青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(2020/05/11)


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また1週間の始まりらしいけど、知ったことではない。眠るのも全然楽しくないけど、起きる気力も湧いてこない。職場の人から電話がかかってくるまで横になっていよう。

くらしが/夢のように/なってから/夢はほとんど/みなくなった/ねむっているとき/わたしはたぶん/はっきりと/現実的に/どたりと/希望もなくねむっている

辻征夫「睡眠」

9時過ぎにさっそく電話がかかってきたので、渋々と起き上がる。しばらく喋っていないので、声がうまく出ない。仕事のメールをチェックするも興が乗らないので、本棚から黒田硫黄『茄子』(講談社)を抜き出し、3冊一気に読んでしまった。

国重と有野がやっている『ラジオ』というゲームをやってみたい、と高校生の頃からずっと思っているな。若い頃はあの2人の話に肩入れしていたけど、気がついたら高間と大西の中年2人の話にグッとくるようなった。

僕も君も一人で食って 一人で寝るんだな

からの2人の台詞でのやりとりにカメラが顔にどんどん寄っていって、小さなコマが連なるその下に薄暗い部屋で寄り添い寝そべっている2人の開放感あるショットが置かれている。かっこよすぎて、声が出た。漫画が上手すぎる。

自炊生活が続いているからか料理にまつわる本に手が伸びる。『POPEYE』の最新号も自炊特集らしいので読みたい。この日は石井好子『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』(暮らしの手帖社)を読んだ。これも10代の頃に、実家の母親の本棚で見つけてタイトルに惹かれて手に取ったものだ。花森安治によるブックデザイン、表紙とカバーが一体化した作りがとても好き。もちろん内容も素晴らしく、続編の『東京の空の下オムレツのにおいは流れる』もお気に入りです。”フランスふうのチーズ・オムレツ”作ってみたいのだけど、バターが売ってない。石井好子風に書けば、バタ。そういえば『向田邦子の手料理』というレシピ本も古本屋を探し回って手に入れたものの、一品も挑戦できていない。

どれも抜群に美味しそうなのだけども、初心者には難易度が高いのだ。「ピーマンと油揚げ」「ピーマンの焼き浸し」「なすの田舎煮」「切り干し大根と鶏肉の炊き合わせ」を作れるようになりたい。わたしに足りないのは副菜だ。

退屈しのぎにYouTubeばかり観てしまいます。よく挟まる三井住友銀行のCM、吉高由里子の「銀行に行けなーいっ」がいつも破裂音に聞こえる。さらば青春の光のチャンネルで開催していた「芸人クイズ」が楽しい。「おもしれー」と独り言を発するくらいに楽しかった。あと、「ジュニア小籔フット」の抜け感のある企画力と演者たちの反射神経に感激してしまう。千原ジュニアは『ざっくりハイタッチ』メンバーといる時が1番好きです。

夜ご飯に素麺を茹でる。今年最初の素麺。ツナ缶をマヨネーズで和えて乗っけて、刻んだ大葉と海苔を振りかけた。麺つゆが切れたので、買わなくちゃ。料理をするとこんなにも調味料が早く減っていくのだな、といまさら感心している。わたしが住んでいるのが都内では比較的行儀の悪いボードブリッジだからかもですが、最近バイクの暴走音を耳にする機会が増えた。道空いてるから格好のチャンスなのかも。そういえば、道でスケボーしている人を見かける機会も増えた。グラフィティもやりたい放題だろうし、このコロナ期をおえたら、ストリートカルチャーが成熟してたりして。

冒頭に貼った動画はThose Dancing Days。アルバムを2枚だけリリースして解散したストックホルムのバンドなのだけども曲が好きで、今でもたまに聞く。2007年に1枚目のEPがリリースされた時が1番盛り上がっていたけど、2011年のラストアルバムも結構いい曲があるのだ。「I'll Be Yours」なんて泣いちゃうぜ。