青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(2015/06/20~)

小旅行の後に、少しだけ体調を崩してしまった。会社も1日だけ休む。「今日は休みます」と職場に電話を入れる時の声色の正解がまだ掴めない。いかにも体調が悪いのです、という感じの声色を出すのも恥ずかしいではないか。咳を挟んでみるなんてもっての他ですので、たとえ本当に咳が止まらないタイプの風邪にかかっていたとしても我慢だ。かと言って、平然を装い過ぎて、ずる休みを疑われても困る。ましてや、その日が月曜や金曜だったりするとなおさらだ。そもそも、会社を休むほどダルい時は、電話をするのも億劫なわけで。「休むぞ!」と決めても始業時間近くまで起きてなくてはいけないし、「本人が電話で連絡する」という暗黙のルールもいつか朽ち果てて欲しい。それで、思い出したのですが、ある日、朝方に外から花火が何発も打ち上がる音が聞こえたのですよ。何事!?と飛び起きたのですが、その後何の音沙汰もないのでそのまま二度寝。お昼過ぎに食べに外に出たら、近所の小学校で運動会が開催されていて、ハタと膝を打ちました。天候があやふやな時の運動会とか遠足の決行の有無を花火で知らせるという慣習って、今なお健在なのですね全然関係ないんですけど、ふと急にTHE HIGH-LOWSの「青春」って改めていい曲過ぎるな、って思いました。ちょうど15年前のリリースで、この曲で普通に歌番組とか出まくっていて、もう本当に心臓が飛び出るほど興奮したのを覚えている。歌い出しの「冬に覚えた歌を忘れた」から一瞬も詩として緩まないのが凄過ぎる。



体調悪くて家にいたので、思わず『幽☆遊☆白書』を全巻読み直してしまった。

幽★遊★白書 1 (集英社文庫―コミック版)

幽★遊★白書 1 (集英社文庫―コミック版)

結構な頻度で読み返すのでもはやバイブル。少年ジャンプの所謂ビック3、小学生の頃は『ドラゴンボール』→『SLAM DUNK』→『幽☆遊☆白書』って優先順位でしたが、すっかり逆になってきている。『ドラゴンボール』を最後に読み返したのはいつだろう。気づいたら温子(幽助の母親)さんと同い歳になってしまいました。幽助は15歳の時に生んだ子らしいです。ちなみに「暗黒武道会編」を書いていた時、冨樫さん25~6歳。凄すぎる。バトルに独自のルールを持ちこみ制約を与える事で、より雄弁に語り始める「仙水編」は『レベルE』『HUNTER×HUNTER』へと続く冨樫の真髄。作者は消化試合のように描いていたという「魔界統一トーナメント編」とラスト数話のエピローグ群もやっぱり超好き。冨樫が少年漫画に目もくれず青春群像劇だけ書いていたとしたら、安達哲とかよしもとよしともをビュンと飛び越えた作品を残していたのでは、と思います。



『マッドマックス』むちゃ盛り上がっておりますが、まだ観られていない。『マッドマックス』シリーズは2までしか観ていないのですが、思い入れもないし、スピルバーグの『激突!』のが10倍くらいおもしろくない?となってしまうのが正直な所。けど「怒りのデスロード」の過剰さは期待大です。ときに『海街Diary』はみなさまご覧になりましたでしょうか。あれは非常に素晴らしいですね。思わず家でシラストーストを食べてしまいました。
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確かにパンとシラスは意外と合う。バターと海苔はたっぷりがオススメです。長女役、原作の感じと女優のキャリア的に尾野真千子とかを当てちゃうのが凡人の発想ですが、そこで綾瀬はるかというのがバチコンとはまっていた。後、夏帆の声いい。基本役者みんな良いのだけど、加瀬亮の存在感よかった。あの人の多層的にズレた感じ。最近になってやっと良さとして認識できるようになってきた。是枝作品総復習に挑もうとTSUTAYAに意気揚々と向かったのだが、1作目の『幻の光』がまず置いてなかった。仕方ないので『ワンダフルライフ』を観た。

ワンダフルライフ [DVD]

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いささか古びてはいるが、作品に流れる志は泣ける。伊勢谷友介がいい。『アイムホーム』一応最後まで観たけど、何じゃこれ感。キムタクの義理の娘を演じていた山口まゆという若い女優さんの演技が往年の蒼井優の生き映しのようで目を見張った。そもそも顔も声も似ているのだけど。でも名前はAV女優っぽ過ぎるでは。名前のAV女優っぽさの定義って何なんだろう。わからないけども、「AV女優っぽい名前だな」と思う事は日々多々ある。同じく予告で流れていた『進撃の巨人』の本郷奏多、最近よく観るけど、彼はあの喋り方しかできないんでしょうか。ドラマに飢えているので、久世光彦×向田邦子の『思い出トランプ』を観た。
思い出トランプ [DVD]

