塩田明彦『抱きしめたい -真実の物語-』

記憶障害の花嫁。副題「真実の物語」が示すように実際にモデルの方がいらっしゃるという事は一旦抜きにしよう。「記憶障害」というのは、昨年の森崎東『ペコロスの母に会いに行く』の存在を考えても、映画という芸術において格好の題材である。「忘れてしまう」←「撮って保存する」という相性のよさがまずある。ショッピン…