青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(2016/02/26~)

最近のこと。花粉症でヘロヘロなので、先週の事があまり記憶に残っていなくて困っています。1週間くらいの間、薬の用量を間違えて倍飲んでいて、完全にラリっていたというか、もうひたすらに眠くて、帰宅するとそのまま寝転んでしまうほどにまどろんでいたと言いますか、僕ら半分夢の中で、そういえばフィッシュマンズのせいで「風邪薬でやられちまったみたいな」状態みたいなものにはほのかな憧れはありますが、全然いいものではなかったなーなんて、いい加減文節を切るべきなので切る。そういえば、例年より早く2016年度の人事が発表されたのですが、今回も引越の必要なし。安心、よかったです。



最近よく聞いているのはAnderson .Paak『Malibu』とももいろクローバーZの新譜2枚。

MALIBU [輸入盤CD] (ERECD218)

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アンダーソン・パークのあまりに時代の音にジャストフィットした2nd。良過ぎる。ももクロはコンテンポラリーなミクスチャーロック感覚に溢れた楽曲、5人のキャラ立ちした声、と文句なしなのだけども、やはり高カロリーでなかなか聞き込めないのが正直な所だ。好きな曲たくさんあるけど。非常にコンセプチャル過多な今回のアルバム、どこかままごとの『わが星』のような雰囲気と一部で盛り上がっているようなのだ。確かに「桃源郷」におけるリリックやフロウはもろに『わが星』なのだけど、であるならばTEAM MIIの「ゆるメーター」が口ロロ「いつかどこかで」である所から始めたいし、昨年の傑作3776『3776を聞かない理由があるとすれば』の存在を示したい。
hiko1985.hatenablog.com
なんて考えていたら、ちょうどいいタイミングで渋谷o-nestでのワンマンライブで披露されたという3776の新曲のMVが公開されていました。
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か、かっこいい。知名度が上がってきた中でも、なんら日知ることなくエクスペリメンタルだ。



金曜日の事はとても覚えていて、急いで帰宅して『ミュージックステーション』を観た。乃木坂46の新曲「ハルジオンが咲く頃」がテレビ初披露だったのだ。いやー思わず涙ぐんでしまった。リリックもプロダクションも完璧。異様に百合感の強いMVは『あの娘が海辺で踊ってる』の山戸結希だ。Mステ披露時は生歌成分が多めでうわずったり、ピッチが甘かったりする歌唱も泣けた。どう考えても勝負の一手になるシングルに、卒業するメンバーをセンターに据えるというのは、ビジネス的に悪手なのでは、と思ったりもしたわけですが、パーソナルな内容でありながらもこうも普遍性を持った楽曲が出てくるのだから、乃木坂運営陣は信頼に足る。卒業式で学生が「ハルジオンが咲く頃」を合唱している所を想像して泣きます。乃木坂46の何が好きかって、結局の所、品の良さだな。この日の『ミュージックステーション』は非常に豪華でありまして、嵐が話題の「復活LOVE」を披露。私も久しぶりにシングル盤を購入しました。文句なしの名曲なので100万枚売れて欲しい。達郎さんのカッティングから始まって、達郎・まりや夫妻のコーラスと聞き所満点なのだけど、達郎マナーな嵐の歌唱が何より素晴らしいではありませんか。何でも達郎さんがレコーディングに全て立ち会ったという。大野くんの歌声のスムースさに改めて打ちのめされるわけですが、意外な所では相葉ちゃんがいい。セルフカバーおじさんなので、今から本人歌唱バージョンも楽しみです。ときに達郎さんはジャニーズ提供が、近藤真彦、少年隊、Kinki Kids、嵐と来ているので、わかってはいた事ですが完全なるメリー派。SMAPには提供してもらえなそうで、残念だ。更には水曜日のカンパネラまで出演していたわけですが、「サブカルだなー」と赤面した。むちゃくちゃ人気者になって欲しい。レイトショーでリドリー・スコット『オデッセイ』を観る。充分に面白いけども、ちょっと長いし、映像が台詞を追い掛けている感じがタルくて、そんなに好きな映画ではなかった。最後に授業で語り出す感じとか、最近のディズニー映画みたいだったな。ジャガイモはかわいい。『21エモン』のゴンスケは宇宙船の中でもずっとイモ作っていて凄いなと思いました。帰宅して黒沢清が「去年観た日本映画の中で圧倒的に面白かった」と激賞していた『ビリギャル』をDVDで観る。

