青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

ザ・プーチンズ『川島さる太郎の自己破産』


ところでみなさま、ザ・プーチンズという2人組をご存知だろうか?ギターやスティールパンを奏で、魅惑のボイスで歌う身長190cmのイケメン「街角マチオ」と美人テルミン奏者の「街角マチ子」による演劇型音楽ユニットだ。こんなにも才能のある人達がまだまだ一部の地域のみでの人気に留まっているのか、と驚きを隠せない。あえて煽るような文句を使うとしたら、彼らは「何かが足りないラーメンズ」だ。いや、その足りなさこそが、今の小林賢太郎がちょっと鼻につくという人にはうってつけの存在なのかもしれない。初期のラーメンズを想わせる圧倒的なくだらなさがある。街角マチオの小林賢太郎を想起させる、発想、言葉遊び、器用さ(作曲能力!)はただただ感嘆するしかない。そして、片桐仁ばりのモンスターである街角マチ子を見事な扱いっぷり。『エンタの神様』などの番組が健在であれば、一発で人気者になってしまうようなポップポテンシャルも兼ね備えている。これはもっともっと世に広まらなくていけない存在だ。


ザ・プーチンズ第3回公演『川島さる太郎の自己破産』を五反田のアトリエヘリコプターが開催された。演出は五反田団の前田司郎。抜群におもしろかった。そして、川島さる太郎が超かわいい。ドーブツ(風俗のイントネーション)なんかに行かないで!