青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(2017/07/08~)

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応援しているヤクルトスワローズがもうあまりにも弱くて、不機嫌極まりない毎日を過ごしております。そんな中、Lampだけが心の清涼剤で、最近はもっぱら『ランプ幻想』と『東京ユートピア通信』を愛聴している。

ランプ幻想

ランプ幻想

東京ユウトピア通信

東京ユウトピア通信

あの複雑な美しさだけが精神をなだめてくれるのです。



楽天市場はてなが運営している『それどこ』というサイトに、懐かしのテレビドラマについてのエントリーを寄稿させて頂きました。内容はズバリ「土9ジャニーズミステリー」についてです。お時間ありましたら、ぜひ。
srdk.rakuten.jp
胡散臭い話ですが、この記事は『ぼくらの勇気 未満都市』の新作放映が決まったら書いたのではなく、執筆中に新作放映が決定したのです。なんたる運命的タイミング。少し待てば、huluで観られたわけですが、海外の動画サイトにて中国語字幕つきで観て書いた、というがんばりだけ評価してください。



最近のことです。先週の土曜日。予定があったのに少し寝坊してしまって、慌ただしく家を出た。外はすでに30℃を超えている。心の準備ができていなかったが、もう夏なのだ。朝食代わりにセブンイレブンのアイスコーヒーを飲んだ。

アイスコーヒー発明したやつにノーベル賞やりたいねぇ

というのはさくらももこの漫画の台詞だっけ?と思いきや、岡崎京子の「夏の思い出」という短編だった。アイスコーヒーは日本発祥、というのを何かで読んだ気がする。ノーベルやんちゃde賞(©スチャダラパー)あげちゃいましょう。どんなに暑い夏でもホットコーヒーを飲んでいる人やかけそばを食べている人を見かけると、ただそれだけのことなのに、人間としての位の高さのようなものを感じる。生命の危機を省みないこだわりの貫き方みたいなものに畏敬の念を抱いてしまうのだろうか。しかし、そもそも冷たいもののほうが身体に悪いらしい。「冷房苦手で・・・」という人もまた、少し上の領域にいるような気がする。であるから、弱冷房車などはもう場としての徳が高すぎて、わたしくめなどには足を踏み入れられないほどです。しかし、仮に強冷房車が設置されたとしても、わざわざその車両を選んで乗ったりはしないだろう。暑がりでありながら、それなりに寒がりでもあるのだ。特に最近は肩が冷えてしまって、職場で冷房がきつい日は肩にカーディガンをひっかけて仕事をしている。おそらく、陰では「敏腕プロデューサー」とか「いしだ壱成の父」とか「トレンディドラマの申し子」など呼ばれていることでしょう。全部褒め言葉なので、悪い気はしないな。すっかり忘れていたけども、カーディガンを肩に巻くというスタイル、何年か前にリバイバルヒットしていた。街の若者はこぞって巻き、果てには「袖の捻じり方で差をつけよう」みたいな中尾彬な領域に達していたけども、流行りはわずか1年で廃れてしまったのでした。


HAPPLE『ハミングのふる夜』リリースパーティライブを観るため、灼熱の渋谷へ。会場である7thFLOORは入口からもう冷房がキンキンに効いていて、気も利いているな、と思った。HAPPLEもザ・なつやすみバンドも久しぶりにライブを観るので、とても楽しみにしていたのだけども、想像以上にグッときてしまった。ニューアルバム完成の充実が迸るHAPPLEのライブ涙もの。溢れるソウルとハーモニー。『ハミングのふる夜』は、「predawn」や「手紙」といったライブでお馴染みの名曲が格になるのかと思いきや、いい意味でアルバムのピースに収まっていて、驚いてしまう。個人的なイチ押しは鍵盤の斎藤さんがリードボーカルをとる「Talk To Sea」と、ラストを飾る「ファンファーレ」「主題」の2曲。土岐さんのMCは相変わらず抜群だ。何度も書いていますが、土岐さんのおどけているのだけど、どこか物哀しい感じが私は本当に好きだ。あと、前から思っていたのですけど、サポートの和田大樹さんは本当に天才肌のミュージシャンですよね。音色のデパートだ。新編成のザ・なつやすみバンドの演奏もとっても素晴らしかった。「ファンタジア」のメロウなニューアレンジもナイスだったし、コーラスワークもより研ぎ澄まされていた。そして、みずきちゃんのドラム!「S.S.W(スーパーサマーウィークエンダー)」でのタイトなプレイなんかもう大興奮でした。すごく久しぶりだったので、あれも聞きたい、これも聞きたい、という気持ちになったので、次のワンマンライブには足を運びたい。


