青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと

木曜日。レイトショーで塩田明彦の『抱きしめたい-真実の物語-』を観る。感動に震えた。今年最初の傑作。映画が好きな人は絶対観て欲しい。北川景子がいいんだよなぁ。あまりに素晴らしかったので監督の映画学校での講義をまとめた『映画術 その演出はなぜ心をつかむのか』

を購入。ちょっと立ち読みしただけでも震えるほど面白かった。


金曜日は仕事後、下北沢に駆け付けシェルターでHomecomingsとザ・なつやすみバンドのライブを観る。とてもいいツーマン。2組ともかわいらしいが、その実ロックンロールバンドでもあると思う。ザ・なつやすみバンドのライブは「ユリイカ」と「ファンファーレ」という未音源化の楽曲が今、1番いい。何だか懐かしい感じがしたのは4人編成だからなんですね!「悲しみは僕をこえて」とか「世界の車窓から」とか涙腺緩んだ。Homecomingsのバンドの佇まいは本当に最高の一言。福富君の弾きまくるギター好きだ。ずっと英語で歌って欲しいな、と思える珍しいバンド。2時間立っていただけど腰がメリメリと痛み出す。新宿駅の立ち喰い蕎麦屋で掻揚げ蕎麦を食べて帰宅。BABY MATELのMステでの勇姿をネットでチェック。SUメタルの歌声があまりにかっこよくて痺れた。夜中に雪が降り出すのを見届けてから眠る。



土曜日。起きたら想像以上の雪世界。シネコンで井口奈巳『ニシノユキヒコの恋と冒険』を観る。もうすぐにでももう1度観たい。尾野真千子は最高だ。七尾旅人の主題歌「TELE◯POTION」は演奏がかっこいい。リズム隊はチャットモンチー福岡晃子石橋英子だそうだ。

吹雪の中、期日前投票に出向き、あまりに身体が冷えたのでスタバで珈琲を2杯飲み暖めた。レシートを見せれば、100円でお替りができるのであれば何もトールサイズにしなくてもいのではないか、という気づきをいつも忘れてしまう。友人達と鍋をする約束をしていたので、彼らが到着するまでスタバでねばった。渡辺温の短編を数編と塩田明彦の『映画術』を読み進める。友人達が雪の影響かズボラさかでおおいに遅れて到着し、スーパーで材料を買い込み鍋へとしけ込んだ。こういった集まりの鍋で「胡麻豆乳鍋」以外がチョイスされるという経験がないのだけど、それは私の周りにマイルドな方が多いからなのだろうか。もっと自分が酒や煙草をたしなむワイルドな人間であったら、友人と囲む鍋は「キムチ鍋」や「チゲ鍋」や「チャンコ鍋」だったりするのかしら。そんな平行世界の自分に想いを馳せつつ夜は更け、お菓子でもつまもうかという時、目の前にあるのは「きのこの山」と「たけのこの里」である。せっかくだしやっておきますか、とこれまで地上で何万回も繰り返されたであろう論争に興じる。実は私は少数派(?)である「きのこの山」派に所属しているのだけども、言い分としては「たけのこの里」はあのクッキーが子供だましで甘くて重い、「きのこの山」のそぎ落とされたミニマリズムにこそ美しさを見出す、というものなのだけど、理どうにも解されない。いやいや、かくいう私も幼きは「たけのこの里」を支持していたのだ、と訴えても「いや、私はむしろ逆で」と返してくる。あぁ、人は永遠にすれ違っていくのだなぁ、という実感と共に『最高の離婚スペシャル2014』を観る。ちなみ第1話によれば光生は「きのこの山」派で、結夏は「たけのこの里」派だったはずだ。