全然ギャルに見えない有村架純、最高。面白かったけども、どのポイントが圧倒的なのか、把握できなかったので、教えてもらいたい。映画の見方というのは本当に難しい。




土曜日。天気が良いので洗濯機を回して、録画番組の消化に励む。『アメトーーク』を観てまんまと桃鉄がやりたくなり、『水曜日のダウンタウン』の2時間スペシャルが面白くて幸せでした。夕方に新宿に出て、歌舞伎町の名店「鳥みつ」へ。改めてこんな美味しい焼き鳥は食べた事がないです。開店時間の入店だったので希少部位をたくさん食べる事ができた。例えば"したごころ"という部位。鳥の大動脈らしいのだけど、この1本で鶏30羽分だそうな。
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なんとも言えない気持ちになる話ですが、絶妙な歯ごたえがたまらない一品。このお店でマストはやはり白レバー、ささみ、手羽あたりでしょうか。
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「オススメを何本か」と頼めば、必ず入れてくれる看板メニュー。至高の一串だ。ポテトサラダも圧倒的に美味。
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店内が非常に狭くあっという間に埋まってしまうので、土日などは1ヶ月くらい前に予約しないと空いていないのが難です。しかし、その価値があるお店と言えるでしょう。阿佐ヶ谷に移動して、「roji」で藤井洋平と古川麦トリオのツーマンライブを観る。お店につくと、外までお客さんが溢れていて、めげて帰りそうになりましたが、コボリさんの初企画という事なので、意を決し入店。古川麦トリオの演奏に感動してしました。歌、演奏技術、ソングライティング、そのどれもが破格。古川麦というアーティストのスケールの大きさにはいつも驚いてしまう。ライブ後、2012年にリリースしたミニアルバム『voyage』の再発盤を購入。roji前にある美味しい焼き芋を販売している八百屋さんが21時過ぎでも開いていたので、買って道端(路地!)で食べる。昨今の焼き芋事情を知らないので、最近はどこもこうなのかもしれませんが、とにかくネッチョリと甘い。ハチミツでも注射しているんじゃないかというほどの糖度と粘度なのです。幼き頃に食べたパサパサの焼き芋(あれはあれで美味しいけど)とは全くの別種だ。焼き芋の概念が覆されます。静香ちゃんのせいで女の子はみんな焼き芋が大好きなものと思っているので、ceroギャルの皆様においてはrojiにお越しの際はぜひお試し下さい。しかし、改めて「roji」って凄くいい店名だ。コンビニで編集本『かわいいおそ松くん』を買って帰る。
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表紙がまずもってかわいい。ちなみに『おそ松さん』では一松と十四松の2人、いわゆる「数字松」(最近覚えました)が好きです。



日曜日。晴れ。朝起きぬけに、ミスドに出掛けて新商品の「のびるポンデリング」とやらに挑戦。ポンデリングが伸びたらさぞかしいいだろうなー、と思っていたのだけど、別に伸びなくていいものだと気付いた。多分すぐなくなりますわ、あの商品。散歩がてらTSUTAYAやスーパーなどに寄って帰宅。お昼ご飯にみんな大好き「マルちゃんの袋入り焼きそば」を食べながら『HERO』の劇場版1作目をDVDで観た。タモリの圧倒的なオーラ。そして、やっぱり作家がひたすらに照れている所がいい。『HERO』節と呼んでいいであろう言語やコミュニケーションのズレが美しく回収されていく。これでやっと『HERO』1期全ての観直しが終了です。昨日に続き、新宿に出掛けて、かもめんたるの単独公演『なのに、ハードボイルド』を観る。
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今回も当たり前のように傑作でニヤついてしまった。う大さんのこんがらがり方、愛おし過ぎる。そして、どんどん槇尾さんの軽薄さがたまらなくなっています。OPコントの導入と引きが、ナイロン100℃の舞台のような感じで最高にかっこよかった。毎年かもめんたるの新作が観られる喜びを噛み締めたい。巨匠なき今、かもめんたるとシソンヌの事を本当に大切に想わなくてはなるまい。連日の新宿にすっかり疲れてしまったので早々に帰宅して家でのんびり過ごした。『ハウルの動く城』をDVDで観る。

ハウルの動く城 [DVD]

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キムタクづくしの1日だ。『ハウルの動く城』すっごく好き。宮崎作品の中で1番大人なラブストーリーな気がする。ソフィーの見た目の年齢が劇中でシームレスに変容していくのも、たまらないです。