ライブ後に、紀尾井町に移動して「エリックサウス」でエリックミールスを食べた。あと、スパイシーなソーセージ。
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ビリヤニへの欲求をグッとこらえる。なんせエリックミールスはバスマティライスがおかわり自由なのです。インドの高級米バスマティライスはしみじみ美味いぞ。インドカレーにはナン、という固定概念から卒業できる。『ゆとりですがなにか』でもありましたが、中国人は焼き餃子食わないし、インド人はカレーは米で食う。これが真実なのだ。でも、中国人の知り合いは「日本の焼き餃子はまじで美味い」って言っていました。帰宅して、シャワー浴びて、プロ野球中継でヤクルトの大敗を見届ける。36歳のベテラン左腕石川が降板してベンチで涙を流していた。ヤクルトスワローズ石川雅之というところがあるので、観ていて胸が痛い。まもなく『ハロー張りネズミ』の放送が開始するので、瑛太熱を加速させるべく『最高の離婚』と『それでも、生きてゆく』を乱れ観て、胸がいっぱいに。最近の瑛太の顔がパンパンなの気になる。鶴瓶の番組で「顔の肉が落ちにくくなった」と言っていたけども、あれは役作りじゃないのか。『64』の時とか、むちゃくちゃシャープだったのに。鶴瓶のあの番組、数回しか観てないけど、いつも鶴瓶が「こいつむちゃくちゃええ奴やねん」「おれ、こいつむっちゃ好きや」「こいつおもろいやつやでぇ」と言っている気がする。何と言うか、鶴瓶に”ええ奴”と思ってもらわないといけない、この世界の窮屈さのようなものを感じてしまう。私は絶対に鶴瓶に気に入ってもらえない人間だ。みんな気づいてないかもしれないけど、"鶴瓶に気に入ってもらえない"ということはこの世界における死なのだ。



日曜日。ちょっと早起きてして、近所の銭湯で朝風呂&朝サウナ。陽光差し込む浴槽で身体を温めるその行為の甘美さたるや。たらこスパゲッティくらい好きだ。家に戻り、すっかりととのった身体と精神を横たえながら、クーラーの効いた部屋で『タッチ』を読む。これぞ至福なり。続きの巻を取りに行くのが面倒くさくなり、そのまま夢見心地に少しまどろむ。目が覚め、スティーヴィ―・ワンダー『Songs in the Key of Life』

Songs in the Key of Life

Songs in the Key of Life

を大音量で聞きながらウットリと部屋の掃除をして、電車で高田馬場へ。ランチにまっことひさしぶりにとんかつを食べる。「ポップカルチャーととんかつ」をキャッチとしたブログを書いているにも関わらず、最近はとんかつを全然食べられていない。これはもうシンプルに胃腸の衰退と言っていいでしょう。でも、「ポップカルチャーととんかつ」はおさまりがいいので変えたくない。日曜日は「とん太」も「成蔵」もお休みなので、「いちよし」を訪ねた。数年前にオープンして、リーズナブルな価格帯で人気を博しているとんかつ屋だ。ロースかつ定食680円、ヒレカツ定食880円なり。
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価格帯や店の佇まいからして、御徒町の人気店「山家」の系列なのでしょうか。リーズナブルなわりにしっかり美味い。塩なんかで気取って食べずに(そもそも置いていない)、ソースをダバダバかけて辛子をベッタリ塗って食らい、米をワシワシとかき込もう。腹ごなしにくそ暑い中を早稲田大学まで歩く。キャンパスに足を踏み入れるのは久しぶりで少しテンションが上がってしまった。構内にある演劇博物館で『テレビの見る夢 − 大テレビドラマ博覧会』と『山田太一展』の展示を観た。入場無料とは思えぬ充実。楽しかったなー。『ロングバケーション』や『男女7人夏物語』の映像に釘付けに。大竹しのぶ前田敦子が似ているということ、みんなもっと騒いで欲しい。ぼくのりりっくのぼうよみ与沢翼も似ている気がするが、それは別に騒がなくていい。しっかし、山田太一先生の原稿、むちゃくちゃ興奮したな。会場に『岸辺のアルバム』と『早春スケッチブック』がマッシュアップで流れていて、至高空間でした。『ふぞろいの林檎たちⅡ』のティザーポスターがクールで、部屋に飾りたいと思った。


