青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(2016/1/22~)

最近のこと。先週の金曜日。仕事を終えて下北沢へ。K-PRO主催の『トッパレA』を観る。ランジャタイ、メイプル超合金、馬鹿よ貴方は、モグライダー、ドリーマーズ、エル・カブキ、湘南デストラーデ、マツモトクラブ、サンシャイン池崎など好みの芸人がずらり。この日はランジャタイの漫才がとびきりでした。周りの人がみんなハンバーガーになったり、犬になったりと、B級映画のような躍動がありました。ライブ後、お腹が空いたので、会場前にあった「五右衛門」に10年ぶりくらいに入ってみたのですけど、色々と残念さが目立つ店でした。明太子湯葉カルボナーラという節操のないメニューには痺れましたが、あらゆる面で「すぱじろう」の方がだいぶまし。平日の下北沢ライブはやはり堪えて、ヘトヘトになって帰宅。お風呂に入った後、録画してあった『水曜日のダウンタウン』を観た。新年一発目だからいつも以上に充実していた気がする。そのまま『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』1話をもう一度観てから寝た。冒頭の世界一大きい蜘蛛の真似をする高良くんのいなたさが愛おしい。



土曜日。洗濯をして、しばらくボーっとしていたら、昼になっていた。大寒波とやらが来ている(関西の話らしいけども)そうなので、外に出る気がしないのです。小津安二郎『晩春』と木曜ドラマ『ちかえもん』を流しながら炬燵でゴロゴロするというチルタイムを過ごした。夕方過ぎに出掛けて、新宿バッシュにてU&Cカンパニー主催の『ツギニツヅケ』というお笑いライブを観る。と『マエヘススメ』の充実と比べるとメンバーに物足りなさを感じますが、とにかくAマッソがアナーキーで最高でした。『笑けずり』をDVDに焼いてもらって、繰り返し観ているのですけど、ザ・パーフェクトも本当に面白いですよね。見た目もキャッチーだし、もっとテレビに起用されまくっていい素材なのに全然見かけないのは、テレビマンの怠慢だ。ハードパンチャー妹尾とピンボケたろうという芸名がジワジワ面白くて、ほんと好きです。あの世代のユニットライブで観たいものを夢想してみるも、Aマッソ、ザ・パーフェクト、インデペンデンスデイくらいしか思いつかない。20代の注目若手って他に誰がいるだろう。ライブ後、評判の焼き鳥屋へ。特選串とやらがどれも肉厚でえらく旨かった。
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隣の席で男が連れの女性に「バットマンが、スーパーマンが、スターウォーズが・・・」とひたすらに映画の話をしていて、「おぉ、『東京タラレバ娘』の世界だ」と興奮してしまった。

東村アキコは「『ダークナイト』を好きなのは男性だけ(女性は『セックスアンドザシティ』が好き)」というのを色々な場所で得意気に語っているけども、そんな安っぽいジェンダー論あるかよ、という感じで、やっぱりあの漫画はそんなに好きじゃないのです。店を出て、久しぶりにTSUTAYA新宿店を覗いてみたら、カフェ併設スタイルに変貌し、DVDの在庫がびっくりするほどに縮小していた。他では借りられないような作品を観させてもらった思い出があります。悲しい。あそこの在庫がどこに流れていったのか教えて下さい。帰宅して、『HERO』の1話と2話をDVDで観る。はぁーむちゃくちゃ面白い。伏線に次ぐ伏線。眩暈がするほどに、みな若い。キムタクが30歳くらい。2話で久利生と雨宮が京王線の座席に向かい合って座るという『最高の離婚』最終回の構図が登場して興奮しました。レンタル開始していた『HERO』の劇場版も続けて観る。この映画を褒めている人を見た事がないのだけど、大好きなのだ。
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「たかが交通事故」理論にはいい加減飽きてきたし、1回の映画でキムタクが車に二度も轢かれるなどの粗さはあるものの、電話や電子レンジを使った演出は繊細かつエモーショナル。ドラマ版が好きだった人は絶対に観たほうがいいです。濱田岳角野卓造正名僕蔵がたまらなく好きだ。



日曜日。眠気と疲れがどうにもとれなくて、昼過ぎまで寝てしまう。気合を入れようと、近所のとんかつ屋でランチ定食にイカのフライを追加(150円)したものを食べた。旨い。そして、外は寒い。この所、ずっとジャルジャルのコントDVDを観漁っていたので、ジャルジャル恋しさが募り井筒和幸『ヒーローショー』を観た。

ヒーローショー [DVD]

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6年前に観た時よりも面白く感じる。というかどう観ても2010年の作品には観えない所がいい。序盤の後藤のヤンキーいきり演技がとても笑えます。夜に近所のシネコンロバート・ゼメキス『ザ・ウォーク』を3Dで鑑賞。超絶最高面白い。痺れまくった。やっぱりゼメキスは最高だ。映画鑑賞史上もっとも手に汗をかいた気がする。テレビで放送していたドッキリの番組を少し観て、シャツにアイロンをかけて眠る。



