青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(2015/10/10~)

今年最初の秋刀魚を食べまして、やっと秋の訪れを実感しております。別エントリーでも書きましたが、高崎へ山下達郎のライブを観に小旅行へ行ってきました。ライブは勿論、最高。高崎は1泊したものの、特に何も観て回らず帰路についてしまいました。もっと街をブラブラしてみたかったなー。
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その車中で食べた「吉芋花火」という芋けんぴがとても美味しかった。鋭利な芋けんぴに蜜がかかっているという、大学芋芋けんぴの融合。



最近、大学時代の友人達の集まりがあり、mixiの話題で盛り上がったので、久しぶりにアクセスしてみたのですが、廃墟となったサイバー空間を彷徨っているような気分になって異様に興奮しました。マイミクの中でも5人ほどは未だに頻繁にアクセスするようで、それもまた何か、荒廃した世界で仲間に再会できたような喜びが。改めて過去の日記やレビューなどを眺めてみると、記憶の迷宮に迷い込んだような気分になる。改めていじってみて、設計やデザインのダサさは否めないが、ネットの浪漫があったし、同時に禍々しさも色濃いな、と感じだ。漂泊された現実が綴られているだけのFacebookより断然好きだな。早くFacebookが廃れてmixi再興の向きに傾いて欲しいものだ。



3連休中周辺のこと。上野の森美術館で『蒼樹うめ展』を観ました。
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TL上にRTされてきたつぶやきで、『蒼樹うめ展』と『ジャクソン・ポロック展』を並列で語っている方がいて、その視線の広角に感銘を受けて、ミーハーながら行列に並んだ次第だ。蒼樹うめのイラストがアートなのか?という問いは、そもそもアートは何ぞや?という命題にぶち当たるので何も言えない。既に指摘されている通り、蒼樹うめのイラスト界の位置づけ等は何も解説されておらず、デジタル処理されているものが大半なので原画ならではの筆致の迫力を間近で楽しめるわけでもない。なので、展示として面白かったか、と言われると正直ハテナなのだが、上野の森美術館蒼樹うめのイラスト展示を観る、という意外性でミーハー心も満たせて、結果満足してしまった。イラストとして、時流も取り込みながらも、固有のかわいさを持ち合わせていて、非常に優れているな、と思った。『魔法少女まどか☆マギカ』の衣装設定話などを非常に興味深く読みました。マミさんの衣装が1番好き。


東長崎でわっしょいハウスの公演『東京の家』を観た。保坂和志の中期作に見受けられるような緩やかなポリフォニーを何とか身体に落とし込んでみようという試みは、良く言えば自由で、悪く言えばとっ散らかっていて退屈。難解な方向に進んでいるな、と思ったが、現代文学へのリテラシーが高い人には面白いのかもしれない。しかし、役者はやはり魅力的。大好き。とりわけ久しぶりに観る事ができた椎橋綾那さんの才能は、小劇場界における満島ひかりだ、と言ってしまいたい。歪みがポップに響く。観劇後、オリオン食堂でラーメンを食べて帰った。東長崎と言えば、オリオン食堂だ。西武池袋線は落ち着く。



プロ野球の話。セリーグクライマックスシリーズ、スワローズが3勝1敗で優勝だろう、と踏んで4戦目のチケットを抑えておいたのですが、これがドンピシャ。今年度2度目の真中監督の胴上げ&ビール掛けを眼に収める事ができました。正直、CSは先方の守備の綻びばかりが目につき、締まらない試合ばかりだった。こちらも自慢の打線が湿り気味で圧倒するほどの点を取る事ができなかったのだが、投手陣が先発・リリーフ共にピシャリと抑えてくれたので、リーグ優勝チームの面目は守れたのではないしょうか。4戦目の先発は杉浦。長いリーチを活かしたフォームのしなやかさは惚れ惚れする。直球のキレもいいし、落ちる球とカーブも制球されていた。入団から2年連続で怪我に泣かされているが、来年度こそはローテーションの軸として躍進に期待したい。変則サウスポー久古のあまりに見事過ぎる左封じは何度でも繰り返し観たい芸術的美しさがあった。勝利の瞬間を守護新バーネットが空振り三振で掴み取ったのには痺れた。キャッチャー中村とバーネットの抱擁には涙腺が潤みました。ロマン、オンドルセク、バーネットが揃った姿を来年度も観たい。これから何より楽しみなのが、ドラフトだ。昨年のヤクルトのドラフトは散々だった。1人として戦力にならなかったし、今後も期待できそうにない。今年は慎重にいって欲しいもの。明大の高山と秋田商の成田の2人だけは何としてもゲットして欲しい。あの2人がヤクルト以外のユニフォーム着ている姿見たくない!でも、本音では高山よりも青大の吉田のバッティングに浪漫を感じる。一方でドラ1四兄弟の赤川と増渕(日本ハム)の戦力外引退。プロの世界は厳しい。2軍に優秀な投手コーチが必要だ。野手最年長のベテランユウイチ勇退。確かに代打で出てきても、全く期待はできなかったが、好きな選手だった。オリックスの坂口を獲るのも悪くないが、飯原や松井淳に奮起して欲しい。



映画の話。黒沢清『岸辺の旅』がジワリと効いてきている。シネコンでかかっている内にもう一度観ておきたい。『回路』『叫』『LOFT』を観直したいのだけど、なかなか時間が作れない。『岸辺の旅』での蒼井優の正面からのショットの顔と声が凄かったので、キャリアを振り返ってみたくなり出演作のリストを眺めてみた。改めて見ると、それほどそそられるものがなく、とりあえず映画デビュー作である岩井俊二の『リリィシュシュのすべて』をチョイスし、鑑賞。

