青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(2017/04/28~)

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GW中にジョナサン・デミの訃報が。『レイチェルの結婚』の煌めきは永遠であるし、何と言ってもNEW ORDER「Perfect Kiss」である。好きなバンドのとびきりに大好きな曲。高校時代から「死にたい」が口癖の友人がいて、彼が「葬式ではこの曲をかけて欲しい」といつも言っていたのがこの「Perfect Kiss」だった。完璧なキスと死。深そうで全然深くないし、お葬式の意味をはき違えていると思うのだけど、えてして童貞というのはそういうものだ。変わったやつだった。McCartneyの「Ob-La-Di, Ob-La-Da」を世界で1番好きな曲と公言していて、私はそのエピソードが妙に好きで、彼を知らない人にもむやみやたらとその話を喋り散らしていた。その話を聞いたことがある人はテレビや街中で「Ob-La-Di, Ob-La-Da」が流れると「あ、あの人が世界で1番好きだった曲じゃん」と思うという。それくらい「Ob-La-Di, Ob-La-Daが世界で1番好きな曲」というのは、何かこう”変”なのだろう。大学生の時、そいつに友達の女の子を紹介してあげることになり、渋谷で待ち合せたのだけど、彼は底に気色の悪い突起が無数についたゴム製の靴を履いて現れた。しかも、色はヴィヴィッドオレンジ。少し苛立ちながら、「何のつもりなの、それ?」と聞くと、「海を歩く時、珊瑚を傷つけない為の靴なんだ」って言っていて、すごくおもしろかった。あれから10年以上の時が経ったけども、今でも「Perfect Kiss」や「Ob-La-Di, Ob-La-Da」を聞くと、彼のことを思い出してしまう。そんな奇妙な男がどうなったかというと、実はまだ生きているのです(唐突な、つげ義春『李さん一家』へのオマージュ)。PS.彼はポールのライブに行き、無事「Ob-La-Di, Ob-La-Da」を生で聞くことができたそうです。いい話ですね。後、その時紹介した女の子には今でも超嫌われています。



9連休というわけにはいかなかったのだけども、カレンダー通りにGWを過ごすことができました。特に何をしたというでもなく過ぎ去ってしまって、もう3日目くらいから終わりを予感してずっとブルーな気持ちに包まれてしまい、GWというのは人生そのもの過ぎるのでは、という見解に至った。GWに突入する前夜は街全体が高揚しているような気配があって、なんだかワクワクしてしまった。まぁ、こんなものは当然その時の精神状態に大きく左右されるので、そんな街の喧騒に「うるせぇ、ボケ」と悪態をつく日だってもちろんある。そういう気持ちはブログからも零れて落ちて、一体どこに行ってしまうのだろう。
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この日公開された柴田聡子の「後悔」という新曲がすんごく良くて、今年1番いい曲なんじゃないかしらというくらい良くて、MVも良くて、「この車から顔出すやつやろうじゃないか」という気持ちになったので、友達に車を出してもらった。ときにceroの「武蔵野クルーズエキゾチカ」という曲の

それよりさぁ今週の日曜、暇? また車 乗せてよ

というリリックはすっごくいいよな。2011年という時代に『武蔵野クルーズエキゾチカ/good life』という軽やかな7インチを聞くことができたのは、本当に救われた気持ちだった。ドライブの途中でファミマのチョコミントフラッペを飲んで、秩父あたりまで飛ばして(運転してないけど)、真っ暗な中で芝桜の気配をそこはかとなく感じながらも、それよりなにより星が綺麗でした。せっかくなので、真夜中だけども宝登山を少しだけ登った、コッペパンを食べながら。ファミマのコッペパン(あんマーガリン)が美味いと豪語したばかりなのですが、食べ比べてみたところ、どうやらセブンのコッペパンのほうが美味しい。餡子の力量に差が出た結果である。車の中で曽我部恵一の『strawberry』(2004)というアルバムを聞いたのだけども、これがもうむちゃんこよかった。

