『それでも、生きてゆく』1話にみる坂元裕二脚本の真髄

意見の合わなさ、考え方の根本的な相違、そういったある種の絶望的な隔たりを、肯定していく試みが坂元裕二の脚本であり、この『それでも、生きてゆく』はその最初の到達だ。会話が噛み合わずズレていく。そのズレが笑いを生み、ドラマを転がしていく。そういった点では坂元脚本には落語的な要素があるのかもしれない。1話…