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いささかエピソードの繋ぎが雑だな、と思ったら複数の短編を繋ぎ合わせたものだった。田中裕子と小林薫というキャスティングに、都電のロケーション。坂元裕二の『Woman』はさりげなく、というか思いっきりこの『思い出トランプ』オマージュがあったのだと気づく。


最近聞いている音楽。マイケル・ジャクソンをよく聞いている。

Thriller (Spec)

Thriller (Spec)

Off The Wall

Off The Wall

大マイケル(とバナナマン日村)に捧げたという星野源のニューシングル『SUN』もレンタルしてみた。
SUN(初回限定盤)

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これは最高。夏のレコ屋の風物詩になって欲しい『Brasil1000』が今年も展開され、更に『Suburbia Suite1000』という新企画まで!欲しい音源が続々と安価で手に入る緊急事態でございます。
コンフェッティ

コンフェッティ

ザ・プロフェット

ザ・プロフェット

フロム・レフト・トゥ・ライト+4

フロム・レフト・トゥ・ライト+4

  • アーティスト: エディ・ゴメス(b),サム・ブラウン(g),ジョン・ビール(el-b),ビル・エヴァンス(p、el-p),マーティ・モレル(ds),ミッキー・レナード(arr、cond),ミッキー・レナード・オーケストラ
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
  • 発売日: 2015/05/20
  • メディア: CD
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ソフト・サンバ

ソフト・サンバ

取り急ぎ4枚、タワレコのポイントを使って購入致しました。『Suburbia Suite1000』はイージーリスニングな感じで軽んじられていた音源が、DJ文化を経てレアグルーヴ化した作品がメインで、起きぬけとか眠る前に聞くのに最適な盤がたくさん。特にお気に入りはLes baxterの赤いジャケットのやつで、50年代のヨーロッパ音楽を映画のサウンドトラック的なゴージャスなオーケストレーションで解釈したお洒落盤。でも重くない。鼻歌まじりに軽い感じで聞けるソフトロック感もありでオススメです。解説は小西康陽でした。



熊本あたりで先行発売していたというセブンイレブンのカフェオレが新大久保のセブンで発見。噂に聞いた通り、カップの中に氷に加えてバニラアイスが敷き詰められている。ここに通常どおりアイス珈琲を注ぐのです。一口目は強烈に甘いが徐々に混ざり合い、飲みやすくなります。新大久保にはシティボーイズの公演を観に行ったのです。会場へ向かう途中に東京03の3分の2を見かけてテンションが上がる。会場の席でも見かけたのですが、飯塚さんは始まるやいなや前のめりになって観ていて、本当にコントが好きなのだな、と胸が熱くなりました。今回の公演は五反田団の前田司郎が作・演出。前田司郎と東京03とか観たいなーとか思っていたのですが、まさかシティボーイズから白羽の矢が立つとは。向田邦子賞も受賞して、まさにのりにのっている感じ。舞台美術や役柄のシームレスな転換がずっと劇中を支配している演劇的要素が巧く合わさっていたけども、そもそもシティボーイズは演劇的だ。言い淀みや文法等の前田節は随所に見られたが、シティボーイズがきちんと消化していて、言わされている感じはなかった。話自体は演じる3人がまだワチャワチャし過ぎていて掴み切れなかった。もうちょっと公演回数を重ねてから観たほうがよかったのかも。



週が明けて、月曜日。仕事後、板橋ハイライフプラザという区の施設の会議室で行われたイベントに足を運んでみた。ランジャタイとモダンタイムスの合同ライブである。お客さんは12人。少ないなーと思っていたら、演者達が声を揃えて、こんなに来てくれるなんて!と驚いていて、普段足を運ぶ機会のないインディーライブの現状みたいなものを垣間見れた。この日のランジャタイの1本目のめくるめくイメージの転換にはタランティーノ的なセンスも感じた。2本目は「欽ちゃんの仮装大賞」で、観るのは3〜4回目くらいだが、仕上がっている。このネタで大会に挑むらしい。この日のライブのトークで知れた事は、現在フリーの彼らはオフィス北野の所属に挑戦しているという事。そこか!もし、実現したら馬鹿よ貴方はとランジャタイの2枚看板が誕生する。