青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

日本橋てん茂&吉祥寺ダルジャン

グルメブログへの華麗なる転身。この週末、日本橋の天麩羅屋てん茂に行ってきました。

所謂、天丼を出さない、揚げている厨房をカウンターで囲むタイプの老舗高級店。1回の食事に1万円。CDが1枚2000円くらいと考えると「5枚かぁ」と躊躇してしまうわけですが、1枚1万円のTシャツやらポロシャツなんてものが平気で横行しているファッションの世界の事を想うと、なんでもっと早くこういう店に行かなかったのだろうと勇気づけられます。少し歳を重ねたおかげで、あんな布切れにお金を落とすくらいなら、美味しい天麩羅だ、と迷わず思える脳味噌に変化致しました。てん茂はまず店の佇まいが素晴らしい。店内も時の重みを含んだ、カジュアルなのだけど、厳かな、空気が漂っている。はっきり言って緊張した。しかし、蝶ネクタイを締めた3代目と4代目はかわいい。目の前で食材が揚げられていく様を観ながら食べるというのは、なんだか気持ちのいいものなのでしょう。胡麻油の風呂というのがあれば浸かってみたいものだ。次々と出てくる野菜と魚介類の滋味と甘味を堪能した。パセリという変わり種も意外な美味さ。目当てだった春の根菜の天麩羅も独特のえぐみが堪らなかった。天つゆはほとんど使わず、粉状に擂られた塩でほとんど頂く。〆はかき揚げとご飯に味噌汁。最高だ。とは言えマクドナルドのフライドポテトも心から美味しいと思える人間なので、天麩羅の深く細かい味の機微を理解できているはずもなく、ただひたすら何となく気持ちよくなり店を後にしたのでした。




今週はもう1店素敵なお店に足を運びました。

吉祥寺ダルジャンはスバゲッティもデザートも最高に良い。とくにコーヒー。ここのコーヒーが一番好き。ここで好きなだけ飲み食いしてみてーなー


去年、ceroのフロントマン高城晶平さんがTwitterで賞賛を送っていた吉祥寺のダルシャンというお店でございます。ふぁぼったままずっと心に残っていたので、万を持してドアを開かせて頂きました。こちら端的に言って、名店であります。ちょっとモアっと淀んでいる感じはあるのですが、吉祥寺とは思えぬ落ち着いた空気を纏っております。気取ってなくてよいのだ。まず、サイドメニューが500円という低価格で充実しているのがうれしい。ポテトサラダに、グラタンに、ローストビーフまであります。スパゲッティも気取っておらず安心する美味しさ。とりあえずぺぺロンチーノが美味しければ、そのパスタ屋は信頼に値するという教えが私の中にあるのですが、そこも軽々クリア。名物はカルボナーラだそうなので次はチャンレンジしたい。そして、この店の何よりの素晴らしさはスイーツと珈琲だ。


ケーキやプリンは全て手作りで甘さ控えめで優しいお味。ケースに張り付いて見ていたら注文したもの以外もお試しで少量付けてくださったのですが、どれも絶品でございました。人気ナンバーワンはプリン、ファンが多いのはチョコレートケーキだそう。私はチョコレートタルトの大ファンになりました。そして、珈琲!上記の通り高城さんも(高城さんはバー&喫茶rojiの兄ちゃんでもあるので珈琲への造詣は深いに違いないのです)、そしてお店の方も「うちのはちょっと他とは違うから、最初は何にも入れずに飲んでみてよ」と言うほどに、なんだか不思議な味のする魅惑の珈琲なのだ。本当にちょっと特別だ。このお店が素晴らしいのは、アホみたいに飲み食いしても会計たったの1人2000円。コストパフォーマンス高過ぎなのでございます。店のおばちゃんが食べている所を通り過ぎる際に「どう?美味しい」と聞いてくるので、「ハイ!美味しいです」と勢いよく答えてみたら、「あら、いいわねぇ。幸せで」と。グッときた!幸せは食にあり!