青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(3月終わりから4月のあたま)

最近のこと。何週間分か書きそびれてしまった。4月に入り、年度末の業務も何とか終わり、やっと平穏な日々を取り戻せそうです。花粉症と疲れで体調めちゃ悪ですが、グリーンスムージーパワーで頑張りたいと思います。緑の野菜のクセがどんなに強かろうが、とりあえずバナナを混ぜておけば味は何とかなる事に気付きました。あるとないじゃ、腹もちも全然違うわけで、フルーツの王様は改めてありがたい存在なのだ。最近はふきのうとうがマイブームで、味噌で合えて豆腐に乗せたり、パスタと絡めたりして食べています。まさに春の味覚だ。エイプリルフールには嘘はつけませんでした。四月は君の嘘、がどんな作品かは存じ上げないのですけども。少年漫画とは思えぬリリカルなタイトルで素敵ですね。さて、さすがに記憶が薄れているので、印象的だった事を書き残しておこう。



まずは最近聞いた音楽について。

フー・リアリィ・ケアズ

フー・リアリィ・ケアズ

Traces

Traces

エミリーズ・D+エヴォルーション

エミリーズ・D+エヴォルーション

TV Girlの2ndアルバムは最高。「Since I Left You」からここまで来たぞ。サンプリングコラージュからより普遍的なポップミュージックへ。1曲目のオルガンの音でノックアウトでした。アイラブポップカルチャー、アイラブモンドミュージック。Camila Meza(カミラ・メザ)のニューアルバム『Traces』もよく聞いている。彼女のギタープレイがとても好きです。Esperanza Spalding(エスペランサ・スポルディング)の新作はなかなか噛み砕けていないが、コンセプチャルな最新型のプログレッシブロックのようで圧倒的にかっこいいです。プロデュースは何と Tony Viscontiというから驚きだ。「外人やべーな」と思いつつ、ayU tokiO、Homecomings、山田稔明、スカート、と国内でも期待しまくりのリリースが上半期には控えていてうれしい。スカートのカクバリズムから出るアルバムのダイジェスト、最高な予感しかいたしません。
youtu.be



スペインのガールズバンドHindsが来日して、シャムキャッツやSaToAとライブをするというのがまた楽しみなのです。新代田FeverでのGUIROとザ・なつやすみバンドのツーマンライブを見逃してしまった事が悔やまれます。後、今月はフジロッ久(仮)のワンマンライブが控えております。

ハルジオンが咲く頃(Type-A)(DVD付)

ハルジオンが咲く頃(Type-A)(DVD付)

サイレントマジョリティー

サイレントマジョリティー

乃木坂46「ハルジオンが咲く頃」と欅坂46「サイレントマジョリティー」もよく聞いています。照沼さんが書かれていた「サイレントマジョリティー」評が気合入りまくりで痺れました。
https://silly.amebahypes.com/posts/691047
欅坂の個人PVも観たいので、初回盤も買おうか悩み中です。乃木坂の個人PVを全て観たのですが、好きだったのは、ダントツで桜井キャップの「アイラブユー」でございまして、こちらについては別エントリーで熱く語っておりますので、ご一読を。
hiko1985.hatenablog.com
他には伊藤万理香、白石麻衣橋本奈々未西野七瀬堀未央奈のPVが良かったです。白石さんの多田敦子、最高。名優、芹澤興人の召喚も効いていた。堀ちゃんのPVのナレーションがロロの島田桃子さんでありました!いやー驚いた。堀ちゃん人称の語りなのに、何故か堀ちゃんではなく島田さんがあてているのです。最初は堀ちゃんの喋り方、島田さんにそっくりだ!と間違えた興奮をしておりました。橋本さんのPVには元ハイバイの金子さんが出演していた。こうなってくると、やはり観たいぞ、ロロ三浦直之監督の乃木坂個人PV。



最近観た映画について少々。山田洋次『家族はつらいよ』と岩井俊二『リップヴァンウィンクルの花嫁』の2本を楽しみました。共に傑作でありますからして、大変オススメですよ。所謂シネフィルという立場の人達からはバカにされ続けてきた(という印象の)2人の監督が、ここに来て実に堂々としている。
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『家族はつらいよ』はまずもって脚本が楽しい。連ドラにすれば2クールはいける設定ではないだろうか。ぜひとも木10あたりで観たい。そんないくらでも引き延ばせそうな感覚をわずか109分の映画にしてしまう山田洋次の妙技よ。脱ぐなり床に放り投げられる靴下と離婚届が破り捨てられ床に舞う紙吹雪に何やら映画らしさを観た。小津安二郎の大胆過ぎるサンプリング、はいいのか悪いのかよくわかないが、ヒップホップでした。蒼井優がよかった。いや、蒼井優はいつもいい。最近1番よかった蒼井優は『岸辺の旅』でのクローズアップだろう。


