青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(2013/07/10~)

どうにも暑過ぎるこの夏は、自分の働いたお金でクーラー代を払う初めての夏だ。水曜日に観たスカートの企画『月光密造の夜』in渋谷WWWは最高だった。ミツメ、トリプルファイヤー、スカートという3組で、ドリンク代込み1500円。渡お兄さん、ありがとうございます。ミツメ17日に出るシングルに収録されている「うつろ」と「会話」がとてもよかった。今、バンドはインプロ志向が強いようだけども、落ち着いたら、川辺君の歌謡センスを活かしたモードも聞いてみたい。トリプルファイヤーはとにかくもう最高だった。ボーカルの吉田君はTwitterでも騒がれていましたが、偽星野源でした。

日本海の魚は身が引き締まっている

という歌詞を思い出しては笑っている。スカートはとてもソウルフルなライブを披露していた。イベントタイトルにもなっている「月光密造の夜」という曲がスカートのレパートリーの中で1番好きだ。この日は「アポロ」と「月の器」がとてもよかった。今、気づいたけども全て「月」に関わる曲だ。澤部君、声がとてもよく出ていて、前述の通りソウルフル。個人的には歌詞をもう少し丁寧に歌う所も聞いてみたいなーとも思いました。『エス・オー・エス』のアナログ盤はとても欲しい。あのアルバムは本当に好きだ。「ハル」という楽曲の素晴らしさはリリースから時間が経つほどに高まっていきます。

レコードで聞くその体験はさぞかし素敵な事だろう。ライブ前、「はなまるうどん」で夜ご飯をすます。渋谷WWWが会場ですと、すぐ近くの「丸亀製麺」と相場が決まっていたのですが、「はなまるうどん」の一日分の緑黄色野菜が摂取できる「コクうまサラダうどん」が素晴らしいので、最近は「はなまるうどん」派に傾きつつある。店内を眺めてみる、「はなまるうどん」はかき揚げの油を40%以上カットしているそう。企業努力に目を見張るものがあるようだ。そう言われてみれば「丸亀製麺」のかき揚げは旨いが、胃にもたれる事がある。かつて若さを持て余していた頃は、「丸亀製麺」で明太釜玉うどんなるプリン体の気になる食べ物を愛していたものですが、一人暮らしをしてから野菜への気持ちが高まるばかりなので、コクうまサラダうどんを今後も愛食していく事でしょう。



木曜日は友達とご飯を食べた。スイーツ王子の異名を持つ男に、ドトールの名作「ミルクレープ」に夏季限定でレモン味が登場していて、それがなかなかの出来栄えなのだ、との情報を頂く。帰りに、「カレーと本」特集の今月号『POPEYE』を思わず購入。

POPEYE (ポパイ) 2013年 08月号 [雑誌]

POPEYE (ポパイ) 2013年 08月号 [雑誌]

なんたってカレーは美味しい。今月号の表紙イラストは安西水丸なのだ。調べていなかったので、リニューアル後の編集長は勝手に文体から松浦弥太郎だと思っていたのですが、木下孝浩という『BRUTUS』を手掛けていた人らしい。次号は「とんかつと映画」にでもしてください。とんかつという食べ物の素晴らしさについて言葉を費やせる人間になりたい。カツカレーという食べ物に想いを馳せる事は、それは小宇宙について考える事であるからして・・・むにゃむにゃ。思わず、友人に「ねぇ?カツカレーって絶対的な存在だよね!?」と鼻息荒く声をかけるも、「自分からは絶対頼まない」と言われ、言葉を失った。世界はそういう風にできているのか。自分から注文する以外にカツカレーを食べる事のできるシチュエーションというのを考えてみたけども、なかなか思いつかなかった。本屋では岩本ナオの『町でうわさの天狗の子』の11巻も購入したのだけど、もったいなくて読めない。1巻から読み直した後、正座をして読みかかろうと思う。



金曜日、仕事後に池袋ミュージックオルグで、土井玄臣企画のライブを観る。わたなべよしくに、高橋翔、Hara kazutoshi、土井玄臣、と心躍る出演陣。土井さんのお土産の阿闍梨餅の旨さ。初めて観た、わたなべよしくにのライブに惹きつけられた。スリーピース編成だったのだけども、ボーカルのわたなべよしくにと同等、下手したらそれ以上に才気を発していた、くらみつみらく流というギタリストがとても気になったので、思わず土井さんに何者なのか、と尋ねた所、「三月三十三日」という大阪では名の知れたインディーバンドのフロントマンらしい。三月三十三日、聞いてみようと思う。土井さんは昨年のオルグでの泥酔ライブへのリベンジを見事果たしていたのだけども、この二日後のタワーレコードインストアライブは二日酔いで、なかなかな事になっていた。お酒って怖い。



小沢健二のアナログ盤『Buddy/恋しくて』と『Back To back/ダイスを転がせ/指さえも』(共に7インチ2枚組)をゲットした。とにかくむちゃくちゃいい。小沢のアナログ盤はこれでほとんど聞いた事になりますが、アナログで聞いて1番感動したのはこの2枚かも。『ある光』も感動したけど。でも、なんというかこの2枚の楽曲は、ブルーにこんがらがったソウルがまさに刻印されて擦り切れている感じがするからでしょうか。『Back To back/ダイスを転がせ/指さえも』のクレジットなんて、

all songs written, arranged, produced and performed by kenji ozawa a/k/a oza 即ち小沢健二 彼自身

と記載されていて、「あー悩んでたんだんなー」となります。そういえば、この2枚は8cmシングル持っていない。学生時代、中古屋の8cmシングルコーナーを真っ先に調べるのを習慣としていたんですが、見つからなかった。2003年にアルバム未収録曲編集盤『刹那』が出ると聞いて、この習慣から解放されるぞ!と小躍りするも、誰もが最も聞きたいであろう活動休止前のシングル4枚は未収録だったのも、今ではいい思い出です。