青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

静岡旅行記

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1泊2日で静岡旅行を堪能してきました。旅の最大の目的は乃木坂46の夏のツアー。この日は乃木坂46の精神的支柱である最年長メンバー深川麻衣さんの卒業コンサートの第一夜でもあり、彼女の地元である静岡のコンサート施設エコパアリーナで開催となったわけです。わざわざ遠征してまで卒業を見届けたいと思わせてくれるほどの魅力が深川麻衣さんにはありまして、そこを私が語り出すと、気色の悪いものになりそうなので割愛。とにもかくにも、メンバーに「正しい人間としての生き方を教わった」とまで言わせてしまう存在。ネットで「深川麻衣 聖母」などと検索すれば、山のような素敵エピソードを読む事ができるはずです。



交通手段は高速バスを選択した。新幹線で行っても乗り換えが発生するので、時間的にはさほど変わらない上に、料金は半額。東京駅を出発し、掛川ICで降車。深川麻衣さんがその愛を公言してやまない、静岡県が誇るハンバーグファミレスチェーン「さわやか」にて昼食を、と考えていたのですが、掛川IC店がまさかの改装工事中。仕方ないので、掛川本店まで移動してみたのですが、当然のように乃木坂ファンが行列をなし、なんと2時間待ち。さすがにそんなには待っていられない。ファン心理抜きにして食べてみたい国産牛の生焼けハンバーグ。次回、静岡入りした際は必ずリベンジします。この2日間は「さわやか」に限らずライブ会場周辺のエリアはどこに行っても乃木坂ファンだらけでした。宿泊したホテルもどうやら客のほとんどがファンのようで、各部屋から乃木坂楽曲が聴こえ漏れてきます。ホテルの周りにも特に何もなさそうなので、ライブ開始時刻が近付くまでホテルで待機。テレビではワイドショーが舛添辞職の報道に熱を出していた。



何もかもが新鮮だった。熱狂的なファンはしっかりと組織化され、旗を掲げてその存在を主張している。生写真やカードなどの交換会の熱気も凄い。地元の高校生達が「興奮を抑えきれない!」という様子でエコパを駆け足目指していく様などには胸を打たれてしまう。これまでライブグッズというのに全く興味を持ってこなかった人生なのだが、せっかくなので物販に並んでみたところ、気が付いたら、タオルとペンライトを手に持っている自分がいた。遠征で気が大きくなっているのだろうか、バカみたいな価格のグッズの購入に躊躇がない。近くにいた学生風情の男の子達は嬉しそうに「今日だけで3万使っちゃったよ」と報告し合っていたので、まったく凄まじい世界である。タオルには1人のメンバーの名前がでかでかと書かれており、ライブ中にそれを掲げる事でそのメンバーからレスポンスをもらえるという構造のようだ。ちなみに、西野七瀬さん(ぶっちぎり人気No.1メンバー)、白石麻衣さん(女神転生)、生田絵梨花さん(パーフェクト超人)といったメンバーのタオルは売り切れており、購入できず。と言っても、西野七瀬さんが好き、という想いを公言するというのは、「食べ物は何が好き?」と聞かれて、「白米かな」とわざわざ答えるようなものであるから、胸の内に秘めておけばいいのである。ここで公言すべき、私の推しは桜井玲香さん(乃木坂のキャプテン)だ。キャップへの想いを語ってしまうと、これまた非常に長く気色の悪いものになりそうなので自粛。しかし、わりと本気で「こんなに魅力的な人がいるのかよ…」と感嘆させられています。まずはこちらを読んで頂き、動画をチェックして頂きたい。
hiko1985.hatenablog.com
話はそれからだ。タオルも当然、桜井玲香仕様のものを購入。手持ち無沙汰になるだろう、と購入したペンライトは、ボタン操作で何色もの色を発し、その色の組み合わせで自身の”推し”をアピールする事ができるらしい。調べてみると、桜井さんの推し色は「赤とピンク」という事なので、ガチャガチャいじってみたのですが、どうやらこのペンライト、赤が発光されない。「そんな事ってあるのか!?」と叫びそうになりましたが、予習不足なので仕方ないと、おとなしく引き下がりました。