月曜日。週初めの空気に疲弊する。カーネーション『天国と地獄』を聴きながら電車に揺られた。帰宅して『乃木坂工事中』を楽しみながら簡単にご飯を食べた。来週のシングル選抜発表、楽しみだ。YouTubeで「何度めの青空か?」と「君の名は希望」を生田さんのピアノとフルオーケストラをバックに生歌で披露している動画を観て、感動して泣いた。乃木坂46は奇跡だ、とまっすぐな目で言える。そして、月9!再会のシーンの2人の演技が素晴らしくてポロポロと泣いてしまった。有村架純の声色と高良健吾の無言のうなずき。坂口健太郎の異様なまでのポスト綾野剛感、星野源を好きな人が好きそう。『問題のレストラン』の時のしずかちゃんとかセーラームーンの挿話のように、高畑充希が出てくると、何故だか坂元さんはどこかで聞いたような台詞を喋らせる。「恋は衣食住の順にうんたらかんたら」とか、まぁいかにもNAVERにまとめられそうなウケる台詞なのだろうだけど、ああいうどうやって書いたかわかるものには興味が持てない。それよりも「わたしこんなに桃の缶詰持ってる人初めて見た。これだけであなたの事好きになる人いると思うよ」とか、ああいうどう書いたのかさっぱりわからない台詞こそが真髄だ。巨匠の解散が正式に発表された。年末から噂には上がっていたし、年始のライブの予定が皆無だったので、ほぼ決定的だとは思っていたものの、やはりいざアナウンスされると悲しいものだ。昨年末からの解散ラッシュの中で最も可能性に満ちていたコンビのはずだもの。岡野さんは芸人を続けるとの事ですが、だーほんちゃんは引退。岡野さんのゲス顔をだーほんちゃんのかわいさでちょうどよく調和できていて、いいコンビだったのだけど。こうなったら人力舎のシャッフルの伝統にのっとり。岡野さんには元ザンゼンジの武田さんと組んでゲス道を極めて欲しい。コンビ名もネオ巨匠とかでいい。彼らの素晴らしき単独公演『まだ見ぬ息子達へ』のレポート記事を鎮魂歌に変えたい。
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巨匠論として書きたい事を残せている気がする。だーほんちゃん、最後にもう一度、ダンボールとダンスしておくれ。しかし、人力舎の中堅どころがポッカリと空いてしまったな。昨年の『面白すぎてお客さんが死ぬ可能性があるので、事務所に止められてたネタを4本ずつやるライブ』に参加した4組の内、ドリーマーズしか残らなかった。ほんと、よく耐えたよ!と抱きつきたい想いだ。衣装も新調しているし、ドリーマーズは存続でいいんですよね。かねてより衣装をスーツに変えるべきだと思っていたのだけど、スーツになったらなったで、ちゃんとダサくて、ほんと愛おしいなと思いました。コンビ間で水玉模様を共有しているのやべぇ。ときに、坂本さんが三代目芋前戯坂三郎を名乗っている経緯誰か教えてください。どうか今年は単独ライブ、頼みます!そういえば、ラブレターズの単独公演行けばよかった。



火曜日。異様な眠気とダルさに襲われる。どうにも風邪をひきそうだったので、近所の定食屋さんでスタミナ焼きを食べました。私はこのお店のスタミナ焼きに絶大な信頼を置いているのです。帰宅したら2週間くらい前に注文したDAVID BOWIE『★』が届いていた。

Blackstar

Blackstar

忘れていた頃に来るとうれしいものです。ヘッドフォンでアルバムを1周して「かっこいいな」とつぶやいた。録画してあった『家族ノカタチ』2話を観たのだけども、やっぱりどうにものりきれない。疎遠だった父が再婚し、中学生の連れ子と共に「同居してくれ」とやって来たら、絶対嫌だし、それをして「心が狭い」だの「器が小さい」だのと、親族ならまだしも他人(上野樹里)に批判されるというのはさっぱり理解できないのだけど、主人公(香取慎吾)にはどうしてか響くらしく、勝手に物語が進んでいく。次がつまらなかったら、観るのをやめよう。『わたしを離さないで』も2話でお腹いっぱい。今期のドラマは1本に絞って、過去の名作でも振り返ろうかしら。南波克行編集の『スティーブン・スピルバーグ論』を購入して少しずつ読んでいる。
スティーブン・スピルバーグ論

スティーブン・スピルバーグ論

1章の『E.T.』の論考と30代のスピルバーグのインタビューに大変興奮しました。お風呂で『カンバセイション・ピース』のロバート・ローズ論に涙し、甘草のドリンクを飲んで早めに眠った。



水曜日。気持ちよく起きられた。余裕があったので、目玉焼きを作って、ヨーグルトと共に朝食。ケロッグのコーンフロスト食べたいな。『ドラえもん』とか『ドラゴンボール』を観ていると必ず流れたケロッグのCM。憧れは強かったけども、我が家の朝食に並ぶ事はなかったので、実際どんな味なのかよく知らない。コンボとかチョコワとかチョコフレークとか色々あったけども、今も子ども向け番組にはCM流しているのでしょうか。調べてみたら、コンボは引退したそうです。残念だ。仕事を終えて、シネマロサで『イット・フォローズ』を観る。これは相当に面白かったなー。ホラーは何だかよくわからないから面白い。これはありきたりに、HIVだとか性病のメタファーで解釈してしまっては、作品の面白さが半減してしまうだろう。無理矢理解釈するならば、あの逃れられなさには血筋を感じる。映像とロケーションが良さ過ぎて、それどころじゃなかった。