リリイ・シュシュのすべて 通常版 [DVD]

リリイ・シュシュのすべて 通常版 [DVD]

蒼井優に限らず少年少女達が非常に自然な演技を披露している。悪趣味ではあるが、確実に何かを捉えた映画だ。ヤング高橋一生勝地涼がかわいい。あの賑やかな剣道部の面々は一体どこに消失してしまったのか。あの語られなさがいい。古沢良太脚本の『エイプリルフルーズ』も観た。『デート~恋とはどんなものかしら~』のSPドラマに痺れまくった直後だったので、期待していたのだが、これが驚くほどつまらなかった。これが同じ脚本家なのか、という程に筋も台詞もあまりにくだらない。ただつまらないだけではなく、倫理観にすら違和感を覚えるタチの悪い1本。古沢良太黒歴史として葬りたい。ちなみに『キサラギ』は嫌いではない。三谷幸喜の新作『ギャラクシー街道』も同等に、いやそれ以上につまらないのでは。予告編だけで三谷キャリア1のヤバさが匂い立っている。これ以上、(悪い意味で)すさまじい映画を撮っていると『やっぱり猫が好き』『王様のレストラン』『12人の優しい日本人』といった偉業もなかった事になりそう。『スター・ウォーズ』の新作公開までついに2ヶ月を切った。新しい予告編の公開に終始興奮が収まりません。



テレビの話。『いろはに千鳥』の新衣装を選ぶ回があまりに面白くて、あらゆる人に観てもらいたい気持ち。凄まじいフレーズが嵐のように飛び交う悶絶神回。あまりにカジュアルに撮られているが、これが才能か、と打ち震える事必至。シーズン2のDVDも購入したので、チビチビ楽しみながら観ていきたい。もうずいぶん前の話のような気がするが『キングオブコント2015』には色々と心を揺さぶられた。しかし、それ以上に『M-1グランプリ』の2回戦でランジャタイ、モグライダー浜口浜村、エル・カブキ、ドリーマーズが敗退したという事実がこたえる。その日の出来栄えがどうであれ2回戦って事はないだろう。追加合格にも名前がなかったので、どうやら真実らしい。あまりに不憫に想ったのか、モグライダーの芝さんとお喋りする夢を見た。今回の2回戦敗退コンビ5組でレギュラーライブして欲しい。毎回通うわい。新しいガンダムと『おそ松さん』面白い。『銀魂』が実は赤塚不二雄的な芸風だったのだ、と気づかされた。『すべてがFになる』は2話まで観たけども、浅野いにおが原案というキャラクターデザインがどうしても好きじゃないので、小説で読み直そうと思った。


綾野剛主演の『コウノドリ』1話観た。役者陣は豪華なのだが、脚本があまりにオーソドックスでこれまでに観た事あるシークエンスしかなかった。ピアノ演奏シーンも厳しい。「生まれてきて、おめでとう」というのを産科医をテーマにやるというストレートな重たさ。松岡茉優が出ているというだけでマストではあるのだけど、正直継続視聴はしんどい。『5→9私に恋したお坊さん』は面白い。2話もイケてたので、今の所No.1だ。『掟上今日子の備忘録』2話まで観た。西尾維新原作なので骨組みの部分が秀逸。主演の2人も悪くない。『下町ロケット』も観るのが楽しみ。そして、武田鉄矢ウォッチャーとしては何より楽しみなのは『釣りバカ日誌』だ。濱田岳×西田敏行武田鉄矢というのは、三枚目俳優の歴史の継承を目の当たりにするようなものだ。



音楽の話。サニーデイ・サービス『MUGEN』とMocky『Key Change』をこれでもかと愛聴している。

MUGEN

MUGEN

KEY CHANGE ( Deluxe edition )

KEY CHANGE ( Deluxe edition )

『MUGEN』は元々1番好きなアルバムですが、歳を重ねるごとにその輝きが増していく。アナログ盤を探す出す事をライフワークにする事が先ほど決定した。サニーデイの全曲ライブシリーズまだ一度も行った事ないけど、『MUGEN』は絶対に行きたい。くるりが今度開催する『TEAM ROCK』『THE WORLD IS MINE』再現ライブも行きたい。
安藤優子の最初の4枚くらいを聞き返してみたら、これがむちゃくちゃ良くて、涙腺を刺激され尽くした。
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充分人気はあると思うのだけど、もっともっと、例えば荒井由美のような評価を受けてもいいのでは。アレンジもゴージャスで最高。今聞いてもこんなにいいなら、最近の作品にも興味が湧いてきました。Benny Singsが編曲してたりするのだよな。そういえば、今度Benny Singsceroが対バンするんだ。観たいなー。



youtu.be
Couple『brief pop』をカセットで購入。収録曲の半分は好きで、半分は苦手だった。上の曲もカセット版だと日本語詞になっているのだけど、オリジナルバージョンのが好き。しかし、素晴らしいポップセンスが、少しひねくれたいびつな形で録音されているのが最高だ。Shiggy Jr.みたいな方向には進んで欲しくないものです。いや、甘酸っぱいポップソングは大好きなので、メジャーシーンでShiggy Jr.に大活躍して欲しいと思っていて一応全部チェックしているのですが、どうにも期待外れなのだ。「GHOST PARTY」とか何だありゃ。ミツメの『ブルーハワイ』の7incも買いました。
youtu.be
ギャー、もう天才!むっちゃくちゃ好き、本当に好き。「忘れる」も好き。まるで馬鹿みたいになってしまいました。その他、最近印象的だった音楽動画を貼ってお茶を濁します。Spangle call Lilli lineで歌う川辺君のボーカルもやべぇす。

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