月曜日。ceroが『SMAP×SMAP』に出演する旨が正式にアナウンスされた。ceroSMAPの競演。こんなにうれしい話ってあるでしょうか。先日あった謎の誤報「小沢健二のバックバンド事件」の100倍凄いぜ。アミューズじゃなくて、カクバリズム所属で出演するわけですから、これはもう希望です。音楽と全然関係ない話なんですけど、ceroの髙城さんの超かっけー所は、「これから売れるぞ!」って時にしっかりと結婚して、それを大々的に宣言した点で、その一点だけでも男としてむちゃくちゃ尊敬しますね。だって、もうあの頃のceroのライブには夏帆とか成海璃子とかが普通にお客さんとして来ていたわけですよ。そこでブレなかったの、かっけーです。うすうす皆さん、お気づきかと思いますが、そうです、またしても源氏の悪口です。Ready 頬には小川ながれ。帰宅して、昨夜録画してあった『乃木坂工事中』と『欅って書けない?』を観て、体力を回復する。欅坂46の1stシングルのセンターが平手ちゃんに決定。始めから1人だけオーラが段違いだったので、当然の結果だと思います。早くメンバーの歌っている姿観たいな。土田さんのMCに非常に好感を持ってきました。本気で取り組んでいるのが画面から伝わってきて、気持ちいい。そして、正座をして観た『いつ恋』7話。まさに神回というやつでしょう!いやー凄かった。観ていながら心が震えるのがはっきりと感じられましたね。「さっきのアンパン美味しかったから、また食べよ」で泣かせるって凄まじい境地だ。ときに、蒸しパンってほとんど食べた事ないんですけど、あんなに(180円)高いのですか。有村架純は関西弁のイントネーションで悪態つく時が1番かわいい。高良健吾も最高。車椅子のおじいさんにお礼を言われて、無言で首を振り続ける時の表情素晴らしかったな。『横道世之助』と『きみはいい子』で高良祭を開催したいです。『ど根性ガエル』以来の全話感想マラソンを走りだしてしまったので、なんとか完走したいわけですが、『いつ恋』について書くのはとても楽しい作業です。書く前は、「今度こそ何も書ける気がしないぞ」と汗をかいているのですが、書き始めるとどんどんテンションが上がっていくのが楽しい。作品の力です。台詞を拾う為に、何回も巻き戻しを繰り返して書き起こしていると、「私は一体何をやっているのだ」という気持ちにもなりますが。



火曜日。3月到来。通勤のコートを薄手のものに変えた。まだ寒かった。残業して本屋に寄って帰宅。冷凍の王将の餃子を6個焼いて食べる。水も油も使わなくていいという優れ物だった。録画してあった『家族ノカタチ』と『おそ松さん』を観て、お風呂に入って眠る。水曜日。またしても残業だったので、映画を断念。明日こそタランティーの新作観たい。大好きな「春の夜」の感じになってきたので、数駅分歩いて帰った。春が近付くと無闇に歩きたくなってしまう。帰宅してお風呂で安達哲『キラキラ!』

全8巻を読み終えて、悶絶する。そろそろ平気だろうと思ったが、全然ダメでした。安達哲作品は(いい意味で)いくつになっても耐えられない。
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ここの所、ceroの「Orphans」をずっと聞いているわけですが、安達哲の”あの感じ”を作詞に落とし込めているのはceroだけだ。ヤクルトのOP戦が散々な結果でやきもき。杉浦と石山がどうかになってくれないと困るのだ。原と竹下のドラフト1位コンビが新戦力としてモノになってくれる事を祈っております。楽しみなのは戸田の若き奥村や廣岡で、来年はレギュラーを奪い取るくらいの勢いの活躍を期待したい。何にせよ、球春到来にワクワクしまくりなのです。



『いつ恋』で描かれていた2011年頃の空気を思いだすべく、Twilogで過去の自分のツイートを読み返してみた。セリーグは中日とヤクルトが優勝争いをしていたらしい。忘れていた。当時の私は現在の10倍のペースでつぶやいていて、本当にうるさくて、殴ってやりたい気持ちになるわけですが、それ以上に驚くのはとにかく活発に動きまくっている事だ。東京インディーってやつを謳歌しまくっている。「あの頃の『青春ゾンビ』好きだった」ってリプライ(?)が来たんですけど、まぁ確かに今はドラマレビューブログみたいで、セルアウトした感があるのかもしれませんね。でも、テキスト力としては5年前に比べればだいぶ改善されていると思うのだけども、負けたくないなー、過去の自分に。過去のツイートを読むと、自分の知らない事を自分がたくさん知っているのにも驚く。例えば、細野さんが観光学科の出身だとかキリンジ兄が『風のクロノア』の音楽を担当しているとか。ずいぶんと色々忘れてしまうものだ。リプライも今では考えられないほどに頻繁に飛ばし合っていて、消滅しているアカウントもたくさんあった。元気ですか、会った事もない皆さん。