青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(2013/09/26~)

五反田団の『五反田の朝焼け』をもう一度見たくてずっとソワソワしている週末だった。金曜日は仕事終わりに渋谷AXで武藤彩未のライブを観た。復活というプレミアム感を剥がしてしまうと、正直ちょっと退屈なライブだった。1980年代の楽曲をリバイバルさせる、という事なのだけども、いまいち冴えていない。選曲しかり彼女のパフォーマンスしかり。かえって、松田聖子とか小泉今日子の偉大さが浮き彫りになるというか。歌というのは上手さではないのだ。声の華というのは本当に選ばれた人間しか持ち得ないのかもしれない。元cymbalsの沖井礼二のペンが冴えたさくら学院でのバトン部の楽曲を想っても、彼女には90年代が合っていたと思う。帰りにフレッシュネスでフィッシュバーガーを食べる。誰に教えてもらったのか忘れてしまったが、フレッシュネスのフィッシュバーガーはとびきりに美味しいのだ。公園通りのフレッシュネスは何故かとても空いている。道路の向いのモスバーガーはいつも混んでいるのに何故だろう。AXでのライブ後だというのにお客が1人もいなかった。TSUTAYA穂村弘のエッセイの新刊を買って帰る。



土曜日。いつもより早起きをして、是枝裕和そして父になる』を朝一の回で観賞。とてもよかったので、もう一度観ようと思っています。『真夏の方程式』といい、まさか福山雅治が今年邦画で1番スクリーンへの収まりのいい男となろうとは。坂元裕二が脚本をして瑛太バージョンというのも観たい。なんせ女優陣は『最高の離婚』のコンビなのだ。観賞後、近所にあるパスタ屋に初めて入ってみたら、とても美味しくて驚く。こんな名店の存在を知らずにいたとは。まだまだ近所の散策が足りていないようだ。家に帰って録画してあった『あまちゃん』の最終回に感動。『Woman』の感想を書きたいけど、どうにも書き進められない。自転車に乗って渋谷を目指す。途中、新宿でパンク。何年間か乗りまわしていたので、タイヤとチューブに寿命が来たようだ。泣く泣く自転車を置いて電車で渋谷へ。O-eastさくら学院のライブ『さくら学院 2013 〜白井沙樹、父兄を代表して顔笑ります!!〜』を観た。入場整理券600番台なのに、しっかりメンバーの姿も拝めました。元ファンだったというメンバーがセットリストを組んだという今回のライブ、わかってらっしゃる!と唸らざる得ない素晴らしい選曲。バトン部Twinklestarsの名曲「DearMr.Socrates」の2013年度バージョンはうれしかった。「スリープワンダー」はダンスを含め、アイドルという芸術の1つの完成形だ。しかしながら、水野由結のダンスは本当に素晴らしい。純粋に、指先まで行き届いた彼女のダンスの表現力に刮目すべし。3年生4人が卒業してしまうのが今からとても寂しいのだけども、「Friends」を観ていて、水野と菊地が引っ張るさくら学院の画が見えてきて痺れた。田口華ちゃんの成長も著しくて頼もしい。本当にさくら学院ちばてつやの『キャプテン』みたいだな。家に帰って、『とんねるずのみなさんのおかげでした!』のスペシャルを観る。指原は衣装の時より水没した後のジャージ姿のがウン倍もかわいかった。ジャージ顔なのかもしれない。とんねるずとナイナイと極楽とんぼのネタを短いながらも、見られてうれしい。『ゴッドタン』が若手芸人特集で、吉本以外として三四郎、エル・カブキ、ルシファー吉岡が出演していた。全組マセキ芸能ではないか。ここに浜口浜村もいるわけだし、マセキの若手は本当に勢いがある。「若手芸人の間で『天才』と一目置かれる芸人」の吉本以外1位が三四郎、吉本の2位でシソンヌが。銀シャリによるシソンヌというコンビへの解説を聞いた矢作が「(俺らの時代で言う)ラーメンズみたいなもの?」との発言が。うおー。シソンヌは12月に単独が決まったそうなので楽しみだ。三四郎の漫才は楽しい。

テレビにも出た事だし(劇団ひとりから「悔しいけど、すぐ売れる」との太鼓判)、THE MANZAIの決勝に行って欲しい。



日曜日。11時過ぎまで眠ってしまう。急いで洗濯をして、出発。新宿バイタスでジグザグジギー宮澤さんが取り仕切るトークライブ『UTC』を観賞。同様のメンバーでのネタライブ『ウルトラC』というのもある。トークライブは500円、ネタライブは1000円だそう。ジグザグジギーとケチンダコチン以外全く知らない芸人ながらなかなか楽しめた。なんでもナベプロの養成所の同期とかなんとか。ジグザグの池田さんの返しの面白さはピカ一。いつまでもこんな地下のライブハウスでやってる場合じゃねーぜ、という感じが隠し切れてない所もよかったです。ぱっとみパルチザンという芸歴12年ながら未だ事務所に所属していないというコンビに胸を痛めた。頑張って欲しい。ライブ後、自転車を修理に出す。新宿の街をパンクした自転車を押して歩くのはなかなか辛かった。そのまま鴬谷へ向かい、東京キネマ倶楽部で片想いのワンマンライブ。何だか突然、ドッと疲れが来てしまい、倒れかけたのだけども、楽しいライブだった。オラリーさんが作曲したというソウルポップス然とした新曲がとても素晴らしくて、ときめく。あの楽曲にメンバーのコーラスや管楽器が重なる様にちょっと涙ぐむ。オラリーさんの独特のフロウは何だか凄い。続いてStevie Wonder の「Isn't She Lovely」を日本語でカバー。これもよかった。「踊る理由」で登場したceroの高城晶平さんのお洒落さにまたしても度肝を抜かれた。「tristeza de carnaval」が聞けなかったのだけが残念だ。「伝統的なダンスは難しいから あさって あさって 教えてもらうよ」って所凄く好き。とんかつ研究を怠っていたので、ライブ後に遅くまでやっているとんかつ屋をググり池袋の「すずや」へ。

ここは23時までオーダーを受け付けている。店主オススメの「塩とレモン」もしくは「醤油とレモン」をかけて食べてみたのだけども、とんかつの新しい扉が開いた。ここのとんかつは衣に味がよくついているので、醤油が実に合う。

羽海野チカの『3月のライオン』9巻読みました。『3月のライオン』の新刊はいつもお風呂で泣きながら読みますね、あたしは。今巻もよかった。もう表情の書き込みだけで涙ぐむレベルにきている。些細な所作にも色々染み込んでいてグッときてしまうなぁ。