読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

坂元裕二マニアのみなさん、こんばんは

f:id:hiko1985:20170119232558j:plain
坂元裕二マニアのみなさん、こんばんは。みなさまにおかれまして、TBS火曜ドラマ『カルテット』の放送が開始され、俄然盛り上がってきた事と思います。坂元裕二マニアへと邁進すべく、日々研鑽を重ねる中で、ある重大な事実に気づいていました。わたくしはちっとも坂元裕二マニアではないではないか。

坂元裕二instagramやってるの知らなかったっつーの

2012年から(つまりは『最高の離婚』の執筆にとりかかるあたりからです)、5年以上に渡って更新されている。その投稿数600以上。なんたる貴重な資料を損失続けていたのか。慌てて全投稿を隅々まで観ました。いやはや、驚いたのなんの。坂元裕二は自撮りできちゃうボーイ(49歳)だ!!!!しかも美容室の鏡に映る自分を撮れる男なのだ。おそろしい人です。飲み会の写真なんかもたくさんあげていて、おかげで敬愛する演出家の並木道子のご尊顔を拝むことができました。ありがとうございます。更に若かりし頃の写真も載せたりしていて、中上健次、赤名リカ(鈴木保奈美)、相米慎二と移る坂元青年の姿が!レオス・カラックスとのツーショットもあるぞ。


後はとにかく麺類(うどん、ラーメン、パスタ、焼きそば)が好きで、アイスが好き。久保田のミルクアイスキャンディーを半年で150本食べたらしい。うどんにしろ、パスタにしろ、カレーにしろ、鍋にしろ、凝り性なのか、偏食なのか、ハマると何日も連続で同じものを食べている。そして、買ったばかりのズボンに食べ物を零してしまう坂元さん。かわいい。ん?うすうす気づいていたけども、この人もどことなく芸風が穂村弘星野源とかぶるな。そして、犬と猫が好きで、キャンプがむちゃくちゃ好き。毎年行って、キャンプファイヤーやら流し素麺やら川遊びを楽しんでいるようだ。すると、どうしても思い出してしまうのが『最高の離婚』9話ですよね。前も引用しましたが、好きなので、もう一度。光生(瑛太)の祈りのような嘆き。

むしろ、むしろね、キャンプとか行きたかったですよ。4人で、みんなで。
いや、行ったことないですよキャンプ。
いや、行きたいと思ったこともないですしね。
でもね、そういう話になったかもしんないじゃないですか。うちとそっちで。
今度キャンプ行きましょうって。
レンタカーとか借りて、何かわざわざ山の方とか遠いとこ行って。
何かテントなんかたてちゃって。あげくの果てにバーベキューとかね。
何で外で? 何で虫とかいんのに外で食べんのか全然わかんないっすけどね。
何か折り畳みの椅子とか座って。
「上原さんちのお子さん何小学校ですか?」とか。
ああ、子どもいるんですね、その場合。
ということは、うちもいるんでしょうね。
子どもとかその辺、ワ―ワ―走り回ってて。
うるさいだろうなあ、うるさいでしょうね。
<中略>
キャンプね、もう、帰り道なんか大渋滞ですよ。小仏トンネル50kmの大渋滞ですよ。
子どもはおしっこ行きたい言う、妻は機嫌悪い。
僕は目の前の大渋滞見ながら思うんでしょうね。
ああー、鳥になりたいなあって。
そういうね、そういうキャンプですよ。
もしかしたら、そうなってたかもしんないじゃないですか。
そしたら、そしたら意外とね・・・楽しかったか。キャンプ行けなくてごめんなさい。

別に光生=坂元裕二ではないんですけど、「あぁ、本当行きたかったんだなぁ」と目が潤みますね。しかも、『最高の離婚Special 2014』で本当に行きますからね、キャンプ。


そして、何より感動してしまったのは、坂元裕二が純然たるポップカルチャーラヴァーであったことでしょう。ベテラン大作家先生、と言っても過言ではないのに、無邪気に貪欲に吸収し続けている。インスタグラムにはその日観たもの、読んだもの、聞いたものが、たくさん記録されている。狂信的な愛を示すべく、把握できた範囲でリスト化してみました(これがけっこー大変なのよ)。

movies

<2012>
ミシェル・アザナヴィシウス『アーティスト』
ニコラス・ウィンディング・レフン『ドライブ』
アキ・カウリスマキル・アーヴルの靴みがき
ジョン・カサヴェテスレトロスペクティブ
ウディ・アレンミッドナイト・イン・パリ
富田克也『サウダ―ヂ』
北野武アウトレイジビヨンド』
ギャレス・エヴァンスザ・レイド
庵野秀明エヴァンゲリオン新劇場版:Q』
サム・メンデス『007 スカイホール』
トム・フーバー『レミゼラブル』
ジェイソン・ライトマンヤング≒アダルト


