panpanya『枕魚』

あいかわらずフェティシズムに満ちたている。水と海中生物、蠢く地下通路、そして”過ぎ去っていったもの”への憧憬。中でも目をひくのは、やはり看板や標識といった街の風景の描き込みだ。看板や標識というのは、「その先に何かがある」という予告だ。panpanya作品の主人公は、それがどんなに頼りなさげであろうとも、その”…