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ポップカルチャーととんかつ

小淵沢「こぶダイニング」2017春

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小淵沢に素晴らしい洋食屋さんがあって、ここ数年通い続けている。と言っても、東京から小淵沢というそれなりの距離があるからして、1年に1回行ければ、という感じなのだけども。そのお店は「こぶダイニング」という名前で、おそらく小淵沢の”こぶ”に由来するのだろう。小淵沢駅から車で10分、歩いて行っても30分ほどで着くので、ハイキング気分でそびえる山々を眺めながら足を進めるのもいいかもしれない。店舗は手作り感溢れるプレハブハウス、その美しいブルーの色合いが目印だ。6年前に初めて入店した時は、「N30」という名前だった。立地も現在とは異なり、小淵沢駅の目と鼻の先に。地元の冴えない喫茶店とでも言うような古びた外観で、ピラフがレンジでチンではなく手作りであるなら御の字だ、というような雰囲気だった。駅回りに食事処がほとんどない為、仕方なく入ってみたわけだけども、店内は混み合っていた。店主の「ん?時間かかるけど、いい?」というぶっきらぼうな接客も何故か嫌な感じがしなかった。喫茶店という感じの外観とは裏腹にメニューには”デミグラスハンバーグ”や”ポークフィレカツ””や”手作り生ハム”や”エスカルゴ”といった洒落た料理が並んでいて、どうやら本格的な洋食屋であったようだ。訪れた人が感想を記すファンノートのようなもの置いてあり、人気店であることが窺えた。実際注文してみると、丁寧で繊細な、舌の喜ぶ料理しか運ばれてこない。これはちょっと衝撃だった。何を食べても美味いのだが、とりわけハンバーグとチキンソテーに魅了されてしまい、なお心を捉えて離さないというわけです。小淵沢に用時や目的など他にないのだけども、このハンバーグとチキンソテーを食べる為だけに、車を走らせている。「こぶダイニング」の料金はリーズナブルなのだけども、レンタカー代、高速代などを考えると、なかなかの高級料理になってしまう。それでも、通う。それだけの魅力がこのお店のシェフとその料理にはあるのだ。シェフは6年前初めて店に入った時はいかにも偏屈親父という感じだったが、顔見知りになったというのを差し引いても、歳を重ねるごとに好々爺へと変貌を遂げているように思う。体調を崩し、現在はランチ営業のみ。いつまでも元気でいて欲しいものです。去年尋ねた時は、これからは饅頭とスープだけの店になる、と言っていましたが、とりあえずそんな様子はなさそうなので安心だ。
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さて、こちらが「こぶダイニング」の誇る傑作”シンプルハンバーグ”である。このブログの長年の愛読者がいらっしゃいましたら、お馴染みの画でしょうか。しかし、実はちょっと違う。今回は季節限定メニューである”鹿肉入りのシンプルハンバーグ”に挑戦してみたのです。ルックスはオリジナルのシンプルハンバーグとまったく変わりませんし、極上の味わいもほぼ同じ。しかし、鹿肉のハンバーグにはコクというか濃密な旨味がある。シェフが山で狩猟し、捌いた鹿肉なのだけども(凄い)、ジビエ特有の臭みは皆無。たたきのような鹿肉をオリジナルのソースで食べる”鹿肉のステーキ”も絶品なのでオススメだ。チーズハンバーグもデミグラスハンバーグも抜群に美味しいのだけども、まずはシンプルハンバーグをお試し頂きたい。シンプルとは名ばかりの複雑な味覚のハーモニーを堪能できる一品。マイベストハンバーグである。添えられた季節の野菜のフリッターも美味。野菜もすべてシェフの庭での手作りだと言う。そして、もうこの季節に絶対的にオススメな一品が”チキンソテーふきみそクリームソース”であります。
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チキンはカリっとジューシー。そして、ふきみそクリームソースがとにかくもう美味い。残ったソースもパンやご飯で余すことなく堪能したいものです。ふきみそはお土産として販売もしていて、必ず買って帰るようにしている。白米にのせたり、パスタに合えたり、と大活躍だ。セットに変更するとついてくるサラダやスープも素晴らしい。高原野菜のサラダのマヨネーズドレッシングも当然のようにシェフの手作り。
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冬から春にかけてはこちらのオニオングラタンスープを楽しめます。デザートのマイ定番は”クレープのオレンジ包み”なのですが、この日は品切れでしたので、久しぶりに”カスタードプリン”を選択。
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卵の優しい味、そしてカラメルが珈琲と合うこと。



鼻息荒くオススメしたものの、食事の為だけに小淵沢は・・・という方がいらっしゃるのもわかる。そこで山梨県でもう1つ素晴らしいスポットをご紹介したい。小淵沢から少し東京寄りに移動した中央市にあります温泉施設「ゆでんかん」である。
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サウナーの聖典サイトでありますあの『湯守日記』におきまして、静岡「しきじ」(こちらはサウナ―の聖地)クラスとまで評されたことでもお馴染みでしょうか。ここが本当に素晴らしい!900円というリーズナブルな価格でタオルも館内着もついてきますので、手ぶら上等。飲める源泉かけ流しの湯もじんわり温まって最高なのだが、何と言ってもここはサウナである。ストーブをベンチ下に配置したボナサウナで、7分に1回の自動ロウリュウシステムで、測上部から心地よし蒸気が降り注ぎ、身体は至福の熱に包まれ、毛穴解放で汗ダラダラ。そして、まずもって温度、湿度ともに最高のコンディションだ。井戸水を使用しているという水風呂は柔らかく、体感も17℃くらいでシャキっと冷える。塩素臭さもなく、水深、水量もバッチリ。これはもうとことん、とととのえます。であるから当然、飯も美味い。ノンアルコールビールと山梨名物の鳥もつ煮で。
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しきじ(静岡)やウェルビー(名古屋)より断然近いし、「こぶダイニング」とセットとなれば、これは足繫く通ってしまいそうだ。どうか皆さまもお試しあれ。