帰宅して、またしてもこりずに野球中継。昨夜の石川の涙効果なのか、ヤクルトの選手は全員気合が入っていた。特に坂口と藤井のガッツ!それでもあと一歩及ばず延長引き分け。最下位は受け入れたので、後半戦は廣岡、奥村、渡邊といった若手野手をガシガシ起用して欲しい。そして、原樹理や星といった若手ピッチャーは大切に使って欲しい。中5日で無理して回すようなチーム状況じゃない。もはや今季は、寺島が2軍のブルペンで147キロ出した、とかそういった小さい情報に喜びを見出している。Twitterで岸政彦が「文芸誌で保坂和志一派扱いされて批判された、保坂和志なんて読んだこともないし名前も知らない」というような感じでキレていたのだけども、自分が文芸誌にされたこと以上に、保坂和志に失礼なことをしてないか、と釈然としなかった。お疲れなのかもしれない。18枚目シングルの選抜発表が気になるので、夜更かしして『乃木坂工事中』をリアルタイムで。スタジオでやる時点でそうなのだろうとは思ったが、大園さん・与田さんの3期生Wセンターという新しい布陣。過去の乃木坂46のシングルで、Wセンターが功を奏したことがあっただろうか。どうせなら思い切って1人にセンター背負わせて欲しかった。そして、別に応援しているわけではないのだけども、ここで寺田蘭世さんが選抜から外れたのは2期生にとってほんとしんどいことなのでは。個人的には伊藤・井上がなんとか先発に入っていたので、とりあえず良かったです。



月曜日。1日中眠いし、外に出ているとそれだけで気持ち悪くなる気候。帰り道に「王将」で餃子定食を食べた。隣のサラリーマンが店員さんの「他にご注文はよろしかったでしょうか?」とか「以上でご注文お揃いでしょうか?」といったマニュアル通りの接客に「ないから、そう注文したんだ!」とか「これで全部だよ!」と終始声を荒げていた。というのも、彼の注文は餃子1人前オンリー。それが後ろめたくて、ずっとイラついていたようだ。それを後ろめたく思うなら、はなからよせばいいのに。どうしても1皿だけ食べて帰りたい気分だったなら、「いやー1皿だけなんだけどいいかな?」と底抜けに明るく振る舞えるべきだろう。それができないのであれば、冷凍食品の餃子を家で焼くべきなのだ。それとも家で餃子を食べると母ちゃんに怒られるのかな。帰宅して、宮藤官九郎脚本のスペシャルドラマ『ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編』を2週分まとめて観る。それなりにおもしろいのだけども、どうしてもこのドラマをそこまで特別に思えないでいる。役者の演技の質も、個人的な趣向からはかなり外れる。過剰もしくは物足りない。太賀が大々的に発見された、というのがこのドラマ最大の功績だと思っている。



火曜日。ポレポレ東中野堀禎一の『憐 Ren』を観に行こうと決めていたのだけども、残業で間に合わず。仕方ないので近所のシネコンのレイトショーで『メアリと魔女の花』を観ることに。上映までちょっと時間があったので、サブウェイでサンドウィッチを食べて、長嶋有『問いのない答え』を読み進めた。

問いのない答え (文春文庫)

問いのない答え (文春文庫)