コンビニに2人で行ったんです。かみさん、たけのこの里をかごに入れました。「えっ」て思いました。「こいつきのこの山じゃないんだ、絶対気が合わない」そう思いました。

昼間、とんかつ食べたから、晩ごはんとんかつ以外ならなんでもいいなーって思ってたら、とんかつ食べたいって言います。

とう台詞が続き、光生もとんかつを食べるのか、そうかそうか、とうれしくなりました。そんな事よりスペシャル2014!素晴らし過ぎて打ち震えました。もう1度じっくり観てから感想を書きたい。が、録画に失敗していた!辛い。とりあえず坂元裕二への信頼は更に高まり、パンパンになっております。タイトルが『最高の離婚スペシャル2014』と年号が入っている事に大きな希望を抱く。子煩悩になる光生も、反抗期に悩まされる光生も見られるのでは!一緒に成長できるのでは。是非『北の国から』方式を取り入れて頂きたい。宇多田ヒカル槇原敬之、黒沼英之とそれぞれの1stをみんなで聞いた。



日曜日。大雪からの快晴。ここぞとばかりに洗濯をして干す。散歩がてらTSUTAYAでDVDを借りて帰宅。ロン・ハワードの『ダヴィンチ・コード』を観た。

映画が物語に飲み込まれ過ぎている。オドレイ・トトゥがどうにもよくない。永井一郎さんがラストの『サザエさん』を観てしんみりする。最後、波平さんのいい話具合のほどほどさの按配がよかった。そして、またしてもビッグボーイに赴いてしまう。ローストビーフとサラダバー。家に帰って井口奈巳『人のセックスを笑うな』をDVDで観賞。
人のセックスを笑うな [DVD]

人のセックスを笑うな [DVD]

この映画は溜息が洩れてしまうほどに好きだ。この映画の永作博美ほどいいものはないだろう。ミューズの名にこれほどふさわしいルックがあろうか。ジョンスメドレーのカーディガンの赤がいいんだよなぁ。

松山ケンイチもあまりにかわいい。グレイのダッフルが欲しくなる事必至。偶然だが映画に出てくるファミレスもビッグボーイだった。都知事選挙と『R-1グランプリ』3回戦の結果に落ち込む。しかし、宇都宮さんほど希望の匂いのする人が今後現れる気がしないのだけども。R-1ではルシファー吉岡がまさかの敗退という結果だったのだけど、いくらなんでも3回戦落というのは本当に信じられない(後に補欠合格してようです、安心)。



月曜日。明日が祝日で休みなので実質金曜日の気持ちで挑めた。最高。サクッと仕事を終えて、映画館でロン・ハワード『ラッシュ 友情とプライド』を観る。なんともはや、これも傑作ではないか。面白過ぎる!後半は終始涙ぐんでおりました。2月は傑作ラッシュだ。帰宅して『めしばな刑事タチバナ』の新刊を読む。

めしばな刑事タチバナ12: ファミレス ナウ&ゼン (トクマコミックス)

めしばな刑事タチバナ12: ファミレス ナウ&ゼン (トクマコミックス)

「ファミレス ナウ&ゼン」は涙腺にきた。デニーズの「ジャンバラヤ」の破壊力はあれなんだろうな。別によく頼んだわけじゃないけどメニューから消えるのは寂しい。ファミレスでいうと、思い入れでは断トツでデニーズだ。今はかなり劣化してきていて、ロイヤルホストに大きく水をあけられている。五島ちゃんはなんだかんだでタチバナさんの話を聞きたい、というスタンスでいてくれないと寂しいのであしらったりするの控えて欲しいぜ。



火曜日。昼前に起きて、近所の入った事のない定食屋へ。そこそこの美味しさ。家でロン・ハワードエドTV』を観る。

楽しめた。主演はみんな大好きマシュー・マコノヒーで、まだ20代である。とりわけ音楽畑の映画ファンからのマシュー・マコノヒーフィリップ・シーモア・ホフマン(お悔み申し上げます)の人気は凄いですよね。新宿に出掛けて、Fuでマセキ芸能社の定例ライブ『ライラックブルー』を観る。ネタからフリートークまで余すとこなく面白い。ジグザグジギー、三四郎、浜口浜村ツィンテルルシファー吉岡を一度に楽しむ事のできるナイスな事務所ライブ。先輩であるカトゥー、セイシュン・ダーツ、あきげんの3組(中津川弦は最高)には申し訳ないが「パープル」とかもう1個ライブ枠を作って移動して頂きたい。あきげんなどは本来、マセキのナイナイになるはずが、何て伸び悩みだろう。モグライダー、エル・カブキ、カントリーズをブルーにあげて黄金時代を見せて欲しい。