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青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

『ツギニツヅケ』vol.1 Aマッソの魅力について

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ユニットライブ『ツギニツヅケ』vol.1を新宿バッシュで目撃。こちらはU&Cが企画する1年間限定の定期ライブ。メイプル超合金湘南デストラーデ、ランジャタイ、ヤーレンズ、とこの1年で大いなる躍進を果たしたコンビが多く参加した『マエヘススメ』の後継ライブにあたるのでしょうか。『ツギニツヅケ』は芸歴6~10年目のコンビから選出という事で、Aマッソ、スーパーニュウニュウ、世界少年、曇天三男坊、中村涼子マッハスピード豪速球、ヤングウッズ、ロングロングの8組が参加。Aマッソ、スーパーニュウニュウ、曇天三男坊、マッハスピード豪速球以外は今回が初見でしたが、このvol.1(スーパーニュウニュウはお休み)を観た限りでは、見所はやはりこの4組かな、という印象です。


いや正直な事を言えば、Aマッソを観られればいい。久しぶりに全ネタ観てみたいな、という想いを抱かせてくれるコンビで、私のお笑いライブ熱を再び高めてくれている次第です。この日披露したのは4分の漫才が1本、1分コントが1本。2本共に決して仕上がったネタではないし、会場の笑いの量も多くはなかったのですが、やっぱりボケの発想が飛び抜けている。例えば、展望台から望遠鏡で自分の家を見つけてはしゃぐというフリで、「間違えた、ありゃダムや」と言えてしまうセンス。望遠鏡で観て自分の家と間違えてしまう建物のボケの回答として、”ダム”というワードが飛んでくる事に、むちゃくちゃに痺れてしまうのだけど、これはもう本当に感覚的な事なので、わかる人にはわかるし、わからない人にはわからないだろうし、勿論わかるから偉いとかそういう事でもなく、とにかく私にとってはたまらない気持にさせられる発想の跳躍なのだ。


企画コーナーにおいてもそのセンスは炸裂しまくっていた。「まずは自己紹介をしてライブ内でのあだ名を決めよう」というどうにも緩い企画において、唯一ボケまくっていたのが彼女達。これに関しては、事前に用意したフリップで自己紹介していく、という状況にも関わらず、ボケてこない他の組の方がどうかしているという気もしないではないのですが。彼女達が自己紹介で使ったフリップをゲット致しましたので公開させて頂きます(持ち帰りOKでした)。
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井森美幸と”が~まるちょば”のコンビだそうです。加納さんの井森美幸(代表作『香港パラダイス』(1990)というのが効いていますね)はまだしも、村上さんの”が~まるちょば”はツッコミ所が多すぎて、触れようがないですね。あだ名をのくだりには「そんな時間かけるとこちゃいますよ」と、村上さんが自ら「ノー金玉で」を名乗り出す。他人のあだ名つけでも加納さんのセンスは炸裂しまくっていて、ヤングウッズやまぐちに「外野」、中村涼子に「大ババア」とキレ味抜群。ボウリング大喜利では、村上さんが無い筈の金玉をボール代わりにしたりと、完全に独壇場でございました。ちなみに企画コーナーに関しては、マッハスピード豪速球と曇天三男坊を中心とした軸の作り方とチームプレイが初回とは思えないなかなかの出来栄えで、大盛り上がりでした。ここにスーパーニュウニュウが加わるとどうなるのか興味があるので、vol.2も参加したいです。


とにかく、Aマッソから溢れ出ているのは「決して人が思いつかないような事を探し当て、それを笑いに繋げてやろう」という野心で、そのアナーキーさにたまらない気持ちにさせられます。舞台の上での不機嫌そうなポージングも最高だ。他の出演メンバーが口を揃えて「Aマッソが心を開いてくれない」と語っているのを聴いて、このまま慣れ合わずに、突っ走ってくれ、と勝手に願った。そうそう、出囃子のセンスも抜群に良くかった。アノラックチックなガーレジパンク。THOSE DARLINSという現行のナッシュビルのバンドだそうです。
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