青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと

お盆期間で東京から人がどんどん少なくなってワクワクする。オフィスにも出勤者が減り、かかってくる電話も減る。早めに退社して意味もなく、数駅歩いて帰った。途中TSUTAYAきゃりーぱみゅぱみゅピカピカふぁんたじん』とSEKAI NO OWARI『ENTERTAINMENT』を「まぁ、そうだね」とセットで借りてみた。

ENTERTAINMENT (通常盤)

ENTERTAINMENT (通常盤)

「レンタルは1週間でよろしいでしょうか?」「2年だね」という感じになってしまって恥ずかしかったのだけど、本当に聞きたくて借りたのです。きゃりーぱみゅぱみゅピカピカふぁんたじん』はシングルの「もったいないランド」「ゆめのはじまりんりん」がとても好きだったので期待していたのだけど、そのシングル以外は特に印象に残らなかった。SEKAI NO OWARI『ENTERTAIMENT』はいくつかの素晴らしいポップソングが収録されている。歌詞とリズムの希薄さは気になる。中でも「天使と悪魔」という曲には腰が砕けた。

正義が支配する最悪な世界ではマジョリティーこそが
「正しい」とみんな「間違える」!?
「正義」を生み出した 神様 聞こえていますか
あんなものを生み出したから みんな争うんだよ

このうるささ。深瀬慧という作詞家は実のところ、武田鉄矢といった説教系シンガーの系譜なのでは。このアルバムに入っている「スターライトパレード」「不死鳥」や「スノーマジックファンタジー」といった名曲をNakajinが作曲したものと知る。

ブラック・ジャック創作秘話〜手塚治虫の仕事場から〜』5巻(最終巻)を読んでブチ上がった。



木曜日。更に街から人が減る。暇すぎて、ネットの記事を読み漁っていた。CINRAで連載されていたPaperBagLunchboxの解散騒動の記事がおもしろかった。PaperBagLunchboxがいるのに、People In The Boxというバンドまで出てきちゃったのが、彼らの運のツキな気がしてならない。PaperBagLunchboxの1stフルアルバム『ベッドフォンタウン』の話。

ベッドフォンタウン

ベッドフォンタウン

リリース当時、タワレコで試聴した私は「最高に踊れて、明るい気持ちになれる。このソングライティングで1枚目とは驚異的だぞ」とブツブツつぶやきながら、購入いたしました。「いやー凄いバンドを見つけてしまったぞ」とホクホク顔で家に帰って聞いてみると、どうも違う。明るいというよりは暗い。フィッシュマンズスーパーカーみたいな音で、これは「試聴機だとよく聞こえるよね」現象のレベルじゃない。試聴したものと違うアルバムを買ってしまったのだ。店員に確認してみると、試聴機のCDは別のものが入っていたようだ。とりあえず、PaperBagLunchboxは返品。店員さんが「お聞きになって気にいられたCDはこちらですが、いかがしますか?」と渡してきたのが、ノーナ・リーヴスの『3×3』という彼らの通産7枚目のアルバムだった。
3×3

3×3

この感覚が伝わるかどうか不安だったが、勇気を出して「いや、デビューアルバムでこの音なのか!と思って買ったんで・・・」と言ってみたら、店員さんは「あーなんとなくわかります」と理解を示してくれた。退社して渋谷へ行き、映画を観る事に。しかし、イメージフォーラムユーロスペースと勘違いしてしまい(多分一生覚えられない)、渋谷を大移動(大きな坂を2つ超える)するはめに。イメージフォーラムの近くに「キッチンジロー」でチキン南蛮を頼んだのだけど、チキンナゲットみたいなものに明太子ソースのようなものがかかった謎の代物が。本当にまずかった。な結構待たされたのに冷えているのかも謎。客は私の他に1組だけ、静まりかえった店内に、キッチンのオヤジが「あぁ」「くそぉ」とかブツブツ言う声だけが響く、実にイルな雰囲気だった。たむらまさきが監督を務めた『ドライブイン蒲生』はおもしろかった。槇原敬之『SELF PORTRAIT』 とayU tokO『恋する団地』を聞きながら少し歩いて帰った。TSUTAYAに昨日借りたCDを返し、松田聖子の80年代ヒットべスト(ayU tokiOの推薦盤)を借りた。
SEIKO STORY~80’s HITS COLLECTION~

