Q.B.B.『中学生日記』
- 作者: Q.B.B
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2008/06/28
- メディア: 文庫
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- 作者: Q.B.B.
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2002/08
- メディア: 文庫
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蒲団の中で「これはもう聖書だな」などという、わけのわからぬ興奮に包まれた。”すべて”が描かれているからだろう。どうしようもなくかっこ悪くて情けなく、それでいて何故だか”最強”だった中学生という季節のすべてが。作者あとがきに
『中学生日記』というタイトルは、もちろんNHKの長寿人気番組『中学生日記』を横目に見ながらつけたものだ。でもNHKの番組は、絶対出てこない話しか、描かなかった。NHKにはうつらない部分が、中学生生活の99%だ。
という至言があるわけですが、まさにNHKはおろか『3年B組金八先生』も『鈴木先生』も取り零してしまっている、くだらなくも切実な思春期の感情の機微が本作には収められている。ニキビから出た血を指摘される恥ずかしさ、床屋での”坊ちゃん刈り”の恐怖、自分のお金(と言ってもお小遣いだが)で初めて買う石焼きイモの味、あんなに楽しみだった近所のお祭りが途端につまらないものに思えた中学生1年生の夏。
絶対に戻りたくはないが、無かった事にはどうしてもしたくないあの恥ずかしき青春の日々。こちらにすべて保存されています。マストバイ!扶桑社文庫版も新潮社文庫版でもamazonで1円放出されてますので、未読の方はぜひ手にとって頂きたい。