<2013>
レオス・カラックスホーリー・モーターズ』 
吉田大八『桐嶋、部活やめるってよ』  ※松岡茉優東出昌大
ポール・トーマス・アンダーソン『ザ・マスター』
クエンティン・タランティーノ『ジャンゴ』
山戸結希『おとぎ話みたい』  ※「大傑作だった。天才登場。」とのこと
西谷弘『真夏の方程式』   ※「弘の映画観に来た」とのこと
大森立嗣『さよなら渓谷』  ※真木よう子
キム・ギドク『嘆きのピエタ
ダン・スカンロン『モンスターズ・ユニバーシティ
沖田修一『横道世之介』  ※高良健吾
宮崎駿風立ちぬ』  ※「ジブリの映画で1番好き」とのこと
ギレルモ・デル・トロパシフィック・リム
熊切和嘉『夏の終わり』  ※満島ひかり綾野剛小林薫
青山真治『共食い』  ※田中裕子
アスガル・ファルハディ『別離』
ジョシュ・トランク『クロニクル』
水田伸生謝罪の王様
高畑勲かぐや姫の物語』  ※高良健吾
ウェイ・ダーション『セデック・バレ
是枝裕和『そして父になる』
リドリー・スコット『悪の法則』
アルフォンソ・キュアロンゼロ・グラビティ


<2014>
マーティン・スコセッシウルフ・オブ・ウォールストリート
パトリシア・クラークソン『ザ・イースト』
ロン・ハワード『RUSH ラッシュ/プライドと友情』
クリス・バック『アナと雪の女王』   ※松たか子
スティーブ・マックイーンそれでも夜は明ける
佐久間紀佳『悪夢ちゃん』
ドゥニ・ヴィルヌーヴ『プリズナ―ズ』
アスガー・ファルハディ『ある過去の行方』
ジョシュア・オッペンハイマーアクト・オブ・キリング
ウェス・アンダーソン『グランド・ブタペスト・ホテル』
吉田康弘『旅立ちの島唄~十五の春~』
ギャレス・エドワーズGODZILLA
スティーヴン・ クォーレ『イントゥ・ザ・ストーム』
キム・ビョンウ『テロ,ライブ』
ジャームズ・ガン『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
リチャード・カーティス『アバウト・タイム』
クリント・イーストウッドジャージー・ボーイズ
デヴィッド・エアー『フュ―リ―』
クリストファー・ノーランインターステラー
吉田大八『紙の月』 
デヴィット・フィンチャ―『ゴ―ン・ガール』
坂本あゆみ『FORMA』


<2015>
ロウ・イエ『二重生活』
クリント・イーストウッドアメリカン・スナイパー
ベネット・ミラー『フォックス・キャッチャー』
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ『バードマン』
デミアン・チャゼル『セッション』
ポール・トーマス・アンダーソンインヒアレント・ヴァイス
マイケル・チミノ天国の門』(デジタル修復完全版)
冨永昌敬『ローリング』
ジョージ・ミラーマッドマックス 怒りのデス・ロード
是枝『海街Daiary』
塚本晋也『野火』
ピート・ドクター『インサイド・ヘッド』 
クリストファー・マッカリー『ミッション・インポッシブル:ローグ・ネーション』
黒沢清『岸辺の旅』
M・ナイト・シャラマン『ヴィジット』
ナンシー・マイヤーズマイ・インターン
橋口亮輔『恋人たち』


<2016>
スティーヴン・スピルバーグブリッジ・オブ・スパイ
クエンティン・タランティーノヘイトフル・エイト
森達也『FAKE』
是枝裕和『海よりもなお深く』
西川美和永い言い訳
片渕須直この世界の片隅に
エドワード・ヤン『牯嶺街少年殺人事件(デジタルリマスター版)』

theater

<2012>
蜷川幸雄海辺のカフカ』 ※田中裕子、佐藤江梨子
ナイロン100℃『百年の秘密』
倉持裕『鎌塚氏、すくい上げる』 ※満島ひかり田中圭市川実和子


<2013>
インバル・ピント100万回生きたねこ』 ※満島ひかり
THE SHAMPOO HAT『葛城事件』
ナイロン100℃『わが闇』
熊林弘『秋のソナタ』  ※満島ひかり
NODA・MAP『MIWA』   ※瑛太
倉持裕『ライクドロシー』  ※高橋一生
岩松了『シダの群れ3―港の女歌手編―』  ※小林薫