すごくおもしろい。『メアリと魔女の花』は残念ながらおもしろくなかった。なんでだ、と思う箇所はありすぎて、口を噤んでしまう。『借りぐらしのアリエッティ』でもやっていた、主人公が髪を結う演出はいいな、と思った。宮崎駿がラストにもう1本作ってくれるのまじでありがてぇ。エンディングで流れるSEKAI NO OWARIの新曲「RAIN」がすっごくよかった。
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バンドの持つメロディの強度が戻ってきている。作曲のクレジットはメンバーが3人が記されていたので、もうむちゃくちゃ気合い入れて作ったのだろうな。

ファフロツキーズの夢を見て起きた

というような歌詞のハッタリのきかせかたもいい。ストリングスアレンジは小林武史が担当しているらしい。もう1回聞きたい!と思って、グーグルで検索したら、SEKAI NO OWARIって入れると、候補に「レイン」のみならず「ライン」と出てくるのだけども、小さな子らが頑張ってローマ字読みで検索したのだろうか。そうだよな、RAINを普通に読んだら「ライン」だよな。



水曜日。まっこと暑い。もうすぐ学生は夏休みなのだろうか。

ちびまる子ちゃん』1巻の記念すべき1話が、1学期終わり(=夏休みの始まり)に大量の荷物を持って下校する描写から始まるの、改めて素晴らしい感性だと思う。あの漫画のおかげで、朝顔とか道具箱持って帰るの本当に億劫だったこと、そんな今にも忘れてしまいそうな小さな出来事を今でもありありと思い出せる。仕事後、ポレポレ東中野で『魔法少女を忘れない』を観た。
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実に6年ぶりの鑑賞だったが、やはり凄く良い映画だと感じた。みんなから忘れられていく元・魔法少女の名が劇中で執拗に呼ばれるのだけども、その名が「未来」というのがいい。映画館を出たら、ヤクルトがシーズン二度目の(しかも前半戦だけで)10連敗という大記録を達成していた。奥村と上田が活躍しているのが救い。「富士そば」で冷やしキツネ蕎麦をすすり、帰宅。『タッチ』全26巻を久しぶりに読み終えて、フルフルと感動に震えた。終盤の須見工の試合の素晴らしさ、そして、その後の完全に山場を終えてしまった物語のチルアウト感。ライバル新田と西村も充実したキャラクターであるし、ヤクザ監督・柏葉英二郎の挿話も最高。浅倉南を好きというと童貞扱いされるし、あだち充ファンほど『タッチ』を過小評価するきらいがあるが、やはり大傑作だと思いました。南ちゃんは確かになかなかひどい女ですが、ユーモアのセンスがあるのがいいですよね。
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ceroの高城さんがTwitterで呟いていたカート・ローゼンウィンケルの楽曲が素晴らしかったので、思わず今年出たニューアルバムを購入した。
Caipi

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木曜日。仕事帰りにサウナに行こうと策略するも挫折。やる気が出ない一日であった。カレーが食べたい。溜まっていた録画少しずつ観始める。『ひよっこ』は優子さんが結婚するわ、みね子に彼氏できるわで、長く視聴している分、娘が嫁に行くような気分です。優子さんと結婚したやつ、まっじでどこの馬の骨じゃ。画面にも出てこないとは失礼な!日テレの『過保護のカホコ』(脚本は遊川和彦)が結構おもしろかった。高畑充希時任三郎黒木瞳が良いです。とりわけ、漫画のようなキャラクターのカホコを演じる、大きな黒目の高畑充希がハマっている。ああいうキャラクターを嫌味なく演じられるのは凄い。期待していたTBSの『ごめん、愛してる』は冒頭10分でタルくなってしまい、停止中。画がださい。ヤクザとかチンピラじゃない長瀬智也が観たい。『フリースタイルダンジョン』の晋平太のダンジョン攻略、感動しました。観始めたら、いきなり攻略されて、モンスターも解散するらしい。いきなり、クライマックスみたいなところから観初めてしまったようだ。満島ひかりがゲストの『旅猿』の1週目も観ました。落ち着きがない満島ひかりがとびきりかわいかった。