青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

三連休のこっと

連休のこと。金曜日は本屋さんで買い物をしてから帰宅。西村ツチカ『さよーならみなさん』と荒川弘銀の匙』の新刊とボラーニョの短編を買った。ツチカさんの新作、超面白いんだけども、こちらの思考が追いつかない豊かさがある。もっとじっくり味わってみよう。

銀の匙 Silver Spoon 9 (少年サンデーコミックス)

銀の匙 Silver Spoon 9 (少年サンデーコミックス)

銀の匙』は相変わらず面白い、が興奮もしない。録画してあった『リーガルハイ2』を観たが、とてもつまらなかった。広末は本当にダメだ。『アメトーーク』はボーイスカウト芸人。実は私も小学校の1年生から4年生くらまでやっていた。でも、正直、嫌で嫌で仕方なかったです。悪い思い出ばかりではないですが、縦社会とか競争意識とかを幼い内から叩きつけられて、私の歪みの原因の1つな気がする。



土曜日は品川ステラホールでさくら学院の学院際ライブを2本。ちょっと音が大きくて疲れてしまったけども、よかった。特筆すべきはやはり水野由結ちゃんのダンス。浮いている。クッキング部ミニパティは本当に素晴らしい。後、何度も書いているが、森ハヤシ先生は本当に素敵。アイドルいじりのお手本だ。かもめんたるも売れたし、元WAGEは優秀だなぁ。シングル「顔笑れ」はやはり何度聞いても残念だ。歌詞の譜割りのもたつきとかギターの音とリズムとか、あまりのお粗末さに耳が聞くのを拒否して眠ってしまいそうになる。ライブ後、渋谷へ移動し、天下寿司で軽く寿司をつまんでから、無限大ホールで『シソンヌとコント』を観賞。ゲストはオアシズ大久保佳代子。劇場は湧いていたが、はっきり言っておもしろくなかった。大久保さんを投入しての想定内でしかない下ネタの凡庸さ。シソンヌは4本ほどネタを観て、なんておもしろいのだろう、と感激していたのだけども、本来はあのレベルなのだろうか。かなーりガッカリしました。フリートークでの大久保さんの回転の早さはさすがだった。家に帰って、森ハヤシ先生脚本の『ノーコン・キッド〜ぼくらのゲーム史』5話を観たのだけども、オーソドックスな作りでこれと言って言及する所はなかった。しかし、だんだんと話が暗くなって参りました。



日曜日。高田馬場へ自転車で向い、早稲田大学の学園祭へ。特に何も観る事はできずに、記念会堂へ。その広さに驚く。cero細野晴臣のツーマンライブを観る。学生主催とは思えぬ、設備、運営、動員に感嘆。素晴らしいですね。ceroはMC.sirafu、あだち麗三郎抜きの編成。シラフさんのいないceroを観るのは久しぶり。「あ、シラフさんがいないぞ」と音で思う事が結構あって、存在大きいのだなぁ、と改めて思った。その分、橋本さんのギターを堪能。御大が後ろに控えているという事で大変緊張されているようでした。ベタだが「ディアハンター」が聞けてうれしい。ceroの新曲は(いい意味で)SMAPのようだ、というつぶやきを以前TLで見かけたのだけども、なるほど「Yellow Magus」は『SMAP 007〜Gold Finger〜』に収録されていても不思議ではないプログレッシブかつアーバンメロウソウルなポップソング。高城さんの語り部然としたボーカルもイカしてた。細野御大はカントリーを渋く鳴らしていた。ボーカルの存在感には圧倒されたものの、そこまで大騒ぎするような演奏だとも思えなかった。こちらの耳の問題でしょう。ゲストで2曲ほど登場した青葉市子も、「あれ、こんなに普通だったっけ?」と拍子抜けしてしまう感じでした。MCでceroに触れる事もなく、メンバー紹介もなく、アンコールもなく、サービス精神はあまりない人なのですね。たい焼きを買って齧りながら帰る。ディスクユニオンでOf Montrealのアルバムを安く買った。

