青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

古沢良太『デート〜恋とはどういうものかしら〜』2話

古沢良太という作家は、”共感”という甘い蜜に背を向けて、物語っていく。『リーガル・ハイ』の古美門研介を例に出すとわかりやすいだろうか。この『デート〜恋とはどういうものかしら〜』の主人公たちも、決して視聴者の共感を得るタイプではない。結婚は“契…

フルーツアンドべジーズ『フルーツアンドべジーズのいちねんめ』

『フルーツアンドべジーズのいちねんめ』というCD-R音源を愛聴している。ギター、ピアニカ、木琴、リコーダー、その他身の回りの物をせーのでドカポンと鳴らしたトイポップ。演奏動画を見てみると缶とバケツ(スヌーピー!)を打楽器として使っているではあ…

九井諒子『ダンジョン飯』1巻

ダンジョン飯 1巻 (ビームコミックス)作者: 九井諒子出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン発売日: 2015/01/15メディア: コミックこの商品を含むブログ (198件) を見る"天才"の冠を捧げる事に何のためらいもない九井諒子の初の長編はその期待と評判を…

古沢良太『デート〜恋とはどういうものかしら〜』1話

物語が唐突に始まる。ビックバンドの音楽に乗せて読み上げられるメール応酬。理論整然とハキハキとした薮下(杏)、ボソボソとしながらも艶やかな響きの谷口(長谷川博己)、それぞれの発音の対比がユニークだ。そして待ち合わせ場所に向かうまでの仕草や行…

坂元裕二『問題のあるレストラン』1話

どうやら「女性差別」という問題を大きく取り上げた作品のようだ。フジテレビ木10枠で『それでも、生きてゆく』では少年犯罪、『最高の離婚』では離婚増加といった社会的なテーマで作品を書き下してきた坂元裕二だが、その実、一貫して描いていたのは”人と人…

昆虫キッズ『BLUE GHOST TOUR FINAL-元気にさようなら-』

高橋翔がサングラスをかけて登場して、1曲目の演奏が終わるとすぐにそれを外した。無力無善寺でやるようなことをクワトロでのラストライブでもやっている。最高だ。かっこつけてみては、すぐに恥かしくなったり。それが昆虫キッズというバンドだ。1曲は「Al…

最近のこと(2015/01/10~)

三連休でした。土曜日。昨夜『ドラクエV』を遅くまでプレイしていたので、昼頃に起きる。スライムナイトを仲間にする事に躍起になってしまった。YMO『増殖』増殖アーティスト: YELLOW MAGIC ORCHESTRA出版社/メーカー: ソニー・ミュージックダイレクト発売日…

どついたるねん『生きてれば/精神』

どついたるねんが立ち上げた自主レーベル「TRAIN TRAIN RECORDS」から両A面チャリティーCD『生きてれば/精神』がリリースされた。制作費はメンバーが負担、売上全額を日本赤十字社を通じて寄付とのこと。見かける度に買って配りたい。アーバンメロウに”サン…

最近のこと(2015/01/5~)

「お節もいいけどカレーもね」のフレーズに未だに捉われているので(キャンディース版観たことない)、お節も雑煮も食ってないけど、ココイチでカレーを食べた。新作の豚肉と3種のキムチカレー。月曜日。憂鬱な仕事初め。めくるめく忙しさで、気づいたら終…

宮藤官九郎『ごめんね青春!』最終話

平助(錦戸亮)の罪の告白。既存の教師ドラマ(例えば同じTBSなら『3年B組金八先生』とか)であれば、放送3回分にまたがり、じっくり描くであろうトピックだろう。その告白に生徒達は大反発し、泣き叫び、なんやかんやで「先生ー!!」と抱き合い和解すると…

川本三郎/稲越功一『記憶都市 RUST CITY TOKYO』

東京の街を彷徨っていると、ふと、時代に取り残された風景というのに出会う事がある。まだこんなものが残っているのか。これは本当にここに在っていいものなのかしら。見てはいけないものを見てしまったかのような、妙な興奮と背徳感を覚える不思議な体験だ…

あけましておめでとうございますのすけ

「あけましておめでとうございます」は全部ひらがなのほうがかわいいな、って思います。2週間近くブログを放っておくと書き方がわからなくなります。書きたい事は溜まっているけども(『ごめんね青春!』の最終回、『ディスコミュニケーション』の学園編、ハ…