青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(2013/07/15~)

三連休もあっという間に過ぎ去ってしまった。土曜日。10時くらいに起きて、溜まっていた『あまちゃん』を観る。。おおいに盛り上がっていますね。ギミック抜きにして、単純に「明日(の放送)はどうなってしまうのだろう!?」と思わせる物語の強さがあるのがよい。お昼は近所の中華屋で汗だくになりながら塩バターラーメンと餃子を食べた。シャワーを浴びて、掃除して、自転車に乗る。ニトリの本店で水回りの便利グッズをいくつか購入して、十条の「だるまや餅菓子店」でかき氷を食べる。さすがにこの猛暑、かなりの行列ができていた。以前、訪れた時も若旦那の口上に圧倒されたわけですが、今回も同様の洗礼を受ける。「うちの事は結構勉強して来られました?」から始まり、「抹茶は特選の更に上の極上があります。本当は更に上があるんですが、お店で出せるのは極上まで」「このかき氷を食べてしまうと不幸な世界が待ってますよ。意味わかります?」「つまり、他の抹茶は食べられなくなるという事です」「僕は変態と呼ばれるほどの抹茶狂いですから、国内最高峰レベルのお茶関係者と繋がりがあるので」「まぁ、ここまでくると商売じゃなくて趣味ですね」と、ものの数分でマシンガンのようにくらう、くらう。もっと欲しかったのだけども、前回と違い店内が混んでいたので仕方あるまい。

もちろんかき氷は旨い。特選宇治金時に致しました。とは言え、氷の芸術的なまでの繊細な食感はやはり夏場だと一瞬で失われてしまうので、冬場などのほうが味わえるようだ。しかし、十条の商店街はなかなかに興味深い。異様に唐揚げを路面販売している店が多いのが気にかかりますが、暮らしやすそうな街だ。家に帰って『モンスターズ・インク』をDVDで観直す。2回観た。90分台というのも完璧だ。英語と日本語吹き替えを聞き比べてみると、どのキャラもほぼ英語版の雰囲気に寄っているが、爆笑問題田中裕二のマイクだけは、オリジナルと言っていい領域。翌日に『モンスターズ・ユニバーシティ』をスクリーンで観直す。早目の時間に観たので、子供達がたくさんおり、素晴らしいリアクションで劇場が満ちていて、とてもよかった。しかし、『モンスターズ・ユニバーシティ』にはあの素晴らしきNG集がエンドロールにないのは何故だ。



日曜日。新宿タワーレコード土井玄臣のインストアライブを観に行く。15時からの所を14時と勘違いする。1時間ボーっと店内を眺めた。土井節が炸裂したMCに、タワレコが不思議な空間になっていて、面白かった。「ハルカ」を久しぶりに聞く事ができた。

オルグでのライブでは演奏後「どうも、マーライオンでした」というギャグをかますも、声が小さ過ぎてほとんどの人に気づかれないという失態を犯していたので、この日こそ、タワレコ中に響く大声で!と願ったが、さすがにやってなかった。英断である。



月曜日は久しぶりに車に乗った。小淵沢にある「こぶダイニング」という洋食屋へ向かう為だけにわざわざレンタカーを借りてドライブ。「こぶダイニング」のハンバーグはぜひ皆さまに食べて頂きたい一品だ。車に乗る最大の楽しみと言えば、車内で聞く音楽。箱ごと鳴る感じがするので聞きなれた音楽もまた違って聞こえるのですよね。スタートはHAPPLEの『ドラマは続く』、こちらは完璧なドライブミュージック。続いて、海に行くわけでもないけど、サザンオールスターズのベスト。HAPPLEとサザンの共通点などにも注目して聞いた。ザ・なつやすみバンドのシングル『サマーゾンビー』も何度も聞いた。なつやすみバンドがいよいよドライブ対応型の音になっていて感動する。「echo」がドリーミー過ぎて昼間に聞くとヤバかった。ayU tokiOの『NEW TELEPORTATION』はローファイだし、車では聞けないかも、と思ったのだけど、これがとてもよかった。録音の創意工夫がイヤフォンで聞くよりも、如実に聞き分ける事ができて、改めて天才だな、と思いました。じゅんじゅんの『せしぼんep』も素晴らしかった。じゅんじゅんの、キュートネスだけでなく、表現者としての才能はもっと正統に評価されるべきだと思う。B'zのベスト盤も久しぶりに効いてみたのだけど、今なお有効な強度を持っているのは「愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない」と「恋心」「LOVE PHANTOM」くらいだった。「Calling」で臭メロを極めた後はハードロック化してしまい、聞く気を失ったので止めた。中学1年生の時だけ何故かむやみやたらと聞いていたので、ほとんどの曲を覚えていたけども、Aメロとサビがなかなか結びつかないのが不思議だった。恒例の槇原敬之視聴会も行った。『僕は君の宝物』と『UNDERWEAR』

