青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと

今週のこと。1ヶ月無料の「はてなPLUS」に申し込んでみたら広告が消えて、グッと書く気が起きてきた。単純である。月半ばでダラっとした空気が流れていて、逆に疲れてしまった。記憶もあまり残っていない。水曜日に近所のシネコンで『ニード・フォー・スピード』を観て高揚する。ヒロインのイモージェン・プーツがいい。木曜日は下北沢で『3組のライブ(仮)』を観た。笑い過ぎて口角が痛くなるのはこのライブくらいだ。『THE MANZAI』今年は3組とも認定漫才師に選ばれて欲しい。もちろん、エル・カブキとモグライダーも。この日はザ・なつやすみバンド中川さんのソロライブがあったらしい。むちゃ行きたかった。ミツメの「タイムマシン」のカバーをしたそうな。頼りない時計が欲しい。ソロライブは中川さんの才能の凄味をダイレクトに感じられるので必見だ。



金曜日はかもめんたるの『ふくライブ12』に参加してきた。かもめんたる新宿御苑の居酒屋「ふく」で定期的に開催しているライブである。キングオブコント王者になってからは初、9ヵ月ぶりの開催。前回は定員オーバーで観られなかったので、今回が初参加になる。いやはや、実に濃密な空間でありました。30名限定で、バーのような内装の店内にぎっしりと詰まったお客さん。お客さんは私のような新参者ではなく、昔からの熱烈なファンの方が多いようだ。目と鼻の先でかもめんたるが喋り、コントを披露してくれる。贅沢にもほどがある。「今日来ているお客さんはコアなファンだから、DVDやYouTubeにないネタをやります」とレアなネタを4本。私の中でかもめんたるのコントはちょっと他のお笑いとは一線を画している。更に約2時間のライブ終了後は、かもめんたるのお2人と一緒に飲める、という信じられない状況が待ち受けていたのです。憧れの人を目の前に緊張で吐きそうになりながらも、う大さんからお話を聞く事ができて、夢のような時間でした。う大さんは丁寧に受け答えして下さり、オススメの作家や映画なども教えて下さいました。ヴォネガットジョン・アーヴィングもお好きだそうです。是枝裕和青山真治の映画もお好とのこと。家に帰って、興奮覚めやらず、かもめんたるのDVD『ネズミと亀』を観た。



土曜日。お昼に素麺を食べながら、録画したテレビやDVDを観る。『ピンポン』最終回、よかった。数か月に渡って10回以上聞いたものだから爆弾ジョニーの歌も気付けば好きになっていた。『ぼくらはみんな河合荘』もよかった。最後まで”本”がドラマの起点となるように演出を徹底して好感を持った。『エビ中グローバル化計画』のドッキリ企画もよかった。本当にいい子達だな!とまんまと思惑に乗せられています。新メンバー2人のエビ中へのはまり具合が見事過ぎて、藤井校長の手腕に震えている。ラッセ・ハルストレム『マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ』をDVDで観てから、夜、自転車で高田馬場までサイクリング。涼しくなっていたのでいいスピードで漕げた。『とん太』で特ロース定食を頂く。

ご馳走である。どうしたって美味過ぎる。何たる脂の甘み、肉の旨み。とん太に関してソースも辛子もいらなくて、そのままか、塩で食べてしまいたい。お米も味噌汁も漬物を絶品。とんかつの道にのめり込みたい、と言うならまず『とん太』で特ロースか特ヒレを食べれば、後はどっぷりなのではないか、という気がする。食後に近くのブックオフを覗いてみたら、さすが学生の街、素晴らしい品揃え。磯崎憲一郎柴崎友香庄司薫を100円コーナーから抜き取る。漫画はさくらももこちびまる子ちゃん』を1巻から12巻まで、『神のちからっ子新聞』

神のちからっ子新聞〈1〉 (スピリッツボンバーコミックス)

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数冊を100円でゲット。『ちびまる子ちゃん』は状態もよかったのでうれしい。DVDコーナーにエルシャラカーニ『穴を掘る人』が750円であったので救済。いい買い物ができた、と大満足で帰路に着く。
穴を掘る人 [DVD]

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家でエルシャラを観て大笑いした後、『一人ごっつ』をパラパラと観て眠る。



日曜日、雨。アンドリュー・ニコルガタカ』をDVDで鑑賞。

ガタカ [DVD]

