「すっかり腸が長くなったな」というツイートを目にして、なんでそんなことがわかるのだろうと思って驚いていたら、陽と腸を見間違えていただけだった。日照時間のことを指す「ひがのびる」は正しくは、“日が延びる”なのだけども、“陽が伸びる”のほうが、照りつける太陽を浴びて夏草の香る地面に影が伸びていくみたいな、生の実感がある。
生の実感といえば、3週間で髭がしっかり伸びた。自分がこんなに髭が生えるポテンシャルを秘めていたなんて知らなかった。もし今、わたしに初めて会う人がいたらきっと「髭の人」として認識してもらえると思う。いや、単に「奇妙な人」と思われるだけかもしれない。毛量が限界に達したので、髪を切りに出掛けたら、近所の散髪屋はどこも店先に「4/30〜5/6まで閉店」という貼り紙が。こうなったらもう無人島で10年間過ごしてしまったのび太を目指します。
アサヒのワンダブランドから新発売した「X-BITTER」という缶コーヒーが人に薦めたくなるくらい不味い。この痛みをわかち合いたい。働く男性の気分の切り替えに特化したウマニガ味とサイトには書いてある。強烈なエグ味はホップエキスを注入した結果らしく、もしかしたらビールを飲み慣れている人には美味しくい感じるのだろうか。X JAPANのYOSHIKIを起用した気合いの入った広告展開で、6年ほど前に製薬会社の興和が鳴り物入りで献上した「パワードコーヒー」を思い出す。アーノルド・シュワルツェネッガーとブルース・ウィリスというハリウッドスターを起用し、ローヤルゼリー、クコの実エキス、ビタミンBなどを配合した変わり種缶コーヒー。値段も150円くらいするのだけど、あれも実に不味い缶コーヒーだった。やはり癖のある味が大衆に受け入れられず、コンビニやスーパーからは早々に姿を消したが、池袋駅の丸の内線と東武東上線の間にパワードコーヒー専用の自動販売機がある（あれ、まだありますよね？）。調べてみたら世界に3台しかないらしく、池袋駅、高田馬場駅、羽田空港の3箇所だそうだ。未飲の方がいたら、ぜひ。
『アメトーーク』(テレビ朝日)にぼる塾のあんりちゃんが出るというので「鳥貴族芸人」を観ました。スピッツの「鳥になって」がBGMで流れている。ここに来て、かまいたちがコンビで鳥貴族芸人に出るのはナイスブランディングだと思った。庶民派の立ち位置にまんまと好感度上がってしまうではありませんか。鳥貴族のミックスジュースがそんなにも美味しいなんて知らなかった。アメトーク初出場のオズワルド伊藤のコメントがキラリと光っていた。ああいう感じに髭を整えるやり方もあるのか、とマジマジ観察してしまった。ときに、「アメトーク」ではなくわざわざ「アメトーーク」と打ってツイートする人はマメですよね。
『ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めて』をついにクリアした。魔王を倒して、エンドロールが流れて、やれやれと思っていたら、クリア後にもシナリオが用意されていて、それが結構なヴォリュームな感じで驚いている。主人公が過去にタイムスリップして魔王との戦いで失われた者たちのために歴史を修正していくという裏ストーリーが用意されているのだ。『ドラえもん のび太の大魔境』『アベンジャーズ/エンドゲーム』のような質感。ドラクエシリーズって、主人公はプレイヤー自身だ、ということで基本的に主人公は喋らないんですけど、いくらプレイしても、あれが自分とは思えず、めちゃくちゃ無口な奴って思っちゃうんだよな。
『岡村隆史のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)を聞いて、すっかり眠れなくなってしまった。矢部っちの登場には泣いてしまった。「結婚したら？」と迫るところだけを抜き出せば、それは違和感を覚えるかもしれないが、そもそも矢部っちは「岡村さん、ごめんなさいとありがとうを言えないよね」という基本のところから話し始めていて、結婚というのはそんな岡村さんの人との向き合い方い方を変えるための一例としての提案である。「女性は男を変えるための道具ではない！」と憤る人もいるらしいので、難しい問題ですね。「ありとあらゆる種類の言葉を知って 何も言えなくなるなんてそんなバカなあやまちはしないのさ」という気分です。