UNDERWEAR

UNDERWEAR

という2大名盤に酔いしれる。しつこいようだが、私の1番好きなマッキ―楽曲は「Penguin」だ。何てメロディーだろう。言葉の入ってきかたも尋常ではない。2枚ほど聞いてみて導き出された結論は、マッキーの歌詞の素晴らしさは、文章の組み立ての巧さが大きいのでは、という事。そして、これまでは具体性に富んでいる点が素晴らしい、と思っていたのだけども、マッキーが上手いのは、「所作」の描写力に他ならないな、と気づいた。楽曲の中で人物が見事に運動している。だから、想像力への喚起力が異常に強いのではないかしら。



地方に飛んだ竹馬の友が久しぶりにこっちに遊ぶに来ていたので、再会した。久しぶりだし、年齢も重ねた事だし、かしこまった場所で食事をしたいな、と思い初日をケンタッキーフライドチキン、2日目を天下一品江古田店で、楽しんだ。天下一品江古田店は1番愛用していた天下一品だったのだけど、引っ越してからしばらくご無沙汰しておりました。他の店舗で色々食べて、またここに戻ってくると、改めてその美味さに感動する。味のバランスが素晴らしいのだ。天下一品のラーメンって一歩間違えるととても気持ち悪くなってしまうのですが、絶妙のバランスで味と濃さとの両立を図っている。天下一品では「ラーメンのたれ」というのがテーブルに常備されており、味を調節できるようになっているのだけど、江古田店ではそこにシールで「味を確かめてから入れて下さい」と貼ってある。自店の味への誇りが伺えるエピソードと言えるのではないでしょうか。後、この店は「こってりですか?あっさりですか?」という愚かな問いを排除している。黙って「こってり」なのだ。あぁ、まずい、今すぐにでもまた江古田店のこってりが食べたくなってきてしまった。江古田店のババアは相変わらず最高のヴァイブスを放っていて、この日は極上の笑顔で出迎えてくれた。



ヤマザキの薄皮パンシリーズは本当に奥が深くってあんこ系であれば2、3個でお腹が膨れる為、1袋(5個入り)で2食分を補える優れ物なのだけども、クリーム系はいまいちお腹にたまらずついパクパクと5個一気にいってしまう。これはどうやら抗えない法則らしく、被害報告も多々見受けられる。しかし、それほどにクリーム系も美味いのだ。コーヒークリームなど、ブルーマウンテンコーヒークリームパンなんていう商品まである細分化ぶり。

はっきり言ってコーヒークリームーパンの豆の種類なんて何でもいいのだけど、そこらへんの無駄さが心をくすぐります。豊富なラインナップが魅力な薄皮パンシリーズだが、私の近所には、つぶあんパン、チョコパン、クリームパン、ピーナッツパンの王道4種に、何故かバナナクリームパン沖縄黒糖入り栗つぶあんぱんの2種を加えた6種しかない。



