね。
どうしょうもなく憂鬱な気分を掬いあげたい時に聞く音楽であり、同時に耳当たりのよいPOPSとも機能する、という点で共通点があると思います。おすすめライブです。