ハイバイ『て』

岩井秀人は世界が単面では構成されていない、という事を徹底して舞台上に立ち上げる。今作における特徴的な演出として、時間軸のシャッフルと演者の視点を変えて時間を2度繰り返す、というのがある。*1この際に、舞台装置も180度入れ換わり、視覚的にも世界が多面的である事を提示している。人の視点次第で同じ事象でも全…