青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

さくらももこ『ちびまる子ちゃん わたしの好きなうた』

まる子が万歳している瞬間にも 宇宙全体のそれぞれの生命が平行して それぞれの世界をくり広げています 『ちびまる子ちゃん』では まる子の世界をクローズアップして描いていますが 平行して動いているあらゆる世界のことを 私は忘れないでいようと思います …

藤子・F・不二雄『ドラえもん のび太の宇宙小戦争』

反乱軍によるクーデターにより追い詰められた大統領がロケットで宇宙空間に脱出・・・そんな遠い星でのできごとが、地球の少年たちが部屋の一室で撮影に興じるミニチュア特撮「宇宙大戦争」と同期していく。このマクロとミクロの交錯、そのことで生じる奇跡…

『劇場版まーごめドキュメンタリーまーごめ180キロ』

『劇場版まーごめドキュメンタリーまーごめ180キロ』は傑作だ。不条理を支える研ぎ澄まされた言語センス、そして引用の多様さ的確さに、お笑いが新しい世代に突入していることを痛感させられる。2022/2/20(日)まで配信が延長されているとのことなので、ぜ…

『キングオブコント2021』&『空気階段の踊り場』

「これが“寂しい”って感情かなぁ?」 「どうしよう…愛おしい」 蛙亭 「やぁ…好きだなぁ」 「ちょっとぉ、愛が止まらないなぁ」 男性ブランコ 「ここになんかある…胸が温かい」 「この気持ちはなんだろう?」 ザ・マミィ 初出場のコント師たちが揃って、“心”…

最近のこと(2021.09.27~10.03)

2021年9月27日月曜日 起床して、『問わず語りの神田伯山』を聴きながら朝の身支度を進める。神田伯山ハゲ治療語り、抜群におもしろい。伯山のラジオは毒舌全開の時よりも、自分を貶めるくらいの時のほうがバランス良くて好き。昨日の晩御飯であった鯖の炊き…

最近のこと(2021/09/20~09/26)

2021年9月21日火曜日 三連休明けで憂鬱。ブルーに打ち勝つために朝からTony Macaulayの名曲集を聴く。ほとんどの曲をミスタードーナツで聞いたんじゃないか錯覚するとほどに、甘いドーナツのような最高のソングライティング。漫画家のおおひたごうも好きらし…

最近のこと(2021/09/13~09/19)

2021年9月13日月曜日 7時起床。健康診断があるので、有給休暇をとった。採血があるので、ご飯が食べられないので、お水を少しだけ飲む。元気が湧いてこない。川沿いの道を歩いて病院へ向かう。秋の少しだけひんやりした風が気持ちいい。Super Furry Animals…

『かまいたちの知らんけど』濱家が涙…スーパー・イズミヤへ最後の挨拶

MBS製作『かまいたちの知らんけど』の9月12日放送の特別編「37年間通ったスーパー イズミヤへ濱家最後の挨拶」が実に素晴らしい内容だった。関西圏外にはあまり馴染みのない番組かもしれないが、今はTVerという素晴らしいメディアがありますのでぜひチェック…

最近のこと(2021/09/08~09/12)

2021年9月8日水曜日 ひさしぶりの在宅勤務。「cafe Europa」という喫茶店でモーニング。わりと近所にあるにも関わらず、平日しか営業していないので、1年間もその存在に気づかなかった。ここも雰囲気があり、珈琲も美味い。店内は冷房が効いておらず少し暑か…

最近のこと(2021/09/01~09/07)

大阪に来て1年以上があっという間に過ぎていった。大阪という街はとても気に入っていて、このままここに住んでもいいとさえ思っている。しかし、仕事には疲弊していて、どうにも文章が書けない日々が続いている。しかし、書かないとどんどん書けなくなるのが…

坂元裕二『大豆田とわ子と三人の元夫』2話

『大豆田とわ子と三人の元夫』というドラマは、ロケーション・インテリア・衣装・音楽・カメラワーク・・・どの要素をとっても、徹底してオシャレな質感に包まれている。画面だけ見れば、さながらトレンディードラマのようなリッチさであるのだけど、描かれ…

坂元裕二『大豆田とわ子と三人の元夫』1話

<A面> オレンジ色の上下のジャージを身に纏った大豆田とわ子(松たか子)が、オレンジ色の布で囲われた公園を歩いている。このはじまりが象徴的なのだけど、この『大豆田とわ子と三人の元夫』というドラマにはあまりにも“オレンジ”に満ちているのだ。大豆…

空気階段『anna』

普通じゃない人々への讃歌とラジオ、そしてお笑いのある世界への愛。コロナウィルスの影響で2回の延期を経て、ようやくの開演となった第4回単独公演『anna』は、彼らの代表番組『空気階段の踊り場』(TBSラジオ)がそのまま具現化されたようなコントに満ち溢…

藤岡拓太郎『大丈夫マン』

そのほとんどが1ページで終わる藤岡拓太郎の漫画は、いきなり始まって、いきなり終わる。ここには“途中”という感覚がある。高級レストランにて指輪を忍ばせた寿司ネタでプロポーズする大将、家電売り場にInstagramを買い求めにやって来る夫婦、息子の運動会…

坂元裕二『花束みたいな恋をした』

<A面> 絹(有村架純)が「この人はわたしに話しかけてくれている」と心酔するブログ『恋愛生存率』ではいつも同じテーマが綴られていた。それは、”はじまりはおわりのはじまり“。 出会いは常に別れを内在し、恋愛はパーティーのようにいつしか終わる。だか…