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イーサン・ホーク×ユマ・サーマン×ジュード・ロウ。アンドリュー・ニニコルの作品はSFがしっかりと映画として駆動しているから好きだ。彼が脚本を担当した『トゥルー・マン・ショー』も『TIME/タイム』も好き。う大さんオススメの映画の物語は2本共にマイノリティを描いた作品だ。特に『マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ』はかもめんたるの単独公演の構造ともリンクするような気がする。続いて、かもめんたるの『下品なクチバシ』をDVDで観る。素晴らしい。あの傑作公演の魅力がしっかりパッケージされていた。傑作。気づいたら雨も止んでいたので、スーパーに出かけて、クリーニング屋に寄り、パスタを茹でて食べてから、自転車で下北沢へ出かけた。20時からタウンホールで『東京03寄席』を観る。大喜利でもやるのかしら、くらいの気持ちでよく調べず行ったのだけど、9組の若手と03がネタを1本ずつ披露するイベントでした。イベントタイトルからするに東京03がどうしても観て欲しい9組とかであって欲しいのだけど、特にそういうわけでもなく、軸のないふわふわしたイベントだった。せめて1組ずつ東京03とのトーク時間を設けて欲しかったのだけど、トークは2組だけ。ネタ自体は個人的によかったのは、S×L、三四郎、ニューヨークくらいでしょうか。ソフトアタッチメントとか巧いんだけど、やっぱりあれなら、その雑学に愛があるエル・カブキが私は好きだ。ニューヨークのストリート感覚のネタのえぐさは唯一無二というか、ポストロンブーになれる感じがある。ライブ後、夜中でもやっている有名なクレープ屋でシナモンとチョコのクレープを食べてから帰った。昔ながらの生クリームをがっつり食べさせるタイプのクレープで感動した。




ayU tokiOの日本語ミニアルバムの発売が7/16に発売が決定された。収録曲を眺めるだけで、このトレイラーを聞くだけで、興奮が止まりません。日本語ポップス好きはマストな1作。今1番楽しみな音源だ。最近ずっと聞いている山田稔明さんの家の猫が亡くなってしまったという報を聞きショックを受ける。触れ合った事も直接観た事すらないのだけど、僕の部屋には『緑の時代』の特典のポチのポストカードが飾ってあるし、楽曲を通じてその猫の生を確かに感じていたので。不思議な感覚だった。

山田さんがイラストレータ中村佑介『きららちゃん』に提供した楽曲「Qui La La の夏物語」のポップさよ。



HARCO『シンクロの世界』

シンクロの世界

シンクロの世界

について書いた記事がこのブログにしては珍しくたくさんFacebookの「いいね」を押してもらえて、ありがたい事です。「現在の活動に関心を失っている」とはっきり書いたのに、リツイートしてくれた公式アカウントの心の広さよ。環境問題とか震災への取り組みは素晴らしいと思うのだけど、どうしてもね、そこと音楽があまりに密接だと。。思い出すのは甲本ヒロトのこの言葉だ。

ロックンロールを何かのために使うな。ロックンロールを使って平和活動? ふざけんな! 何かに使わないで欲しい。ロックンロールこそが目的なんです・・・・僕はね(笑)。

でも、本当に好きだったのです。彼が1日店長を務めたタワレコに駆けつけるほど好きでしたよ。『シンクロの世界』以外にも聞いて頂きたい音源はたくさんある。セルフプロデュースのミニアルバム3枚の宅録ポップスの完成度の高さ。

「君の髪にふれたい」は今でもシャンプーのCM狙える。他にも名曲「巻き戻す時間」の入った『大気圏シャワー』か、とか色々悩むのですが、1枚だけ選ぶなら『江ノ島ラプソディ』というインディーズ時代のシングルでしょうか。「江ノ島ラプソディ」「アパート」というインディーポップファンなら涎を垂らさんばかりの名曲が収録されています。「江ノ島ラプソディ」の歌詞の掴み切れなさと、複雑な譜割のメロディーとの関係性。掴みきれないままフワフワと飛翔するようなドラムに乗って飛んでいってしまう実に不思議なナンバーで、「天才」以外の言葉が思いつきません。「アパート」という曲の「郊外に住む気分はどう?夜は静かでしょう 駅は遠いでしょう」という歌い出しも凄く好きだ。