『リップヴァンウィンクルの花嫁』は暫定ベスト級。黒木華の情けなさが超絶キュートだ。岩井作品における黒木華は声も演技も雰囲気も若い頃の蒼井優にとてもよく似ているのだけども、彼女の方がより庶民的な顔立ちで、今回の匿名的な小市民ヒロインを演じるのにバッチリでありました。ときに、黒木華の読み方がクロキハルだとつい先日知って驚いた。もうハナから直せる気がしない。『リップヴァン~』は綾野剛もいい。軽いのだけど底が知れない。綾野剛という役者そのもののような。こんなハマり役、そうないだろう。『いつ恋』の晴太(坂口健太郎)の造詣はこうあるべきだったのでは、という気がしています。そして、Coccoもとても良い。役者としての彼女を初めて観たのだけど、90年代にトレンディドラマで一世風靡した後、熟れ上がった女優という感じで何やら貫禄だった。カラオケで荒井由美を歌うシーンがあって、その声の良さには改めて感動しまくってしまった。Coccoの楽曲以外で彼女の歌声を堪能したい。尾崎豊トリビュートアルバムに提供していた「ダンスホール」はあのコンピのベストトラックだと思う。中学2年生の時、気が触れていたのかCocco鬼束ちひろしか聞かない時期があったんですけど、やっぱり今聴き直すと美しいけども怖い音楽で、なかなか触手が伸びない。初期の骨太なヘヴィロックな感じも辛い。エントリーには書かなかった小ネタとして、教師役の男の名前がテツヤで、その両親のキャスティングに『3年B組金八先生』でお馴染の、原日出子(乾先生の奥さん)金田明夫(北先生)だったのは狙ったのだろうか。序盤で七海をササミとつくねの鍋に誘った同級生の名前がニタドリ(煮た鳥)さんだったのも笑った。
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ときに『リップヴァンウィンクルの花嫁』で久しぶりに映画の感想を長めに書くことができてうれしいです。実は今年まだ2本目。「もう映画の感想とか書けないのかも!」と焦りました。しかし、岩井俊二って書くだけで甘酸っぱい気持になってくるものだ。浪人時代に憧れていた女の子に『リリィ・シュシュのすべて』を薦められて観て、「何だかよくわからないけど凄い!」と興奮したものだ(モグモグとジャムパンを食べながら)。果てには『四月物語

四月物語 [DVD]

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を1番好きな映画に挙げていた事があるほどです。恥ずかしい。「あの映画はいいし、松たか子は超絶かわいいけども、言っとくけどあんな女はこの世にいないから、それは覚えておいたほうがいいよ」と年上の女性に教えてもらったのもいい思い出です。ああいう女の子が本当に世の中にいるのかいないのかは、この歳になっても結局わからないというか「いて欲しいものだ」といまだにどこかで願っているような気がする。今ちょうど早稲田松竹でかかっているようなので、観に行ってみようかな。



最近のテレビのこと。まさに『いつ恋』ロスの最中である。月曜日が味気ない。とりあえず『それでも、生きてゆく』のDVDを少しずつ観て、乾きを潤しています。何回観ても満島ひかりの全てに泣く。それにしても『それでも~』と『最高の離婚』に関しては台詞や役者もさることながら、脚本の構成力も完璧でおののきます。出来事の運ばれ方がスムース過ぎるのです。

白線流し DVD-BOX

白線流し DVD-BOX

並行して唐突に観始めた『白線流し』も半分くらいまで鑑賞しました。天体と夜間学校を絡めた脚本がとてもよく出来ていて感心してしまった。ヤング長瀬は美しいし、酒井美紀のいなたい少女感も希少だ。『白線流し』は酒井美紀×柏原崇なわけで、そうなってくると『Love Letter
Love Letter【DVD】

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も観直したい気分。再び岩井俊二。あの作品も坂元裕二的な手紙が誤配される話である。大島弓子的な感性が最も美しく実写化された例として『Love Letter』の事は永遠に称えていきたい。話は変わって『おそ松さん』の2クール目が終わってしまったのも地味に寂しい。十四松の「おめで盗塁王」がジワジワとツボにはまってきております。マッスル、マッスル。
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先日放送が開始された今石洋之の新作アニメ『宇宙パトロールルル子』のOPがフジロッ久(仮)の「CRYまっくすド平日」なのです!凄すぎる。まさにブレイクスルーポイント。売れてくれー。

