青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(2013/09/01)


HAPPLEの新しいPV「サーカス」は最高だ。初めて観た時から土岐さんに道化師のようなフィーリングを感じていたので、いよいよ現実のものとなってうれしい。しかし、いい曲。そして、力の入ったPVだなぁ。マインズレコード素晴らしい。


週末の事。金曜日はキングオブコント2013の決勝進出者が決定。結果は「ジグザグジギー、鬼ヶ島、アルコ&ピースうしろシティさらば青春の光かもめんたる天竺鼠、TKO」でありました。

意外と希望通りだ。シソンヌとラブレターズは残念だったが。


土曜日はお昼を食べて、自転車で出発。気温は36℃と最後の夏休みのお膳立てはバッチリな感じ。目的地は40キロ離れた久喜市にございますcafe couwaだ。『〜終わらない夏休みスペシャル〜』と題してザ・なつやすみバンドと次松大助のツーマンライブが行われるのです。照りつける太陽を、水分を細目にとることで凌ぐ。KIRINが出している「世界のKitchenから」のソルティライチ、同じくKIRINの香ばし麦茶が大いに役に立った。

ソルティライチは普段はちょっと甘しょっぱくて飲めないのだけど、汗を異常にかいた状態で飲むとまさに「補われている!」という感覚を得られて最高である。スタートから30キロ当たりの畑ばかりの田舎でパンクという非常事態に見舞われるも、突如として現れた「セキチュー」に救われる。ホームセンター万歳。パンクもあり、なんだかんだで5時間かかった。cafe couwaはとてもナイスな空間だった。住みたいくらい。グリーンカレーも美味しく頂いた。1番手の次松大助のパフォーマンスはあまりいいと思えなかった。フィッシュマンズの影響下にあるスカバンドThe Miceteethのボーカリストなのですが、すっかり癖の強くなった歌声に、雑な鍵盤プレイ。The Miceteeth時代の「レモンの花は咲いていた」「春の雨」といった楽曲のセルフカバーはまだ聞けるが、ソロになってからの楽曲のポップソングとしての強度のなさ。歌モノのライブであんなに客を眠らしてはいけないと思う。The Miceteeth、好きだったのだが。ザ・なつやすみバンドの演奏は素晴らしかった。謎の動物ソングのカバーや「また明日Journey」などを久しぶりに聞く事ができた。楽曲に詰められたアイデアの豊かさよ。そして、新曲「ユリイカ」はどんどんよくなっていく。サンバやトロピカズモを意識したわけでなく、ジャパニーズレゲエシーンに殴り込みをかける楽曲のつもりだそうで、a-nationフェスへの進出も目論んでいるそうです。若旦那ことMC.sirafuさんがサビでタオルを頭上で振り回すパファーマンスをファンに要求していました。「サマーゾンビー」「めくらまし!」「悲しみは僕をこえて」を封印しても、ここまで満足度の高いライブを披露してしまうとは。最後は待ってましたの「なつやすみ(終)」です。居心地のいい空間だったので、のんびりしたかったのですが、帰り道も長くなりそうので、そそくさと退散。夜の久喜は明かりがなかった。しかし、雲の裏でずっと雷が音もなく光っている。不思議な光景だった。昼の日刺しにやられたのか、大宮あたりで気持ち悪くなりマックで休憩。ヘトヘトになりつつも2時頃帰宅。。帰宅後、早く寝ればいいのに『あまちゃん』2話分もう1回観直して、更にうしろシティさらば青春の光のユニットコントライブDVDを観てしまった。4時前に就寝する。



日曜日、あまりにクタクタだったので、昼過ぎに起床。この日も暑い。洗濯をすませてから五反田へ。五反田団の公演を楽しんだ。しかし、アトリエヘリコプターの周辺の雰囲気は何だか異様だ。ラグジュアリーな高級高層マンションがリバーサイドに乱立していて、一体どこにこれだけの数のお金持ちがいるのだろうと途方に暮れてしまう。五反田駅まで歩いて、庶民の味方うどんを「おにやんま」で食べる。鶏の天ぷら美味い。帰りに新宿のタワレコでayU tokiOの新作カセットを購入した。キングオブコントに続いてTHE MANZAI2013の認定漫才師50組も決定していた。1番に推したいのはマセキ芸能の三四郎だろうか。