Bedside Drama: A Petite Tragedy

Bedside Drama: A Petite Tragedy

ジャネル・モネイが1番影響を受けたアーティストというので購入。Of Montrealって何で今まで聞いてこなかったんだっけか、という感じだ。2008年あたりの作品からどんどんおかしな事になっていくらしいので、追って聞いてみたい。しかし、ジャネルのライブ動画はどれも素晴らしいですよ。



雨に降られながら帰宅し、日本シリーズを観た。リリーフで出てきた則本のピッチングに圧倒される。素晴らしいストレート、そしてスライダーとフォーク。則本かわいい。そして、9回のマー君の登場。ファンキーモンキーベイビーズがかかる大雨の球場に登場する満身創痍のエース。それは泣くわ。勿論、マー君の身体は心配だけども、その気迫と勝利を祝う前に、その采配に文句を垂れ続けている人は本当に面白くない奴なのだろうと思う。後、客席の中にキラリと光る里田まいはとても美しいと思った。後、借りてきたウエストランドのDVD『漫才商店街』を観た。

漫才商店街 [DVD]

漫才商店街 [DVD]

この漫才が『THE MANZAI』の決勝に上がるものかはわからないが、とても面白い。好きだ。井口のツッコミに見せかけた世間へのぼやきというか批判はどれも本当によくわかる、というか染みる。



月曜日。眠り過ぎた。近所の定食屋で親子丼を食べる。本を読みながらダラダラとお風呂に入り、自転車で渋谷へ。ギョーム・ブラックの『女っ気なし/遭難者』をイメージフォーラムで観賞。素晴らしかった。シルヴァンは新しい僕らのヒーローや。その後、自転車で六本木へ向かい、森ビルで『スヌーピー展』を観賞。基本的には原作漫画の原稿展示なのだけど、とてもよかった。館内にはVince Guaraldiの「Linus And Lucy」のシンコペーションがループしていて、たまらない気持ちになりました。

やっぱり『A Charlie Brown Christmas』は名盤だよなぁ。展示が非常に多く1時間では見切れなかった。チャールズ・M・シュルツがピーナッツのキャラを書いている動画はとても貴重。90年代の作品は線が揺れていたり、1コマ漫画という形式になっていた、というのは知らなかった。しかし、早く全集和訳されて出版されないかしら。装丁とかペーパーブックみたいなノリの簡素なものでいいからお値段は低めにして頂きたい。何よりずっしりしたものより、いつでもどこへでも持ち運べるようなものがいい。グッズ売り場では興奮のあまり、アストロノーツスヌーピーの復刻限定版を購入してしまった。ずっと欲しかったのだけども、オリジナルには手が出ないので、メディコムトイの復刻で手を打った。記念にもなりますしね。ハンガーフォード社フィギュアをメディコムトイが復刻したものは、正直言って出来がよくないので買わないほうがいいと思う。スヌーピーはまだしも、チャーリーとライナスがなぁ。ハンガーフォード社の独特の表情が再現できていないのだ。ぜひ、雑貨屋やおもちゃ屋に赴き、本物を1度目にして頂きたい。全然違うのから。後、祖父江さんが印字監修した原稿ポスターも購入。部屋がピーナッツに染まっております。

なんと、森ビルでは展望台で『まど☆マギ展』も開催されていたので、ついでに観る。なんとこの日までだった、ラッキーだ。おそらくお近くにある東京タワーより高い展望はかなりのものだったのだけども、それを横目に、原画や巨大フィギュアが立ち並ぶ不思議な空間だった。絵コンテの美しさも堪能。アルティメットまどかもいた。

写真撮影も可でした。魔法少女のフィギュア5体が立ち並び、スクリーンに予告編の流れる吹き抜け空間には思わずテンションが上がってしまった。

マミさんの紅茶とか魔女カレーとかも売っていましたよ。食べなかったけども。ご飯を食べて自転車でいそいそと帰宅しました。三連休もあっという間に終わるなぁ。