STRAWBERRY

STRAWBERRY

「LOVE-SICK」「STARS」「ミュージック!」の怒涛のラスト3曲に涙。しかし、これがもう13年前のリリースとか気絶しちゃいそうな感じだ。『JAPAN』のレビューに「音質がもっと良ければなぁ」みたいなことが書かれていて、心底バカにした記憶があるわたしのスウィースウィーナインティーンブルース。



土曜日。昨日はしゃぎ過ぎてしまし、一日中眠い。とりあえず洗濯だけは済ませて、あとは寝そべって過ごした。どうしてもコーラが飲みたくなって、コンビ二に買いに出かけたくらい。おじいさんが2つのカゴがいっぱいになるまでコーラの1.5ℓペットボトルを買い占めていて、おじいさんでもコーラを常飲したりするのだな、と感心した。もしかたらじじいとばばあが一同に介すファンキーなピザパーティーの予定があるのかもしれないし、そっちのほうが断然素敵な考えに思えた。
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CHAIの「sayonara complex」という曲はMVも含めて本当に最高だ。メンバーはCSSロールモデルにしているらしい。CSSの1stアルバムむちゃくちゃ聞いていた。Let's Make Love and Listen to Death from Above!
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ボーカルのLovefoxxxに憧れていて、一時期、mixiのトップアイコンにしていたくらい好きでした。


日曜日。アップルストアに行くついでに、表参道の銭湯「清水湯」へ。前回は整理券を発行するほど混んでいたが、今回はすんなり入れた。賑わってはいたけど。スタイリッシュで小奇麗な内装、サウナも水風呂も特筆すべきほどではないが、なかなかのコンディションで、バッチリととのう。銭湯を出て、大きな通りで通行人にたびたび話しかけられているおじいさんがいて、おそらくだけども、小澤征爾だった。小柄で赤いフライトジャケットのようなものを崩して着ていて、しかも「僕はねぇ、イタリアのフィレンツェで」と喋っているのが聞こえたので、ほぼ間違いないだろう。道行く人はみな一様に「(日本に)いるんだ~」と言っていた。同感です。



月曜日。2日働いたら休みだと思うと仕事にも精が出る。はずもなく、「休みでいいじゃないか」という気持ちでパンパンになって弾けた。火曜日。井の頭公園でロロが野外演劇をやるというので駆け付けたかったのだけども、休み前の業務で忙しく断念。むちゃくちゃ観たかった!!そもそも、瀬田なつきの『PARKS パークス』を観ていない。予告編の限りだとあまり関心を抱けないというか、違和感すら覚えたのだけども、実際のところどうなのだろう。最近、映画館に行くのがとにかく億劫で困っている。『美女と野獣』も観たい。GW中に観た映画は、amazonプライムで『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』の1本のみです。



火曜日。いざ、GW突入。朝のリアルタイムで『ひよっこ』が観られることに感激。お風呂に入りながら聞く『スチャダラ外伝』がご機嫌だった。

スチャダラ外伝

スチャダラ外伝

「手へんにガンダム」んーいいでしょう!昼前に東北沢に出掛けて、気になっていたインド料理屋でランチにチキンビリヤニを食べる。本格派だったが、やや旨味に欠ける印象。天気が凄く良いでの、下北沢まで散歩する。街を歩いていて、下北沢にタワーレコードができるらしいことを知る。ファッキューだなぁ。タワレコはもはやK-POPとかアイドルとか星野源のCDを売る場所でしかないので、そこいらの駅ビルとかに勝手にどんどん作っていけばいいと思うのだけども、下北沢であったり中野であったり、多少なりともカルチャーが根付いている街にはいらない。シェルターの前にある劇場でまんじゅう大帝国とXX CLUBの合同ライブを観た。タイタン所属の若手漫才師2組が3本ずつネタを披露して、合間に企画。初めて観たXX CLUBは発声が素敵だった。まんじゅう大帝国が2本目に披露したコント「風邪」がクラシック感のある新作落語みたいで感激。3本目の漫才「登山」がまた飛び跳ねるほど素晴らしい。「醤油の甘さで~」のくだりは、拍手が巻き起こるくらいの決まり方だったな。東大卒のXX CLUBは太田光代社長に激ハマりしているらしいが、まんじゅう大帝国は「私は獲りたくなかった」と深夜にツイートされるほどハマっていないらしい。渋谷に寄ってTSUTAYA山田太一のテレビドラマ『早春スケッチブック』を一気借りして帰宅。
早春スケッチブック DVD-BOX

