
- アーティスト: 東京女子流
- 出版社/メーカー: avex trax
- 発売日: 2011/05/04
- メディア: CD
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楽曲のモチーフは、「誰かにスキになる不思議な感情をどうすればいいかさえよくわからない」彼女たちの胸の鼓動。ローティーンのたわいのない「小さな経験」によるときめきこそ生命力そのものだ、と言わんばかりの楽曲群はThe Jackson 5、はたまたFolderから受け継がれた正当派キッズソウルポップスと言えましょう。そして東京女子流には、マイケル・ジャクソンや三浦大地とは言わないまでも非凡な才能を持ったシンガーが2人もいる。まず、小西綾乃がパワフルで正統派な歌唱力でもって楽曲を支えている。そして、センターの新井ひとみ。少し鼻のかかった超魅力的なボイスがソウルマナーの楽曲に大きく華を添えている。この2人の歌声が堪能できるハイブリットポップチューン「ヒマワリと星屑」私はこの曲で一発で恋に落ちてしまいました。
「寂しくて不安で 誰かの声 聞きたい夜」からの2人のボーカリゼーション掛け合いはどうだろうか。
子供でもなくて 大人でもなくて どちらでもなくて
そんな事よりも 次の日曜日 晴れたらいいよね
今 感じてる事 伝えたいから
という素晴らしいラインから、「子どもでも大人でもない」を売りにしたDream、EARTH、Folder5、Sweetsなどのエイベックスアイドルの亡霊達を更新していくような力強さを感じます。アルバムは聞かないまでも、この1曲はチェックしておくべきではないでしょうか。
他にもいい曲がたくさんあります。
既聴感バリバリながらも優れたバブルカムポップス。「天才てれびくん」的な楽しさがあります。
「おんなじキモチ」と対極になるような不安定ポップス。「鼓動の速さで キミへと近づく」の節回しだけでノックアウトな名曲。PVとダンスの完成度も見事です。
音楽の楽しさを 歌って 踊って 伝えたい
というのが東京女子流のコンセプトだそうだ。このストレート感よいですね。ももいろクローバーの変化球と東京女子流の直球は相互にいい影響をもたらしているのでは。アイドル戦国時代、目がはなせねぇ。