今1番おもしろい漫才をしていると思っている。しかし、トータルテンボスタイムマシーン3号スリムクラブ、ダイアン、POISON GIRL BANDが50組からこぼれ落ちるって本当かよ。どんだけレベルが高い大会なのだろう。ダイノジハリガネロックアメリカザリガニルート33飛石連休などの「爆笑オンエアバトル」を彩った戦士達が今なおこの大会にエントリーし、更に50組から漏れているというのも泣かせる。18KINとか号泣とかチャイルドマシーンとか、もう解散してしまったんだけども、文字を並べるだけで泣ける感じがありますね。そういった意味では10$には希望を託したい。



週末にとんかつ研究を怠ってしまったので、平日に高田馬場「とん太」へ。

言わずと知れた老舗の名店だ。低音でじっくり揚げるいわゆる白寄りのとんかつ。肉は美しいピンク色。こんな名店に今更どんな言葉を残せばいいのか、という感じ。ただ美味かった、の一言である。衣と肉の油と脂のハーモニーがこの上なく甘い。塩をかければそれがより一層増し、ほぼ塩だけで食べる。一切れだけソースと辛子で頂いたが、それも当然のように美味い。店を出るお客がみな一様に「あぁ、美味しかった」と自然に言葉が漏れていたのが印象的だった。しかし、この高田馬場には「成蔵」もあるのだ。住んだらとんかつで破産してしまうだろう。美味いとんかつは高い。明日からまた質素に薄皮あんぱん生活だ。「サッポロ一番」の袋ラーメンも食べよう。『プロフェッショナルの流儀』で宮崎駿が映画完成後に1人で作って食べていた「カレーラーメン」といのがとても気になっている。映像には映っておらず、証言を頼りにするならば、塩ラーメンにカレー粉とバターと玉葱で作るらしい。この塩ラーメンというのは「サッポロ一番」ではないか、と推測している。後、『あの花』の1話でめんまが食べたがっていて「サッポロ一番」の塩にかき卵を加えたという代物が非常に気になっているので挑戦したい。そういえば、憧れのお菓子シベリアがスーパーで売っているのを見かけたのだけど、なんだかただ甘いだけで不味そうだったので買わなかった。なんせ300円以上する高級品だ。西島秀俊に「妙なもの食うなぁ」と言われたかった。



TV版の感動さめやらぬまま『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』を観賞してきたのだけども、気持ちがサーっとひいてしまったな。TV版ではあんなに泣いたのに。劇場版、蛇足中の蛇足である。既存の映像のシャッフルが時系列を無視した乱雑な編集な故に、リズムが悪く、かつ一見さんは完全にお断りの作りになってしまっている。超平和バスターズの面々が「あの時はあぁだったっけ」というナレーションと共にテレビ版を振り返るというクソみたいな演出は何だ。テレビ版において繊細に作り込んでいた演出が全部死んだ。何よりも致命的なのは、この劇場版で突然、めんま側の「自分はノケモノだ」という視点を折り込んでしまったのも首をかしげた。また「生まれ変わり」というのを強く打ち出す事で、なんだか仏教系の新興宗教のよくできた販促ビデオみたいになってしまっている。エンドロール後の、追加されためんまの言葉も何が言いたいのか理解できなかった。劇場の音響で聞くガリレオガリレイの「サークルゲーム」だけがよかった。

この音数を絞ったアレンジの抜き方と、それでも落ちないメロディーの強度。



ロッチの最新ライブ公演のDVD『ハート』を観た。楽しい。しかし、映像特典のロケ映像のほうがコントより面白い。コント師からタレントの領域に突入しているのだろうか。ちなみDVDのパッケージは蛭子能収のペンでナイス。ayU tokiOの超名曲「恋する団地」のアコースティック編成でのライブ動画がYouTubeにあがっている。

マストチェックです。今1番ドキドキするポップソングを放つソングライターだ。