SEIKO STORY~80’s HITS COLLECTION~

溜息が出るほどにゴージャス。名曲しか入っていないけど、「小麦色のマーメイド」(ユーミン作)が1番好き。余裕のあるメロディラインとアレンジがかっこいい。吉田秋生海街Diary』6巻をやっと読む。吉田秋生の筆致、静かなのだけど細部でゴオゴオと蠢く感じ、達人っぽさがどんどん増している。



金曜日。大人しく帰って、家でDVDを観る。ロビン・ウィリアムズ祭りを開始した。1本目は『グッドモーニング・ベトナム』、2本目に『アラジン』を観る。

グッドモーニング,ベトナム [DVD]

グッドモーニング,ベトナム [DVD]

アラジン スペシャル・エディション [DVD]

アラジン スペシャル・エディション [DVD]

ロビン・ウィリアムズの話芸を堪能できる2本。しかし、『アラジン』のジーニーというキャラクターは本当に凄いな。

どうやったらあんなの思いつくんだ。パワフルに自由でサイケデリックロビン・ウィリアムズのアドリブがジーニーのキャラクターを拡張していったって話もあるようだけど。



土曜日。お昼前に起きて、洗濯して干す。お昼に近所のパスタ屋に向かったら先月閉店していたらしい。全く気付かなかった。もうあのカルボナーラが食べられないのだと思うと切ない。仕方ないので、新しく出来たインドカレー屋に入ってみたのだけど、いまいちだった。自転車で中野へ。シソンヌの単独公演を観る。凄まじい完成度でひっくり返った。インドカレー屋が舞台のコントがあって共時性に少し驚いた。ライブが終わると雨が降っていて、洗濯物を干してきてしまった事を悔やむ事に。喫茶店で雨宿りして、ブロードウェイをグルっと見て回った。混んでいたけど、やっぱり楽しい。漫☆画太郎改め「まん○画太郎」の原画展も開催されていたので、覗く。

TENGAが「まん○画太郎の愛人」として1番いい場所に展示されていました。ブロードウェイのおもちゃ屋で『PEANUTS』のシュロダーとピアノを購入した。こちらは1,000円。本当はハンガーフォード社のものが欲しいのだが、50年代の商品なのでピアノとセットで現存は稀で、あったとしても80,000円とかいう値段が平気でつきます。ハンガーフォード社のデザインをメディコトイが縮小化して復刻し1,000円で販売しているのだけど、いまいち表情とかの出来がよくなくて、触手が伸びない。今回買ったやつはどのメーカーのか知らないけども、かわいいので満足だ。レコードプレイヤーの横に置きます。メディコムトイドラえもんはやっぱりいつ見てもウットリするほど完成度が高い。いつか買おうと思うのだけど、ポケットに手を入れるドラえもんか、初期のドラえもんか悩む。

この所作には夢が詰まっている。ブロードウェイで疲れたら、瓶のコーラの自販機が置いてある所で休むのを常としているのですが、そこでホットコーラなるものが売っていた。なんか味の想像つくけど、甘ったるくて飲めなそう。帰宅して、濡れてしまった洗濯物を片づけ、『猿の惑星:創世記』をDVDで観た。

改めて、超面白い。虐げられた者達の革命の物語として、これ1本で面白い。これで106分とか。



日曜日。朝起きて、再度洗濯機を回す。天気がよくないけども、干してから出掛ける。太陽が出ていないので涼しい。自転車で後輩の家に遊びに行った。カレーパーティーを開催したのである。カレーを食べたら、すぐにやる事がなくなったので、かりんとうを食べながら、みんなでももいろクローバーのライブDVDを観た。

会場にも足を運んだ2011年の中野サンプラザでのあかりん脱退ライブ。この頃のメンバーのルックスの充実度。みんな本当にかわいい。かつ振り付けも楽しく激しく、楽曲も抜群にいい。それは夢中になるわ、と思った。やはり私は「ミライボウル」が好きだ。カップリングが「chai maxx」「全力少女」なのもやばい。家に帰って『パッチ・アダムス』を観た。
パッチ・アダムス [DVD]

パッチ・アダムス [DVD]

いい話だ。ロビン・ウィリアムズの追悼の想いで観てるからか、なんかもう無条件で全部いいと思えてしまう。彼が出ている作品に流れるヴァイブスが好き過ぎる。次は何を観ようかしら。『スペース☆ダンディ』2期になってから、トバしまくって最高。今週の「ロックンロール★ダンディじゃんよ」素晴らし過ぎる!と思ったら、やっぱり脚本はうえのきみこだった。しかも、楽曲制作が向井秀徳、キャラデザインが上條淳士(『TO-Y』)である。