『ゴットタン』の若手芸人企画で「コイツは天才だ!」と一目置かれている芸人部門にランジャタイが前回の2位に続いて4位にランクイン。Aマッソも3位に。2016年はランジャタイとAマッソがどうにかなる年だと信じたい。今月半ばに、渋谷コントセンターで『倉本美津留の太鼓判』というライブイベントがあるのですが、そちらの夜の部にランジャタイとAマッソ(Aマッソは2回目)が選抜されています。笑い飯、ナイツ、ランジャタイ、Aマッソという夢のような4組がひたすらネタだけを披露するそうな。チケットマストバイ案件ではないでしょうか。ちなみにの第1部はPOISON GIRL BANDジャルジャルさらば青春の光、Aマッソ、とこちらも最高な4組。さらばとランジャタイが逆だったら、こっちを選んでいるかも。更に今週末には板橋でランジャタイのトークライブ、大宮でPOISON GIRL BAND×ランジャタイのライブが!まさしくランジャタイ月間です。ランジャタイがYouTubeにあげている『ぽんぽこラジオ』も愛聴しております。
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これを聞いていると、意外と国崎さんのが常識人なのかな、とも思うのですが、真夜中クラシックがツイートしていた、国崎さんから大量に送られてくる、醤油を浴び続ける姿が収められた写メールというのを見て、やっぱりこの人が1番おかしいや!と感激しました。お笑いライブで言いますと、円山町スクランブルエッグスの第2回公演も観たのですが、あれはどうなのだろう。今回みたいな内容を続けていると、いつか必ず大問題になるというか、燃やされる事必至なので、もっと注意して欲しいと思いました。色々意図や言い分はあるのかもしれませんが、さすがに時代に鈍感過ぎる。う大さんのUFOのネタ、好きでした。



最近読んだ本。高野文子の『棒がいっぽん』と『黄色い本』を読み直した。

棒がいっぽん (Mag comics)

棒がいっぽん (Mag comics)

黄色い本 (KCデラックス アフタヌーン)

黄色い本 (KCデラックス アフタヌーン)

高野文子を読むのは目と脳の訓練のような所がある。宮本常一の本を2冊読んだ。『日本文化の形成』に続いて、名著と誉れ高い『忘れられた日本人』を読了。
忘れられた日本人 (岩波文庫)

忘れられた日本人 (岩波文庫)

歴史から忘れさられようとしている無名の人々の談話。とても面白いです。民俗学という学問のおかげで自分は1人じゃないという気持ちになれる、と語る地方の老人の話がグッときた。夜這と歌合戦に関する伝承がとても興味深かったです。こういうのを読むと昔の人が皆、性豪のように思えてくるのだけども、中には必ず性に淡白な人達もいたはずで、「他に楽しみがない」という時代を彼らはどうやり過ごしていたのか気になる。人知れぬ楽しみというのが実はあったのではないだろうか。日本史と世界史の勉強をし直したい、とここ数年ずっと考えているけど、なかなか実行に移せないものです。



プロ野球のお話。スワローズの期待の新人である原樹理。彼の先発登板試合に2回ほど駆けつけている。東京ドームと神宮球場。両試合共に勝ちはついていないものの、悲観はしてないというか、投球内容は素晴らしく、信頼は高まるばかりである。何と言っても必殺のライジングシュート。浮き上がりと曲がりがえげつない。それを打者の内角に恐れずガンガン投げ込む姿に惚れました。新人とは思えぬメンタル。スワローズの投手に足りないのはあれだ。フォークとスライダーもいいし、コントロールとスタミナも充分。これからのスワローズを小川と支えて欲しいピッチャーだ。顔もかわいい。
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ホームラン打たれてマウンドで崩れ落ちたり、ベンチでタオルかぶって沈みこんだり、漫画の主人公みたいです。しかし、スワローズ自体はどうもピリっとしない。ライアン小川が2戦連続で「これぞエース」というピッチングを見せてくれているのだけど。とにかく他が壊滅的だ。ペレスと石山が戻ってくるまではしばらくはてんやわんやだろうな。秋吉への信頼は数回の救援失敗では揺るがない。とりあえず杉浦の中継ぎは見たくないので、早く戸田に落として先発調整を開始して欲しい。球は遅い、ストライクも入らない、という凡庸を極めたような二年目の寺本に先発させ、2回6失点などさせるくらいならファームで頑張っている山中や新垣はどうにかならなかったのだろうか。山田の好調とバレンティンに一発が出たのはうれしい。