青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

熱川温泉『高磯の湯』



熱川温泉に行ってきました。お目当ては温泉街の端の海岸際にある『高磯の湯』であります。受付で600円を支払い、プール(夏期のみ営業しているらしい)の横を進んでいく。

入り口はとても無骨かつ簡素。扉を開いて中に進むと、広がる青空、そして水平線と湯船。お風呂という日常が非日常に浸食されている快感。相模灘の波しぶきも気持ちを高めます。

他に入っているお客さんがいなかったので写真撮り放題。お湯に青空が映り込み、まるで絵のような写真が撮れました。


湯船以外にあるのは更衣室、シャワーのみ。

シャワーも青空の下で浴びる。環境保全の為、石鹸類の使用は禁じられています。屋根さえもないので、信じられない解放感なのだ。タオルは受付で買えますが、この空間ではどんな恥ずかしがり屋も隠すものなどないように感じます。お湯はかなり熱め。中央の石から熱湯が噴き出しているようです。触れないほどの高温なので注意が必要。日差しも強かったので、すぐ身体が熱くなってしまいますが、お湯から上体を出せば、海風がクールダウンしてくれます。太陽と潮風にさらされながら、お湯に浸かる。目に映るのは空と海の青、聞こえるのは波と風の音。これにはもう「サイコー」の言葉しか出てきません。自然の一部になるというのはこういう事か、と。秘湯然としていますが、熱川の駅から歩いて10分もかからず着く、カジュアルさも初心者向けではないでしょうか。