『キングオブコント2020』空気階段の描く“恋と退屈”

『キングオブコント2020』を終え、そのままTBSラジオ『空気階段の踊り場』の収録に臨んだ空気階段の2人。「いつもひとりぼっちだけども、ラジオを聞いて孤独を慰めた」というリスナーからの感謝のメールに鈴木もぐらが感極まり、お得意の口上から銀杏BOYZ「…

田島列島『水は海に向かって流れる』

『水は海に向かって流れる』が3巻をもってして、堂々たる完結。2020年を代表する傑作というありきたりな言葉を冒頭に置いておきたい。ときに、今作の血の繋がらない共同体のイメージソースとしてあるのは『めぞん一刻』というよりも、『すいか』ではないだろ…

チョ・クァンジン『梨泰院クラス』

『愛の不時着』から『梨泰院クラス』という実にありきたりなルートを歩んだわたしは今、あのイガグリ頭が目に焼き付いて離れないのである。『梨泰院クラス』というドラマを駆動させているのは“土下座”であるからして、”頭”というのは重要なモチーフとなって…

『Nizi Project』の素晴らしさに寄せて

まさに一世風靡という感じの『Nizi Project』の素晴らしさに遅ればせながら打ちひしがれている。もしあなたが(数日前のわたしのように)まだこの番組に触れていないというのであれば、YouTubeで公式にアップされている#1をクリックすることをオススメする…

パク・ジウン『愛の不時着』

<Intro> アロマキャンドルやジャガイモを見かけるたびに、ヒョンビンのあの涙の滲むようなやさしさを思い出し、胸がいっぱいになってしまうのです。これが世に言う『愛の不時着』ロスというやつなのか。世界中で大ヒットを飛ばし、日本においてもNetflix視…

シャムキャッツは”忘れていたのさ”

そうだよ 僕は忘れていたのさ シャムキャッツの記念すべき全国流通盤『はしけ』の1曲目を飾っている楽曲は、執拗なまでに「忘れていたのさ」と連呼するのである。一体何を忘れてしまったのかは明言されないのだけど、彼らは、いや、“わたしたち”はたしかに何…

坂元裕二『スイッチ』

だんだん不思議な夜が来て あたしは夢の中へ 堕ちていく天使は 炎を見出してく JUDY AND MARY「LOVER SOUL」 JUDY AND MARYの楽曲の挿話が『最高の離婚』(2013)を彷彿させる・・・などと列挙していたら限がないほどに、これぞまさに坂元裕二の集大成といった…

最近のこと

note.com 「最近のこと」はこっちに書いてますので、よろしくお願いします。はてなブログ、スマートフォンで見るとエントリーのトップに広告が出るの最悪ですね。残念です。

ぼる塾チャンネルを観よう

自粛疲れなのかSNSが荒ぶっている。たしかに気疲れはしていて、せっかくのあり余った時間に有意義なことができない。あんなに好きだったドラマや映画さえ観る気が起きない。そんな時はぼる塾のYouTubeチャンネルを観よう。ぼる塾というのは、しんぼると猫塾…

鈴木おさむ『M 愛すべき人がいて』1話

あの日も海を見ていたな というドラマ冒頭での安斉かれんの発話。おそらく浜崎あゆみの鼻にかかった声色のモノマネなのだろうけど、あまりにも特別なヴォイスではないか。その不思議な響きは、 そこは巨大な宇宙船の中のようだった たくさんの夢を乗せてる宇…

森下佳子『義母と娘のブルース』

これは、亜希子(綾瀬はるか)がすべての孤児の母であらんとする物語だ。かつて孤児であった亜希子は、これからひとりぼっちになってしまうかもしれない少女みゆき(横澤菜帆、上白石萌歌)の義母となるべく、良一(竹野内豊)との契約結婚を決意する。亜希…

『千鳥のニッポンハッピーチャンネル』エピソード1〜3

『千鳥のニッポンハッピーチャンネル』は千鳥・大悟が「日本にハッピーを届けたい!」というコンセプトのもとに様々なコンテンツを発信していくという形式のAmazon Prime Video配信による新番組である。その第一弾(エピソード1〜3)では、日本が元気だった…

安達奈緒子『G線上のあなたと私』8話

やはりこのドラマは山場のようなものを意図的に回避していく。弱っている眞於(桜井ユキ)の部屋を訪れる理人(中川大志)。凡百の展開であれば間違いなく、2人は関係を持つことになり、也映子・理人・眞於の関係がこじれていくことだろう。しかし、そうはな…

オードリー若林正恭の結婚に寄せて

オードリー若林正恭が結婚。それはもう、かなり大袈裟に動揺してしまったのである。ナイーヴであることを唯一のアイデンティティとして、大人への一歩を踏み出せず、”青春ゾンビ”なんて造語と戯れながらダラダラと思春期を彷徨っている。そんな風にして自意…

安達奈緒子『G線上のあなたと私』2話

楽しくしてれば、こっちの勝ちだ まさに、悲しみを明るさで塗り替えよういうこのドラマのトーンを言い表した素晴らしい台詞だ。也映子が、悲しい思い出のドレスを、発表会の楽しい記憶に塗り替えるとするのがこの2話のはじまりである。 「照れちゃってるよ〜…