大根仁『バクマン。』

常に話題作を提供する手腕は見事としか言いようがないが、劇場版の『モテキ』にしろ、この監督の作品は映画になるとどうしても粗が目立つ。画面は美術、情報量、役者の演技と、非常に密度は高いが、どうしてかのっぺりした印象だ。教室を舞台に3人を配置するならば、サイコーは想いを寄せる亜豆を後ろの席から盗み見るべき…