青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと

最近のこと。重曹での掃除にはまっている。汗や皮脂で汚れた腕時計やシェービングがみるみる復活していくのが楽しい。理科が最大の苦手科目だったので、重曹が何なのか知りませんか、偉大な存在だ。“ジュウソウ”とパソコンに打ち込んで思い出した学生時代の話。中高とワンダーフォーゲル部という山登りをする部活をやっていました。文化系じゃい、と開き直る勇気のない中途半端な奴が入る運動部だったわけですが、そこでの夏合宿というのが、なかなかに過酷なものでした。テントや寝袋や食料の詰まった大荷物をしょって何日もかけて山々を渡り歩いていく。それが「ジュウソウ」と呼ばれていたのですね。入部してしばらくは「重装」と書くものと勘違いしていたのですが、実は縦に走るで「縦走」と書きます。ややこしい。しかし、これが本当に辛かった。ろくものが食べれない中、朝は氷点下、昼は30℃以上、晴れていても数分後には雹が降り、夏なのに大雪原に出くわすという過酷な環境を、大荷物で登り下りするので、1日1キロは痩せてしまいます。お風呂も入れない、トイレは山小屋にあったとしても有料(時間制なのだ)。シティボーイの私めは、お風呂に入れないのがどうしても嫌で、「水を使わないシャンプー」などという数奇な商品に手を出したりしていました。5日間の縦走が終了し、街に降り立つ。やっと好きな物を食べられるぞ、となって、まぁだいたい長野県とか山梨県なので蕎麦なんかが名物なんですけど、選ばれるのは全員一致でマクドナルドでしたね。たださえ若いので、もういくらでも食えるぞ、とバリューセットを2個とか3個頼んじゃったりするわけです。あの時のマック、美味しかったなぁ。重曹の話をするつもりが、チキン竜田が今月復活と聞いて内容が逸れていきました。



11月にして早くも毛布を導入して寝ているのだけど、寝巻は半袖だ。ここに洗練された無駄な贅沢があります。対して、夏に冷房をギンギンにして毛布で寝るのは下品な贅沢と言えるでしょう。しかし、そのせいかはわかりませんが、毎年恒例、季節の変わり目による体調崩しをくらう。11/3の文化の日もといレコードの日には、楽しみにしていたayU tokiOのワンマンライブを断念する羽目に。しばらく大人数編成のライブはないらしい。うーん、残念だ。来春発売予定のアルバムからシングルカット『犬にしても』の7インチは翌日ココナッツディスク池袋店で購入致しました。店内ではMocky『Key Change』のアナログがとてつもなくいい音で鳴っていて、レコードの購買意欲を誘います。ちょうど「Head In The Clouds」から「Hymme」というアルバム終盤にかけての大好きな流れで、しきりにうっとりしてしまった。ずっと買い損ねていたSaToAのCD-Rもゲット。7インチでも聞き倒した「Trees」

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は勿論ですが、このCD-Rですと「Soul River」という曲がとても好きだ。3人でユニゾンして歌うのがいいな。ヨシノモモコ周辺を連想すると同時に(なんせSaToAには姉妹がいるらしい)、アンディー・スターマーがプロデュースしたPUFFYはこんな感じだったら良かったのに、なんて思った。本日休演のアルバムと安藤裕子の『Merry Andrew』と『大人のまじめなカバーシリーズ』のアナログも気になりました。思い入れの強い1枚である『Merry Andrew』を最近よく聞き返していたので、グッドタイミング。でも、買うかどうか悩んでいる内に売り切れてしまうのだろうなぁ。「さみしがり屋の言葉たち」をレコードで聞いたらむちゃくちゃ良いのだろうなー。

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前回貼った「あなたと私にできる事」のイントロから歌い出しとか本当に最高なのでアナログで聞いてみたい。もう1枚は『大人のまじめなカバーシリーズ』ではなくて1枚目か4枚目をアナログにして欲しかった。でも、「ぼくらが旅に出る理由」のカバーは絶品。



最近よく聞いているのはSufjan Stevensと王舟。王舟は新曲「Disco Brasil」が本当に素晴らしかった。

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MVの映像の感度も抜群。なんでもあのKindnessが監督を務めているらしい。電気グルーヴの「虹」カバーってまだライブでやっているのかしら。そんな電気と胎盤したというどついたるねんの「JYO」MVも良かったなー。

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眼鏡姿のワトソンが格好良すぎて惚れた。私はワトソンの歌声もとても好きだ。ワトソンの改名シリーズも好きだったのだけど、「アンズ」という名前をもう止めたのだろうか。後、何気なくThose Dancing Daysのアルバムを聞き返して「Hitten」の素晴らしさに涙した。もう活動は休止しているらしい。

