青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと

最近の事。金曜日、1週間の仕事を終え、家でのんびり過ごそうとホクホク顔で帰っていたら、電車が止まっていた。本屋やHMVエビ中の誰かが来てた)で時間を潰すも、どうにも復旧のめどが立たないので歩いて帰る事にした。ひたすらに槙原敬之を聞きながら歩む。「冬が始まるよ」と「雪に願いを」の2曲のイントロからの異様な高揚感にステップも跳ねる。続けて聞く黒沼英之の「雪が降る」もやっぱりとてもよくってうれしなる。アレンジの技が細かいんだよなぁ。インディーズのミニアルバムに入っていた「流星群」も河野圭編曲で90年代J-POPに仕上げて欲しい。80年代リバイバルがはやっているけど、こと日本の音楽に関しては90年代を焼き直すほうがおもしろい、というか有効な気がする。普段降りない駅が新鮮でウロウロしていたら2時間もかかってしまい、クタクタ。金曜日だからこそ為せる技です。


帰宅して、先週の『安堂ロイド』を観ていたら、画面にハイバイの平原テツが!と思っていたら、その回のメイン敵キャラが岩井秀人だった。当然のように爆発。キス我慢でも思ったけど、テンション高めの岩井さんの演技って個人的にはあんまり好きではなくて、ダラダラと曖昧な感情で喋っている時こそが彼の真髄だなーとか思っております。しかし、『安堂ロイド』は面白くなりそうでなかなか面白くならない。そもそも1回につき1体敵キャラが出てくるのがなー。しかも全部で10体って最初に教えられてるし。けど観ちゃうのだ。キムタクだから。

かっこいい。「原子還元処理の実行を申請する」が今年の流行語にのノミネートされていないのは遺憾です。もう誰も口にしなくなってきた『安堂ロイド』ですが、何とか最後まで完走したい。とは言え、桐谷美玲大島優子が本当に酷過ぎて、自分でもよく見続けているな、と思います。


『ノーコン・キッド〜ぼくらのゲーム史』の沖田修一・前田司郎コンビの回は期待していたほどではないにしろ、面白かった。『桐島、部活やめるってよ』でお馴染の前野朋哉(武文)と落合モトキ(赤カーディガン)が出ていた。青年団回りの人もチラホラ出ていましたね。会話は抜群に面白くなっていたんだけども、なんか骨格と人物背景の説明がユルユル過ぎて、何だかモヤっとした。ちなみに私は『バーチャファイター』は全く通っておらず、『鉄拳』派です。いや、ただセガサターン持ってなかっただけなんですけどね。プレステよりセガやってるやつのがかっこいい、みたいな価値観って小学校の時からあったよなー。「お前らまだジャンプ読んでるの?今はマガジンだよ」って言ってたコイズミ君かっこよかったものな。彼は中学で大変な不良になってしまったらしい。元気にしているだろうか。



宮崎駿の『プロフェッショナル仕事の流儀』も観た。宮崎駿という作家がいかに運動の作家であるか、というのを改めて思い知る。宮崎駿の言う「市井の人々を描く」というのは、その心理を事細かに表現する、という事では決してなく、彼らの所作を丹念に描写する、という事なのだ。引退宣言をした駿が、ガッツリと戦国物の漫画を書き始めているラストショットには興奮したな。

どうせ鈴木Pがまた映画にしてくれる、と信じている。たとえ、駿が監督を務めなくても、原案や脚本という形で関わってさえいれば、その映画は輝くような気がする。『コクリコ坂から』でさえよかったのだから。



土曜日。洗濯をしてから、最寄りの映画館で高畑勲の『かぐや姫の物語』を観る。素晴らし過ぎた。物語の筋に関係なく、画で基本泣いてしまう感じ。はー早くもう1回観たい。隣の席のおばさんはポップコーンを1袋全て食べ終えると、いびきをかいて寝ていた。まさか、これもヒットしないのか!?しかし、映画館で食べていいお菓子って、もっと音が出ないものでもいいと思うのです。羊羹とか芋羊羹とか栗羊羹とか。正直、隣でポップコーン喰われると音も匂いも気になってしまう。これは神経質なのでしょうか。その後、渋谷まで移動して、オーディトリウムで森崎東の『喜劇 特出しヒモ天国』を観る。これにも泣かされて、とにかく泣きっぱなしの1日となる。演技をしている山城新伍を初めて観た。その後、池袋に移動して学生時代の友人達とチャンコ鍋をつついた。



