青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

AKB選抜総選挙2013

AKBの選抜総選挙はおもしろいのでリアルタイムで観てしまう。

100通りの批判を跳ね返すエンターテイメントとしての強度があると思う。正直、大島優子に1位であって欲しいと願ってしまったけれども、指原莉乃の現代のジャパニーズドリームっぷりにはワクワクさせられるものがあります。tofubeatsの「J-POP/NEW TOWN/INTERNET」というのがあったけれども、指原の物語も「J-POP/LOCAL /INTERNET」という感じですよね。2chの「モーニング娘。板」の狼板で固定ハンドルネーム持っていて、複数のアイドルブログを中学時代から書き連ねていたという話も泣けるではないですか。

なんでこんなに田舎に生まれたんだろ。ハロショも行けない、ベリもこない。(イベはまぁそれなりにくるけど)遠征もいけない。ハロショで3000円くらい使ってみたいし。なんかすごい気持ち悪くなってきた・・。ああああああ友理奈様とかえりりんのこと、好きすぎて本当死にそう。なんでこんなにそれだけで凹むんだろう。よくわからないーーーーーーーーーー

なんかこれ見た時、謝りたくなったものな。ファンと付き合っていたという致命的なスキャンダル発覚、博多への左遷、からの15万票を獲得しての総選挙第1位、というこの現象を通して「社会」「日本」を語る、みたいなものがこれから20通りくらい世に出回るのでしょうけど、そんなものは読まなくていいと思う。後、ビジネス本とか自己啓発本もたくさん出てきそうですね。メディア戦略、自虐コミュニケーション、出世術、ローカルビジネスだのなんだの。指原が撒き散らすワードのフックと多彩さは凄い。どの方面からでも語れてしまうのはやはり強い。でも、この現象事態の面白さには1ミリも敵わないでしょう。しかし、願わくば次の指原センター楽曲のタイトルは「エッチだってしたのにふざけんな」であって欲しいな、とか思っています。秋元康がキレキレに尖っている頃であれば、やりかねないと思うのですが。真偽は定かではありませんが、元カレに送ったというメール。僕、これ揶揄でも何でもなく結構好きなんですよね。人間臭いし、エモいし、とてもかわいい。確か原文は「エッチだってしたのにふざけんなよ」だったと思うのですが、ここは語尾の「よ」はないほうがかわいいですね。何より「セックスしたのに」とか「やったのに」「やらせたのに」という表現でなく「エッチしたのに」というフレーズ選択に、オニャン子倶楽部のデビュー曲のサビに「友達より早く エッチをしたいのに」と書いた秋元康のDNAを感じますよねー。そして、ソロシングルはいつかtofubeatsプロデュースでお願いしたい。


その他雑感。宮澤佐江ちゃんがかっこよくてかわいくて好き。もう何年目かですが、徳光さんのチームの発音、「ティーム」というのに慣れない。ぱるるが好きだったんですが、ここ数ヶ月でグッと輝きが減少してしまったような気がする。峯岸のお母さんが中継で登場したのだけど、ずっとぬいぐるを抱えていて、しばらくそこに誰も触れないので、映してはいかない人が登場したのかと思ってまじでハラハラしました。最後の最後で、峯岸が大切にしていたぬいぐるみだったとの説明が入り安心する。前田敦子が会場を高い所から見下ろしていて、かっこよかった。順位発表中は一切感情を顔に表さないで、座っているか立っているかで、感情を推し量らねばならなくて大変でした。去年みたいに1位に花束を渡しに降りてくるのかと思ったら来なかった。大島優子じゃなかったからだろうか。大島優子は賢くて素敵だ。2位でのコメントも、悔しさを押し殺し、次の1位の指原への振り、そして巻き起こるであろう指原への反感感情を和らげるようなムードに持っていってたように見えた。まぁ、それはよかったんですが、今回の総選挙、感情を表に出さず綺麗に取り繕う子が多かった印象ですよね。下世話ですが、もっとギラギラしている所を見たい。やはりピークは第3回総選挙の前田敦子リベンジだったな、と高橋栄樹の『DOCUMENTARY OF AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る』

を見返したのですが、改めて傑作ですね、これは。西武ドームのシーンは思わず2回立て続けに観てしまった。前田敦子熱中症で倒れて、本番には間に合わないから代役を立てねばならないかもしれない、というシークエンスがある。本番直前、彼女抜きでのステージを覚悟し、円陣を組むチームAの輪に、寸前で加わる前田敦子の足取りを捉えたショットなんて嘘みたいなかっこよさだ。戦場さながらのバックステージにて、1人階段に座り、ソロ曲を歌う前田敦子が映るモニターを見上げて「かわいっ」と人知れず呟き微笑む高橋みなみのショットも奇跡のよう。彼女はこの2作目まではとてもいいのだけど、3作目から怖いのだ。このドキュメントシリーズは、徐々に個体を失い、存在が組織そのものに飲み込まれる高橋みなみのドキュメンタリーでもあるのよな。とにかく、前田敦子は女優としてこの作品での存在感を超えられるかが、重要な気がします。昔の大竹しのぶが出演している作品を見ると、あっちゃんにソックリなので(声の上ずり方まで似ている)、活路は大いにあると思うのです。