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10/31に赤坂でさくら学院のライブを観た。転入式以来だったので、新メンバーのパフォーマンスの向上に驚かされました。このグループは本当によく練習をしていると思う。このTIFの時より、またグッと連携が締まっていた。
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しかし、いつ観てもライブの演出や企画に代わり映えがない。いまだに部活動も帰宅部やらクッキング部やらをリサイクルしている。スタッフが思考する事を放棄している。重音部やバトン部を生み出したクリエイティビティはどこに行ってしまったのだろう。メンバーが大幅に入れ替わった今こそ、何か新しいものを見せて欲しい。このままのやり方だと、今も決して悪くないのに、「昔はよかったなー」という気持ちが湧いてきてしまいそう。曲もずーっとパッとしないのだよなぁ。でも、倉島颯良ちゃんが良すぎるので、つい観に行ってしまう。何故かわからないけど、とても好きだ。



野球の話。『プレミアム12』が盛り上がっていますが、どちらかというとストーブリーグに夢中。11月初旬は、畠山のFA宣言騒動に振り回され、すっかり寂しい気持ちになっていました。報道の感じでは楽天移籍確定の感じでしたので、本当に残ってくれてうれしい。ハタケのいないスワローズなんて考えられない!田中浩康の生涯スワローズ宣言もうれしい。そして、何より驚いたのがバーネットのポスティングでのメジャー挑戦だ。FAでの挑戦も可能であり、バーネットにとってデメリットしかないのにも関わらず球団にお金が入るポスティングという形を選んでくれた。「スワローズが今まで自分にしてきてくれたことへの感謝というか、FAで『さようなら』ではなく、ポスティングで自分の道を決めたいと思った」という言葉は今読み返しても涙が出てくるな。ファンもバーネットの事はスワローズの生え抜き選手だと思っていました。日本プロ野球史に残る外国人選手でしょう。大好きな選手なので、神宮のマウンドでその姿が見られなくなるのは寂しいが、心の底からメジャー挑戦を応援したい。




テレビの話。月9の『5→9~私に恋したお坊さん~』は回を重ねるごとに低調を極めていく。1話の良さが嘘のようだ。デートに相手がどんなに遅れて来ようともずっと待っている、ってくだり今まで何回観させられるのだろうか。『釣りバカ日誌~新入社員 浜崎伝助~』は素晴らしい。スーさんとハマちゃんの友情にホロリときた。ずっと観ていられるな。石井裕也の『おかしの家』は悪くないかも、と思い始めると終盤で必ず醒める展開が用意されている。葬式の帰りにオダギリさんが「お前の事ぜってー忘れねぇからな!」と川に向かって叫ぶというシーンはなんだ、あれ。尾野真千子は文句なしに良い。『おそ松さん』と『下町ロケット』も楽しく観ています。絶賛の嵐吹き荒れるテレ東『SICKS〜みんながみんな、何かの病気〜』にどうしてもはまり切れません。ここまで自分が好きになりそうな要素が揃っていながら、好きになれない感じは何なんだろう。実はすべて繋がっていました、っていう脚本って何故か称賛されがちだけども、飽和状態といっていいほどありがちな手法だ。価値観がひっくり返るような大ドンデン返し、というならなんかこうM・ナイト・シャマランの映画くらいのものを見せて欲しい。そもそもネットへの目配せが臭すぎるコント1つ1つが好きじゃない。おぎやはぎの感じも好きじゃないんだよなー。個人的な好みだけども、彼らが出演していた同局での『雨天中止ナイン』の方が5000倍好きだ(続編求む)。

これはもう、今作の構成・脚本を担当している福原充典(ニッポンの河川)と土屋亮一(シベリア少女鉄道)より上田誠ヨーロッパ企画)の方が5000倍好きというだけの話かもしれない。ごめんなさい。バラエティではテレビ朝日の『夜の巷を徘徊する』が飛び抜けた存在感だ。テロップなし、BGMなしが最高にクール。演出を表に出さない演出が効いていて、タイトルさながらの静かな詩情を感じさせます。街を”巷”とした時点で勝利している。マツコ・デラックスが何故かとても哀しくて良い。




