青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

MESKAOSKA「Delicate」


以前も何回か書いた事のある黒沼英之というシンガーソングライターがMESKAOSKAという名前で活動を開始するらしい。MESKAOSKA?メスカオスカ?なんだそりゃ。と最初は思いましたが、意外と覚えやすい名前ではないだおるか。色んな意味が込められているのかも知れないけど、まず思い浮かぶのは「雌か雄か」だろう。性認識すらあやふやである、と言ったような妙な居心地の悪さ。社会での生き辛さが黒沼秀幸の歌からは滲み出ているような気がするので、どうにもしっくりくる。ドロっとした感情が、美しいPOPSとして昇華されいる所が素晴らしいと思う。マイノリティー達の悲しみをそっと包んでくれるような。これは槇原敬之なんかにも共通して感じる魅力である。


楽曲はDamien Rice「Delicate」のカバーだ。ライブではピアノでの弾き語りで披露されていたが、音源のアレンジは「日本からJames Blakeの解釈が登場した」という感じの歌ものダブステップ槙原敬之とJames Blakeのミッシングリンク。なるほど、実はその2アーティストの底に流れるフィーリングというのはそう遠いものではないのかも知れない。