近藤聡乃『ニューヨークで考え中』1巻

近藤聡乃という作家は、もうとにもかくにも画が巧過ぎて、どんな内容であろうとも、観る価値あり!と断言できてしまう。コートを脱ぐだとか、靴を磨く姿勢だとか、腕まくりした服の皺だとか、電子辞書を打つだとか、パンケーキにシロップを垂らすだとか、そんな日常の何気ない所作を、かくも官能的な線で漫画表現に落とし…