青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと

]週末のこと。木曜日。仕事が早めに終わったので渋谷クワトロにシャムキャッツのツアーファイナルライブを観に行った。バンドとしてのライブを観るのは1〜2年ぶりになるのかもしれない。『AFTER HOURS』の充実が反映されたバンドのグルーヴ。「1番やりたくない曲です」と嫌々とふてぶてしく、今のバンドのモードとは異なるキラーチューン「なんだかやれそう」を歌う夏目くんに痺れた。タワレコの購入特典に収録されていた「NEVER BE SAD」のバンドアレンジがアーバンディスコチックな新機軸で驚いた。シャムキャッツは4人が揃った時のルックがイカしている。しかし、平日のスタンディングライブに耐えうる年齢ではもうなかった。クタクタになって会場を後にする。



金曜日。大雨。TSUTAYAに寄ってDVDを借り、大人しく帰宅。『X-MEN: フューチャー&パスト』をより楽しむ為にブライアン・シンガーの『X-メン』(1作目)とブレット・ラトナーX-MEN: ファイナル ディシジョン』(3作目)を観る。

プロフェッサーXとマグニートの壮大なラブストーリーだな、というシンプルな感想を抱くも、ブライアン・シンガーもマグニートを演じる役者もゲイであるらしく、意図的なもののようだ。『最後から二番目の恋2012秋』も観た。
最後から二番目の恋 2012秋 [DVD]

最後から二番目の恋 2012秋 [DVD]

もはや時間軸がどうなっているのかわからなくなってきた。2は柴田理恵のくだりがどうでも良すぎて低迷中。長谷川京子のキャラクターも練り間違っている気がする。でも、中井貴一キョンキョンの為に観る。『アメトーーク』は先週に引き続き良回。しかし、ロンハーとかアメトーークにおける「有吉・山崎・竹山・藤本」の4人のイケイケぶりが少し怖い。ヒエラルキーのトップというか他の芸人が輪に入れない感じ。眠くなるまで山田稔明の『新しい青の時代』をヘッドフォンで聞いていた。歌詞カード読みながら一緒に歌ってみるとメロディーが気持ちよくて泣く。



土曜日。雨で自転車に乗れないので電車を使って街巡りをしてみた。東急全線が1日乗り放題というパスを600円で買い、渋谷から気ままに降りてみた。祐天寺駅に降り、鉄道カレーでお馴染みの「ナイアガラ」で食事。

粘度の高い、そして少ししょっぱいカレーですが、店内の雰囲気は楽しい。ナポリタンなども提供しているようだ。

鉄道が本当に大好きなのだ!という気持ちがほとばしっていた。ちなみに店内に大瀧詠一は流れておらず、電車の環境音がずっと聞こえてくる。田園調布駅で祭囃子が聞こえたので降りてみる。田園調布駅に降りたのは初めてだが、駅からしてゴージャス。お祭りではちゃんと焼きそばなども売っているようで安心しました。格差社会を打ち破る為に駅前のフルーツ屋でメロンジュースを飲む。

東横線から目黒線に乗り換え武蔵小山駅へ。長く活気のある商店街を探索した。屋根付きなので雨でも安心。商店街の端にある焼き鳥屋が立ち食い後払いのお店で珍しい。焼いてある串を自分で取り、自分で備え付けのタレにつけ、食べ終えた串を店員に見せ清算するというスタイル。1本150円均一で、ウナギの串焼きも食べる事ができる。ビールも飲めるようだったので、これは酒飲みにはたまらないだろうな。駅前にある噂に名高い「ペットサウンズレコード」へ。街のCD屋さんのようでありながら、絶妙なセレクトと手書きのポップで異彩を放っている。驚くべきは日本のインディーミュージックの品ぞろえで、とんちレコードから音楽前夜社周辺までしっかり網羅してあった。ヴァンダイク・パークスの来店写真やナイアガラトライアングルのサインなどにいちいち驚き、先行発売していた山田稔明『緑の時代』(全国店頭発売は7/7)

