青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

GOMES THE HITMAN“reconstruction of cobblestoneー僕たちの都市再生計画”

時はゴオゴオと音を立てながら無情に流れ去り、二度と戻ってくる事はない。小さい頃に『ドラえもん』を読んで知ったつもりではいたのだけど、歳を重ねて、よりクッキリとその冷酷な真実を痛感している。どんなに楽しい時間を過ごしていても、その感覚はいつ…

柴崎友香『虹色と幸運』

虹色と幸運 (ちくま文庫)作者: 柴崎友香出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2015/04/08メディア: 文庫この商品を含むブログ (4件) を見る柴崎友香の小説を読んでいると、私たちは常に”途中”にいるのだ、という事を想う。彼女の小説は気づけば始まり、まるで山…

最近のこと(2015/04/17〜)

この「最近のこと」シリーズ、かなりさぼっていたのだけど、本当は週に1本は書いていきたい。他愛のない事しか書いていませんが、なんかこう記憶や記録のようなものを積み重ねてみる事に意味を見出したいのです。この間の「最近のこと」で書き漏れたことを…

夏目知幸『MIDI DAYS』

シャムキャッツのフロントマン夏目知幸のその魅力の1つに、青年だけが持ちうるセクシーさ、クレバーさと共に少年期特有の万能感を持ち合わせているという事が挙げられるのではないか。どうも彼を見ていると、いつも小学生の頃、クラスの人気者だったあいつや…

最近のこと(2015/04/15~)

やっと年度末や新年度の慌ただしさを抜け、花粉症の症状と共に落ち着きを取り戻してまいりました。てりたまバーガーが発売しているのを見かけると、「あぁ忙しいな」と実感いたします。土日まで持ってくれよ、と願うも桜は毎年春の嵐で散ってしまう。今年は…

Joe Barbieri『アパートメントの宇宙飛行士』

イタリアの誇るSSW、Joe Barbieri(ジョー・バルビエリ)のニューアルバム『アパートメントの宇宙飛行士』が素晴らしい。カエタノー・ヴェローゾやチェット・ベイカー(2013年にはトリビュートアルバムも制作している)と比較されるその静かな”ささやき声”で…

梶井基次郎『檸檬』とシティポップ、あるいは『それでも、生きてゆく』

丸善のレストランで「檸檬(爆弾)ケーキ」を食べたので、梶井基次郎の『檸檬』を読み直す。もし、未読という方がいれば、文庫の短編集を購入するもよし、もしくは『檸檬』一遍だけを取り急ぎ読むのなら青空文庫でもいいだろう。10分もかからない時間で読め…

丸善の文化の香り「檸檬爆弾ケーキ」と「マナスルシューズ」

東京駅周辺をブラついたついでに、丸善の日本橋店に行ってきた。現在、本店は丸ノ内店という事になっているが、やはりこの日本橋店が本店という感じだ。なんでも、登記上は日本橋店が本店らしい。丸善に足を運んだのは、実に些細な理由で、最近購入した靴に…

望月ミネタロウ『ちいさこべえ』

望月ミネタロウの最新作『ちいさこべえ』は山本周五郎の時代小説『ちいさこべ』を漫画化した意欲作だ。原作小説は、大火事で両親を失った大工の若旦那が、孤児を養うなどの人助けを行いながら、家業を復興させていくという普遍的な人情物語。 どんなに時代が…

シソンヌ『trois』

空港 息子の目覚まし時計 せいさくしゃ 先生の本性 じじいの杖 ナイト便所 リューヤの思い 野祭 母と息子 空港2 『キングオブコント2014』の覇者による「シソンヌライブ」の第3弾『toris』が凄い。昨年の傑作公演『deux』から更なる進化を遂げている。メッセ…