さて、肝心のライブレポートなのですが、うおー!!!かわいすぎた!!!!」とか「あの曲が聞けた!」とかそんな言葉しか出て来ません。しかし、とにかく1つ言えるのは深川麻衣さんという稀有なアイドルの卒業を見届けられて本当によかったという事だ。私が現在、ここまで強烈に乃木坂46というグループに入れ込んでいるのも、やはりメンバーは卒業をしていってしまうからで、あの奇跡のように素晴らしい共同体が永遠に持続していくわけがない、と確信しているからに他ならない。だからこそ残されたわずかな時間に目をこらし続けようと誓ったのです。なので、とにかくステージ上の現象に目をこらし続けた。”今”を捉え続けた。あぁ、目玉が9つくらいあればいいのにな、なんて事を想いながら。



2日目。昨夜の余韻を引きずりながら、観光モードに切り替えていく。電車とバスを乗り継ぎ、遠州横須賀方面へ。城下町の面影を残した街並みを散策し、明治より続く羊羹専門の老舗「愛宕下羊羹」へ。
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事前に予約していたお土産用の羊羹数本を引取る。一口サイズにカットされた数種の羊羹の詰め合わせを購入して、道すがら食べた。添加物なし、優しい甘み。これぞ羊羹だ。特に抹茶羊羹と栗羊羹が絶品。遠州横須賀と言えば、こちらの羊羹と遠州横須賀焼きそばである。街の中心部に4~5店舗ほど、焼きそば・お好み焼きを提供するお店が点在している。「佐々木菓子店」という昭和の香り色濃い駄菓子屋にて、焼きそばとお好み焼を頂く。
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ソースを後がけするのが、遠州横須賀焼きそばのやり口である。焼きそば以上にお好み焼が気にいった。土曜日に友だちの家で食べるお好み焼という感じがノスタルジーを刺激した。通はソースでなく醤油で食べるそうだ。



袋井から電車で1時間かけて、静岡市へ移動。
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静岡市はいいねぇ。」という、さくらももこ先生のイラストが出迎えてくれる。あの人は清水市出身では、と思いつつも一応写真をパシャリ。駅からバスで登呂遺跡方面に足を延ばしサウナ「しきじ」を訪れた。
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サウナーの聖地としてあまりにも有名なこのお店。サウナ初心者の私にも、その魅力は明瞭であった。まずサウナが上質。110度近い温度を計測する強力なスウェーデン式サウナ、低温ながら強烈に高湿な薬草サウナ、どちらも信じられない発汗力。入った瞬間に、自分の経験値の低さを後悔するほどのパワフルさだった。回数を重ねるごとに慣れていくも、序盤は本当に乳首が焼け落ちるかと思いました。そして、「しきじ」を孤高の存在に押し上げているのが、天然水の水風呂である。富士の地が育んだ湧水を掛け流しで使用しているその水風呂は、抜群の冷たさと柔らかさで火照った身体を包みこむ。あぁ、思い出すだけでととのってしまう。施設内は平日の昼にも関わらず大賑わい、地元のプロサウナー達の所作に感嘆しながら、サウナ→水風呂→休憩のセッションは5回ほど繰り返してしまった。セッション終了後は館内着に着替え、2階の休憩所でまどろむ。旅の疲れもすっかり取れ、肩こりや頭痛も解消。血行が良くなるだけであらゆる体調不良は克服されるのだ。サウナはいいぞ。



静岡駅に戻り、高速バスの出発まで、老舗のおにぎり屋さんに設置されていた静岡おでんを楽しんだ。
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黒はんぺん、牛すじ、昆布、玉子、大根、練り物、そのどれもが美味しい。注文すると握ってくれるおにぎりもかわいいし、
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お話好きの店主もかわいくて、「最高の店だな」と思ったので、お土産にいなり寿司を3つ買って帰りました。良き旅でござんした。まいまい、卒業おめでとうございます。