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青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

『倉本美津留の太鼓判vol.02』in渋谷コントセンター

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渋谷コントセンターにて『倉本美津留の太鼓判vol.02』を観てまいりました。正直な話を致しますと、倉本美津留のいっちょ噛み感があまり好きではありません(特に嫌なのがさくら学院での雑な校長仕事)。かと言って、こういった面子を揃えてくれるライブを主催できる人は他にはいないわけで。悔しいけども、最高でしたよ。感謝せざるをえません。しかし、これが『宮沢章夫の太鼓判』だとか『いとうせいこうの太鼓判』とかだったら、涎垂らしながら絶賛している自分がいそうで、つくづくサブカルクソ野郎だな、と思います。いや、しかしvol.1も凄かったが、今回も素晴らしい面子。

A回:POISON GIRL BANDジャルジャルさらば青春の光、Aマッソ  
B回:笑い飯、ナイツ、ランジャタイ、Aマッソ

「ネタが観たい芸人を4組挙げろ」と言われたら、現状においてはPOISON GIRL BANDジャルジャル、ランジャタイ、Aマッソなのです。そうなってくると、A回かB回かむちゃくちゃ悩むわけですが、(両方行くのはさすがにお金が・・・)、今回はやはり「大抜擢」と言っていいランジャタイの晴れ舞台を拝む為にB回をチョイス。ランジャタイの漫才を笑い飯が、ナイツが観るのだ、と思うだけで興奮してしまうではないか。倉本美津留のアンテナに、現状のランジャタイがひっかかるわけないのにな、と思っていたわけですが、やはり倉本美津留はこの日のライブまでランジャタイを未見だったらしい(こういう所です、ほんと)。何でもPOISON GIRL BANDの吉田の推薦らしく、すなわち倉本美津留の太鼓判であるPOISON吉田の太鼓判がランジャタイ、とのこと。「立場上、よしもとの芸人を挙げなくていけないはずなのに、ランジャタイしか頭に浮かばなかった」という吉田さんの弁にすっかり感動してしまった。才能が共鳴し合っている。この日のランジャタイの1本目は「ザリちゃん」だったわけですが、POISON GIRL BANDの漫才にもザリガニを大家や家賃や柱に変容させて楽しむというネタがあったはずで、その繫がりの確かさを想ってしまいます。


笑い飯(伝説のサンタウロス!)とナイツ(KABAちゃんの金玉と「べこ、買うんか~い!」)の円熟のヤバみも勿論素晴らしかったのですが、やはりこの日の主役はランジャタイとAマッソという若き才能の躍動でありました。素直に、この2組が2016年のトップランカー漫才師であると信じてやみません。全フレーズ、全アクションが面白い。観た事も聞いた事もない発想や想像が許されてしまう場所として、私は漫才やコントを愛しているのだな、と改めて痛感させてくれるコンビだ。いや、本当にそれくらい興奮したのです。これまで何回も観てきたはずなのに、この日はとびきりに感動してしまって、体温が上がり過ぎてどうにかなってしまいそうでした。特に2組が1本目に披露した「ザリちゃん」(ランジャタイ)と「思い出」(Aマッソ)は彼らの魅力が最もわかりやすい形で出力された傑作。彼らの代表作とかではなく、お笑い史のマスターピースとして刻みたい。しっかし、この大舞台であのパフォーマンスを発揮してしまうランジャタイ、かっこよすぎるではないか(涙)。Aマッソはあんなにもアナーキーなのに(3本目に披露したコントは、トランプの大富豪で下幸之助(パナソニック創設者)をボコボコにするという、すなわち貧民の革命コント)、見た目はそれに反比例するようにポップで、もう売れまくる予感しかありません。


では、最後に『倉本美津留の太鼓判』に今後呼んで頂きたい(もしくは呼びそう)芸人リクエスト

ダイアン、モグライダー、馬鹿よ貴方は、ヤーレンズ、錦鯉、コマンダンテインデペンデンスデイ、すごい論、かもめんたる、シソンヌ、日本エレキテル連合、春風亭一之輔、立川吉笑、神田松之丞、バカリズムハリウッドザコシショウ、永野

むちゃありそう。数年前だったらここに三四郎と浜口浜村を推したい所でしたが、そうできないのが哀しい。