青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

欅坂46『長沢くんと梨加 2人の休日』

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凄いものを目撃してしまった。『欅って、書けない?』で放送された長沢菜々香と渡辺梨加のフューチャー回。この2人、欅坂46が誇る不思議系ポンコツアイドルなのです。普段のスタジオ収録ではほとんど喋ることもままならない。カメラを向けられると"亡霊"とまで評されてしまう彼女たちが、"2人だけのロケ"ということで、自由に活き活きと解き放たれている。これがもう衝撃映像のオンパレード。タピオカだ!、クロワッサンの味、騒音測定器の前でジャンプ、犬を追いかけて迷子、アイスを買い食いして凍える、お土産を道端で食べちゃう・・・いや、これはもう世知辛い現代においては病名がついてしまうようなレベルかもしれない。しかし、そんな彼女達はアイドルという困難な職業を選びとり、少しでも自分自身を変えようと日々奮闘している。そこにグッときてしまうし、そういう姿こそが、人間の美しさというものではないだろうか。MCからの「適当に歩いちゃって不安じゃないの?」という問いへの

2人だから大丈夫だった

という長沢くんの答えに迂闊にも感動してしまった。


その後の長沢くんの荷物チェックも鞄から出てくるものの大喜利としてあまりに優秀。質問コーナーも全部凄かったが、1番強烈だったのは、以下の長沢くんの回答。

死んだら棺桶にポップコーンの種を入れて焼いて欲しい

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いい匂いがしてポンポン音がしたら楽しくないですか?
(お葬式が)楽しくなればいいんです

まずもって、私は「自分のお葬式をこうしたい」という思考を持ち合わせたことがない。自分がいなくなったあとの空間に想いを寄せられるということ。そして、こんなにも"死"というものをユーモアとペーソスで包み込める人がいようか。しかも、無意識に。カート・ヴォネガット・ジュニアの小説でも読んだような気分になってしまいました。とにもかくにも、"天使"という形容があまりにふさわしいこの2人の動向を今後も追っていきたい。