緑の時代

緑の時代

とソウルの1000円再発ものを数枚購入。山田さんのライブの案内やソウル再発のパンフレット、2013年の店員オススメを詰めたCD-Rサンプルなども付けてくれて、アフターサービスもばっちりだ。しかし、あくまで街のレコード屋さんという佇まいが最高。武蔵小山はあの商店街に加えて「ペットサウンズレコード」、そして都内最高ランクのとんかつ屋「たいよう」が存在する素晴らしい街であります。住みたい。学芸大前駅に降りて、狙っていた醤油屋へ向かうも閉店時間。気を取り直して代官山駅でセントジェームスの半袖を物色した。再び学芸大に戻り、喫茶店で珈琲を1杯。置いてあった『週刊アサヒ』の東海林さだおの食エッセイを楽しんだ。最寄り駅に戻り、映画館で予約してあったウェス・アンダーソンの『グランド・ブダペスト・ホテル』を観る。最高。何度も観たいと思った。スーパーで買い物をして、帰宅。ノンアルコールビール(オールフリー)で晩酌をしながら、AKBの録画してあった総選挙を観た。楽しかったけども、やっぱり前田敦子大島優子篠田麻里子がいないと少し物足りない。高橋みなみが相変わらず怖くてよかった。顔芸のバリエーションは素晴らしい。個人的に好きなのは、自分の流している涙に対して慈しむように「ウンウン」と頷く時の顔。指原さんはさすがのメディアモンスターだと思った。顎がニ重でダルンダルンになっている事すら愛せましたね。後は生駒ちゃんがとにかく可愛かったですね。名前呼ばれた後、しばらくずっと生まれたてみたいだった所とか、毛布に包まれてる所とか。基本的に生まれてたてみたいでしたね。乃木坂の事むっちゃ好きな所がいい。



日曜日。まだ雨が降っている。ニ度寝してしまい、昼過ぎまでダラダラしていた。昨日買ったCDを鳴らして、昼にミョウガと大葉とツナ缶入りソーメンを食べる。

美味しい。Amazonで新品が何故か2,000円から400円に大幅値下がりしていた(現在確認したら1,600円に値上がりしていた。Amazonのシステムよくわからない)かもめんたるのスタジオ収録のコントDVD『ネズミと亀』を鑑賞。

ネズミと亀 [DVD]

ネズミと亀 [DVD]

かもめんたる改名前の劇団いわいさきまきお時代の珠玉のネタが収められている。大いに唸り、笑った。どうやったらこんなネタ思いつくのだろうというコントが、最高のパフォーマンスで演じられている。掃除、ゴミ捨てをして、出かける。目黒駅で降り、東京とんかつ界の老舗にして異端児である「とんき」へ。

超がつくほどの人気店で、18時台にして2階建ての広い店内に長い行列ができる。できれば1階のカウンターで職人の手さばきを鑑賞しながら食事を楽しみたいものだが、1階は待ち時間も長く、食べている時も後ろに人が並んでいるラーメン屋スタイル。混雑時は2階に並ぶのが吉かもしれない。このお店を異端児たらしめているのはやはりそのゴワゴワの衣だろう。

サクサクが常であるとんかつ屋の仕事において亜流の一言。そして、その衣は初めから肉と剥がれている。くっつけるのでなく包むという認識なのだろう。

「衣の剥がれやすいとんかつ」=「ダメ」という1年間の研究の末に導いた方程式を容易にあてはめてしまう事をためらってしまう。どうにも美味しいのである。ギリギリまで脂をそぎ落としたロースはさっぱりとしていながら身が引き締まっており、肉の味を楽しめる。バター(?)の香る衣とソースの相性もいい。釜で焚かれているという米も美味しい上に何杯でもお代わり可能。同じくお代わり可能な豚汁とキャベツも美味い。見事な気配りでお茶、おしぼり、お代わりを提供するホスピタリティにもうならされる。2,000円以下でこのもてなしは大満足に値するでしょう。世の中全てのとんかつがこの形であるのは嫌だが、これはこれでありだ。なんでも、このとんかつであってとんかつにあらずな「とんき」のは各地にインスパイア店を生んでいるようで、とんかつ界における「ラーメン二郎」と言えるのかもしれない。食後、大崎駅に移動してアトリエヘリコプターで『五反田怪団ザ・ベスト』を鑑賞。夏の風物詩。なんでも川に人が飛びん込んだらしく、駅前は人だかりと救急車、消防車でいっぱいだった。これから怪談を聞きに行くというのに怖いったらありゃしない。鑑賞後、いったん帰宅して、自転車に乗り2駅先のTSUTAYAにDVDを返却。スーパーでヨーグルトや卵を買いって帰る。