早春スケッチブック DVD-BOX

GW中に少しずつ観ていったのだけども、ほんとにもう感銘を受けてしまった。山崎努ももちろん素晴らしいが、何と言っても河原崎長一郎だ。あれぞ、小市民の良心。息子役の鶴見辰吾も抜群で、彼は『3年B組金八先生 第1シリーズ』『早春スケッチブック』『翔んだカップル』という大傑作を3つもものにしているのだから、もっと名優扱いされてもいいのでは。



さて、GWのすべての日を振り返るつもりだったが、完全にめんどうくさなってしまったので放棄します。埼玉県を中心にサウナを攻めていて、この休みは「新座温泉」と「草加健康センター」に訪れた。「草加健康センター」に関しては別エントリーでじっくり書いてあるので、そちらをお読みください。
hiko1985.hatenablog.com
「新座温泉」も温泉と水風呂がなかなか良くて、リピありです。ちなみに「リピありです」というのは、化粧品の口コミサイト『@cosme』において多用されている文法へのオマージュです。「新座温泉」のあたりは学生時代の思い出がいっぱいで、川越街道のファミレスとかショッピングセンターの佇まいを目にするだけでこみ上げてくるものがあった。久しぶりに、朝霞が日本に誇る名店「いち川」でとんかつを食べようと思ったのだけども、お休み。仕方ないので、近くで発見した「ホープ」という小汚いとんかつ屋に入ってみたら、これが意外にも(失礼)結構美味しかったので満足。
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衣剥がれるし、肉の旨味も僅かだけども、それでも"とんかつ"としての良さは失われていない。味噌汁とサラダが美味しいのも好感でした。


亀田興毅の1000万円のやつに途中で飽きてしまい、せっかくabemaTVをつけたので、開局1周年記念特番の『ロンドンハーツ』を観てみたら、モグライダーのともしげ君がドッキリにかかっていた。ライブでのおもしろさそのままにロンハーに染まっていて、すごくうれしくなってしまった。芝さんもかっこよかった。芝大輔という才能がこのままライブシーンの大将で終わっていくのは損失が大きすぎるので、早く発見されて欲しい。ナタリーに掲載されていたランジャタイ×マッハスピード剛速球の「戦略会議」で、馬鹿よ貴方の新道さんが紹介していたカズレーザーメイプル超合金)の挿話にグッときてしまった。

メイプル超合金カズレーザーが「俺らはモグライダーが売れるの待ちなんですよ」っていう名言を残してるんだよね。モグライダーの芝くんはめちゃくちゃMCできるし面白いしカッコいいし柔軟性もある。カズレーザー曰く「M-1の決勝に1回でも行ったらすぐレギュラー決まる。メイプル超合金が霞むくらいにめちゃくちゃ売れるだろう。だから今はモグライダー冠番組を持ってそれに呼ばれるのを待ってる状況」って。


最近聞いている2枚。

Pure Comedy

Pure Comedy

THIS OLD DOG

THIS OLD DOG

Mac DeMarcoは無条件で大好き。なんていい曲ばかり書くのだろう。
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スーパーミラクルいいじゃないか。あと、シャムキャッツのニューアルバムのタイトルが『FRIENDS AGAIN』なの、すっごいグッときました!夏目くんが"ちなヤク"(ちなみにヤクルトファン)と聞いて、なおいっそう贔屓にしていきたいバンドになりました。