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青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

弱い人たち『強くなりたい』

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弱い人たち『強くなりたい』を渋谷コントセンターで鑑賞。ラブレターズ塚本直毅、アンパサンド中村聡ゾフィー上田航平、玉田企画の玉田真也というあまりにも学生服の似合う4人を中心に結成されたユニットの第1回公演。初演は昨年11月で、そちらの好評を受けてのアンコール公演が一夜限り行われた。学生時代、ヒエラルキーの下位に属していたという彼らならではの、”弱さ”を笑いに変えていくコントの連作で、当然このメンバーであるからそれなりに面白い。特に玉田真也の挙動の予測のつかなさは、地味だけども抜群に面白い。しかし、全体的には大味で物足りなさを感じたのが正直な所だ。ティーンエイジャーのブルースと言えば「童貞」なわけで、本公演でもそのワードが多用されるのだけども、それらがあまりに記号的で奥行きがない。塚本や玉田がいるわけだから、いくらでも豊かに掘り下げられるはずなのだけども、童貞の表面をなぞるに留めているのが物足りなさの要因か。即興感も強い公演だったので、今回はあえて志向しなかったのかもしれないが、緻密な会話劇が観たい。その中で童貞の弱さに光を当てて欲しかった。OPのコントが好きだ。学校を辞めて東京に行ってしまう先生の見送りの為に、教え子達が徹夜で準備するも、結局寝坊してしまい無用の長物となった横断幕。に書かれた「がんばれ」の4文字。この情けなさとリリカルさを全編に期待してしまう。