何気なしに『最高の離婚』の3~4話をDVDで観返した。何て面白いのだ!と10回くらいつぶやいてしまった。ジュディマリの「クラシック」と『JAWS』の挿話は、本当に神様が降りてきて筆が動く感じだったのでは。尾野真千子は本当に完璧。見事すぎる感情と声のコントロール。この頃の窪田正孝はピチピチしていてかわいい。結夏と淳之介がランチするのが箸で食うパスタ屋「すぱじろう」なのとかも抜群。細部まで間違いない感じ。こんなにも面白い坂元先生の新作はまだか、とTwitterでワードサーチしてみたら、「職場に来年1月からの月9ドラマの撮影依頼が来た」という旨のツイートを発見してしまった。そちらによると「脚本・坂元裕二、演出・並木道子でラブストーリーっぽかった」との事。気づいたらそのツイートは削除されていた。なんかそれが逆に本当っぽい。うかつなツイートをしてしまうような情報管理能力の人から”並木道子”という単語は出てこないような気もするので、嘘でない事を祈ります。これは実現したら『太陽と海の教室』以来の坂元月9。このドラマ、何故かDVD化していないので、1話くらいか観た事ないのだ。キャスティングが異常な豪華さで、先生役に織田裕二と北川恵子、生徒には岡田将生吉高由里子濱田岳(!)、前田敦子忽那汐里賀来賢人北乃きい他と、まさに今観返したいコンテンツとなっております。DVDが無理ならば、再放送願う。ちなみに私が今、坂元裕二脚本で観たいのは中井貴一で、大穴で大泉洋です。でも月9なら瑛太がいい。



最近もっぱら『3年B組金八先生』を観漁っている。第6シリーズに感動した矢先、見下していた第7シリーズに更に興奮させられています。大ネタ使いの平原綾香の「ジュピター」反則ですわ。いやが応にも高まる。とにかくもう濱田岳演じる狩野伸太郎がいいのだ。もう本当に彼は飛び抜けて上手い。一挙手一投足に泣かされてしまい、まさに彼がポスト金八だな、と改めて想います。第7の生徒は6と比べると全体的に演技がみんな上手だ。かわいい子ばかりでブス枠、デブ枠がないのは不満だが。驚きだったのは愛すべき「デカあす」を演じていた生徒が現在、沖井礼二とバンドを組んでボーカルを務めているという事実です。
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そういえば、金八の事好き過ぎて中学生の時、ヒルマン(第5シリーズ)役の人のHP宛てにメール送ったのを思い出した。ちゃんと返事は返ってきて何通かやり取りしたのだけど、すぐに「はて、何で私は坊主の男とメールしているのだろう」と気付いてしまった。その点でハセケンは偉いなぁ。


映画はあまり観られていない。M・ナイト・シャマラン『ヴィジット』を劇場で観たくらい。いやはや、最高でした。シャマランは映画の力を信じる子どものままなのだ、と思おうと全部のシーンにグッときてしまう。笑ってしまうシーンのが多いのだけど。思わず『アンブレイカブル』と『サイン』もDVDで観直した。

アンブレイカブル [DVD]

アンブレイカブル [DVD]

サイン/コレクターズ・エディション [DVD]

サイン/コレクターズ・エディション [DVD]

どれも作品時間が107分とかなので全て許せてしまう。スピルバーグ橋口亮輔横浜聡子の新作が楽しみ。



読んだ本について。スカート澤部氏激奨の『菫画報』を2巻まで手に入れて繰り返し読んでいる。

菫画報 2 (アフタヌーンKC)

菫画報 2 (アフタヌーンKC)

古本屋を探し回る気力がないので、Amazonで買っているのですが、中古でも400円以上するのがネックだ。残り2冊も取り急ぎゲットしたい。『菫画報』の主人公星乃スミレさんの影響で児童書の『ドリトル先生』と『名探偵カッレくん』を読み直している。
hiko1985.hatenablog.com
懐かしさで胸がいっぱいになりますし、今読んでも抜群に面白い。オススメです。そして、年に一度訪れる山川直人全作品読み直し大会。山川さんの描くアパートの部屋に住んでみたい。畳の上にベッド置いたりしてしまう感じ。新刊が2冊も出ている事に気づかなかった。『一杯の珈琲から』は文句なしの素晴らしさ。こちらに比べると若干弱いが、消え去っていくものを収める写真家を描いた『写真家カフカ』も悪くない。



先日、ついに30歳を迎えてしまったの。29歳から30歳になる瞬間、寝転がりながら9年前の野球ゲームでジャイアンツと戦っていたので、やばい30代を過ごせそうです。賭博はほんとダメ。30歳になって変わったなーと思う事は、森山直太郎の「生きとし生ける物」が上手に口ずさめるようになった事ですかね。Wikipediaの概要を読んでいたら、「前作同様生命力をテーマにしている。森羅万象を基盤とし制作された。PVで森山が雨に打たれているシーンがあるが、これも森羅万象の力強さを表現するためである。」って記載されていて、「そうなのか」と思った。みなさんもそうだとうれしいです。