<2014>
串田和美『もっと泣いてよフラッパー』  ※松たか子
岩松了『宅悦とお岩~四谷怪談のそのシーンのために』
鈴木おさむ『イケナイコトカイ?』  ※酒井若菜
三浦大輔『母に欲す』
ままごと『わたしの星』
岩松了『水の戯れ』 ※菊地亜希子
青山真治『ワーニャおじさん』 


<2015>
鴻上尚史『ベター・ハーフ』 ※風間俊介
ままごと『わが星』 
シス・カンパニー草枕
生瀬勝久『七人くらいの兵士』 ※水田伸生(演出)
つかこうへい『熱海殺人事件
NODA・MAP『逆鱗』 ※瑛太松たか子
シルヴィ・ギエムボレロ


<2016>
岩松了『家庭内失踪』 ※小野ゆり子
鄭義信『焼肉ドラゴン』
フィリップ・リドリー『レディエント・バーミン』 ※高橋一生
アントン・チェーホフ『かもめ』


books

ダグラス・サークインタビュー集『サーク・オン・サーク』       
ウィリアム・フォークナー『八月の光』
円城塔屍者の帝国
山田宏一トリュフォーの手紙』
加藤陽子『それでも日本人は「戦争」を選んだ』
今日マチ子『みつあみの神様』  ※「こういう素晴らしいものを読むと、恥ずかしくて逃げ出したくなる。」とのこと
宮崎駿風の谷のナウシカ


MUSIC

<2012>
ももいろクローバーももクロ春の一大事2012 』
ももいろクローバー『男祭り2012-Dynamism-』
SUMMER SONIC 2012』
ペンギンカフェ×相対性理論『BEAT CIRCUIT 2012』


<2013>
My Bloody Valentine『m b v』
Beck『Reimagines Bowie's "Sound and Vision』
THE JAM『Extras』
ももいろクローバーももクロ春の一大事2013 西武ドーム大会』(LIVE)
細野晴臣『Heavenly Music』 ※「素晴らし過ぎてずっと泣いてる。」とのこと
大森靖子『魔法が使えないなら死にたい』
FLYING KIDS『バンド・オブ・ザ・ナイト!」(LIVE)
面影ラッキーホール『O.L.H. is not O.L.H.』(LIVE)


<2014>
Adele『Skyfall』
松井寛『Mirrorball Flare』
aiko『泡のような愛だった』
二階堂和美『歌のパレード 〜いつのまにやら15年〜』(LIVE)
大森靖子『☆2日間で超楽しい地獄をつくる方法☆』(LIVE)


<2015>
細野晴臣細野晴臣コンサートツアー2015』(LIVE)
Superfly『white tour』(LIVE)
中島みゆきリスペクトライブ』(LIVE) ※満島ひかり大竹しのぶ


<2016>
aiko『May Dream』 ※「最高。幸せ。」とのこと

どうでしょう?狂信的でしょう。軽い気持ちでリスト化していったら、予想以上に量が多くて焦りました。しかし、脚本執筆に、講義に、と忙しそうなのに、これだけ通っているのは凄い。私も49歳になっても、これだけポップカルチャーにまみれていたいな。しかも、これはインスタにたまたま載せた分だけですので、その吸収量全域は相当なものでしょう。ドラマ作品についての言及はほぼない(『悪夢ちゃン』くらいでしょうか)のですが、『ハウス・オブ・カード』は映像特典までチェックするほどの大ファンのようです。あと、『サンドウィッチマンライブツアー2016』は劇場で鑑賞されたようです(冨澤さん!)。もしかしたら、このインスタをチェックすれば、作品の出演者が予測できるのでは。音楽もかなりお好きのようですね。坂元さんがモノノフであるというのは有名な話ですが、ここ最近はすっかり他界されているようです。松井寛のアルバムをチェックしているということは、東京女子流あたりも好きなのだろうから、アイドルは幅広く聞いていそうだ。二階堂和美aiko大森靖子が好き、と知れたのは収穫でした。舞台にもよく通われていて、岩松了ケラリーノ・サンドロヴィッチに傾倒していることが伺えます。その中でキラリと光る”ままごと”の鑑賞。『わたしの星』は当日券の列に並ばれたそうです。映画はばっちり現行のトレンドを押さえつつ、ダグラス・サークのインタビュー集読んだり、ジョン・カサヴェテスの特集に通ったりしているので、本格派のシネフィルですね。タランティーノポール・トーマス・アンダーソンがかなりお好きな様子。そして、映画にしろ、演劇にしろ、自身のドラマの常連組の参加作、とりわけ満島ひかり関連は極力チェックしているようで、グッときます。瑛太高橋一生の出演作もかなり観ている印象。とにもかくにも、坂元裕二マニアの皆さまにおきましては、より濃いマニアを目指すべく、全作品チェックしていきましょうね!