金曜日は武藤彩未の復活ライブを観る。かわいすぎて大変だった。人前に1年以上曝されなくても、ああいう風に美貌をキープできるというのは本物なのだろな。開演が非常に押していた。ライブとかって当たり前のように時間押すけども、あれって何でなんだろう。こっちは早めに仕事切り上げて駅からダッシュまでしとんじゃい、という話なのです。ライブ後、ロイヤルホストで「きのこサラダ」を食べる。やはり名作。ロイホはどのメニューも本当に美味しそうで偉大だ。パーコー麺が再びメニューから姿を消しているような。ほとんど頼む事はないが、メニューにはいて欲しい一品ってありますよね。



土曜日。宮崎駿風立ちぬ』を初日に早速観賞。全く咀嚼できていないが、あまりの作家性の放出とその堂々たる「映画」っぷりにもヤラれてしまう。画面の情報量の多さは異常だ。いい意味で。観賞後激しい頭痛に襲われて寝込む。少し寝た後、気候がとてつもなくよくなっていた。期日前投票を済ませる。夜は素麺を食べた。録画してあった『あまちゃん』と『Woman』を観る。『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』の再放送も観ていて、劇場版が楽しみ過ぎる。OPはGalileo Galileiの「青い栞」から同バンドの「サークルゲーム」という曲に変わっているのですが、これも普通にいい曲だった。



日曜日。『藤子・F・不二雄展』に駆け付ける為、自転車で東京タワーを目指す。新宿や六本木を駆け抜ける、遠いような近いような感じ。気候がそこまで暑くないので助かった。展示もおもしろかったので大満足。間もなく閉まるとういう「蝋人形館」ものぞいてきた。20年ぶりくらいに入ったけど、クールだったな。中世の拷問とか気持ち悪いし、「最後の晩餐」の蝋人形化はドープだし、最後のコーナーに、突然フランク・ザッパリッチー・ブラックモア、ロバート・フィリップ、トニー・アイオミ、イアン・アンダーソン、ジェイムズ・ヘットフィールドらが現れメタルとプログレで脳内がグチャグチャに。写真は神リッチーとロバート・フィリップ先生にイアン・アンダーソン。


イングヴェイ・マルムスティーンとかロブ・ハルフォードとかじゃないあたりが抜群にセンスよいのだよな。しかし、最終的に力の入りまくったマニュエル・ゴッチングの展示に突入して、もうわけがわからなくなります。クラウス・シュルツとミヒャエルヘーニッヒの展示がやたら詳細だったけども、ちゃんと聞いた事ないし、顔が似ているかもわからないんですけど、館主の熱情だけは確かに受け取った。なんでも日本のマクドナルドの創設者と息子が作ったらしい。熱情を実現させるのはお金か。



平日の振替休日があったので、西荻窪の「坂本屋」で名品と誉れ高いかつ丼を食らいに行こうではないか、と強い日差しの中、自転車を漕いで向かったのですが、「店主怪我の為1ヶ月休みます」との看板が。少し泣く。とんかつへの気持ちが止まらなくて、「西荻窪 とんかつ」で検索し、「とんかつ黒」「ぶたじろう」の2店をピックアップし、向かうもどちらも休みだった。仕方あるまいと「荻窪 とんかつ」で検索して辿りついたのが、「たつみ亭」。こちらも名店で、まっこと美味しくロースカツを味わったのでした。しかし、とんかつほど浪漫を託せる食べ物はないんじゃないか、という気がしてきた。1枚の芸術。



最近聞いているもの。ドイツのDJ Kozeの今年出たセカンドアルバム『AMYGDALA』が最高。

AMYGDALA

AMYGDALA

今年のベスト級にいいミニマルテクノだす。メロウとポップの匙加減が絶妙に好みで、部屋でずっとかけてます。ドリーミーだしチルできるし、最高。DJ Koze版『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』って言われてる(言ってる?)らしいです。よくわからないけど。『あまちゃん』のサントラも聞いている。これジャケットがいまいちだし、3000円もするので購入しませんでしたが、とてもよいです。「希求」「灯台」「アキのテーマ」「海」「家族」などのスローナンバーが染みました。「潮騒のメモリーズ」のシングル発売はうれしいのですが、ジャケットはあれダサくないですか?一周してありなのだろうか。