日曜日。昼過ぎ迄眠る。お風呂でパラパラと峯田和伸の『恋と退屈』を読む。

恋と退屈

恋と退屈

心酔と共に夢中で読んだこの本が出たのも7年前か。日記の頃の峯田君より、2つも年上になってしまった。カレーを食べて、電車で五反田へ。アトリエヘリコプターでザ・プーチンズの舞台を観た。2年ぶりですが、楽しかった。わっしょいハウス、サンプル、マームとジプシーの新作は見逃してしまいそうだ。マームとジプシーはしばらく観ないかもしれない。しかし、作家本人が『Kと真夜中のほとりで』をいまだに超えられていない、といった旨のつぶやきをしていて、そういう認識なんだ!とちょっと安心した。この日も渋谷へ向かい、ユーロスペース森崎東の『ペコロスの母へ会いに行く』の2回目の観賞。2回目のがより涙腺にきてしまって、頭が痛くなるほど泣いた。立て続けに監督の過去のフィルモグラフィーを観ていたというのもあるかもしれない。一青窈の主題歌も泣かす。今作を観て、NHKの『ゲゲゲの女房』の若かりし水木しげる役が向井理などでなく加瀬亮だったらどんなによかったろう、と思った。「この人は昔の人である」という説得力が凄くあるのだよな。ちなみ鈴木卓爾監督版のクドカン水木しげるは最高。観賞後、ロイヤルホストでパンケーキとツナタマゴサラダを食べて帰宅。三四郎小宮の「キス我慢選手権」を観直して、またしても大いに笑う。バイキング小峠も銀シャリ鰻も面白かったが、小宮回は別格。マジでかわいすぎる。『THE MANZAI』の決勝サーキットでちょっとスベり気味だったと聞いて胸を痛める。三四郎とウエストランドの揃い踏みが観たかった。いや、まだわからないんですけどね。12組も残るらしいし。とりあえず、ウーマンラッシュアワーと千鳥は確定らしい。むむむ。




月曜日。朝から頭痛。夕方から暴風雨となった。本当に気圧の変化に敏感になってしまったようだ。散歩しがてら帰り、スーパーで納豆と卵と缶詰と缶コーヒーと目薬とシェービングジェルとトイレットペーパーを買う。生活をしているという気持ちになりました。シェービングジェルなるものは初めて買ってみた。快適な髭剃りライフを送れるといいなー。先週の『リーガルハイ2』を観る。何重にも巻かれたメタ目線が巧み過ぎて鼻につくほどだった。たいしたものだー。DVDで森崎東の『男はつらいよ フーテンの寅』を観る。

男はつらいよ フーテンの寅 [DVD]

男はつらいよ フーテンの寅 [DVD]

OPから列車の滑走、そして寅次郎の孤独がほんのり強め。マドンナのくだりが精彩を欠き退屈なものの、振られる事が決定してからラストシーンにかけては、とてもよかった。ズレ続けている。大晦日、テレビの中継から夢想の愛を告白する寅次郎。切ない。



夜になると、品のないおじさん達が酒飲んで酔っ払ってテレビを観ているような定食屋に最近よく行くのだけど、テレビから臨時ニュースの音が鳴ると店内が「何だ、何だ」と色めき立ち、「秘密保護法が強行採決された」という内容とわかると「何だー」とガッカリ。店内からは「ところで、さっきの秘密のなんちゃらって何よ?」と店主に質問が。「そりゃ、あれだよ、60年間は秘密だっていう話だよ。まずい秘密は最後まで秘密にしとけってんだよなー」「そりゃそうだ!」と盛り上がっていて、ズッコケそうになったのだけども、もしかすると世間はそんなものかもしれないので、これから本当に好き勝手やられそうで怖い。もう、山本太郎自民党本部での自爆テロとかにしか期待できないのが怖い。そんな事が起きたら若者達の間で山本太郎のTシャツを着るのがはやるだろうなー。



観たい映画がたくさんあって困ってしまうなー。うれしい悲鳴。まどマギジブリの2本はもう1度スクリーンで観ておきたいし、前田敦子之神の『もらとりあむタマ子』も観たいし、前田司郎の『ジ、エクストリーム、スキヤキ』も観たい。どれも都内では上映時間が微妙なのだ。80分を切る作品とは言え、山下敦弘とあっちゃんのコンビで都内単館って何故なのだ。12月は我らがホリキタの『麦子さんと』もある。「堀北真希とは現代の原節子である」という新書。しかし、どれも邦画だ。なんかもっと洋画に夢中になりたい。12月のアルフォンソ・キュアロンに期待。



Pharrell Williamsの新曲「HAPPY」は曲もPVも最高すぎる。

『怪盗グルーのミニオン危機一発』スクリーンで観ておけばよかった。今年はティンバランドやらファレルやらダフトパンクやら何だがちょっと前に戻ったようだ。でも、みんないい。もう時代遅れな人達だと思っていた事を誤りたい。

なつかしい。


結局みんなMichael Jacksonになりたいんだ、と気づいたのでマイケル聞き直してる。

スリラー

スリラー

『Thriller』を真剣に聞き直したら、名盤過ぎて眩しかったです。

じじいになったポールなんて高いお金出してドームで観たくないわ!と思っていたけど、ご多分に漏れず、やっぱり観ておけばよかった、という気持ちになりました。ビートルズのメンバー肉眼で拝める事はもうないのだ、と思うと。