青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと

今年はスイッチOTCの花粉症のクスリ飲んでいるのですが、効きますね、これは!例年に比べるとかなり楽です。効く上に眠くなったり、喉かわいたりしないです。病院行かないで、このクラスの薬が手に入るのはエポックメイキングだ。間違えて2錠飲んでしまった時はかなりドープに気持ち悪くなったので、確かに効くのだと思う。どんどん効くのだと思いこむ。プラセボプラセボ。ここ1ヶ月くらいは、人事異動の発表にビクビクして気分がダウナーだったのですが、無事今年も東京在住をキープする事ができました。ずーっとYo La Tengo聞いて鼻炎薬でトリッピン。


先週、初めて新宿のルミネTHEよしもとに足を踏み入れて来ました。『THE MANZAI』のイベントで認定漫才師17組の漫才を堪能。個人的に断トツで面白かったのはトリを務めたアルコ&ピースだろうか。登場する際の動線の練習を行い続けるという漫才のフォーマットをいじくるコントチックなメタ漫才だったのだけど、クレーバーかつ演技力と言葉のキレ味が抜群だった。「漫才師はそれぞれの円孤を持っている」というキラーフレーズだけで決まりだ。酒井演じる頭の弱いヤバ目の奴、そんな彼に優しく漫才を教える平子、という関係性に異様に奥行きがあって、連続物のコントシリーズのようだった。続きが見たい。磁石、ウエストランドハマカーン囲碁将棋などご贔屓にしているコンビはどこも軒並み面白かった。ニッチェってネタを初めて観たのですが、あれはそりゃ人気出るわー。最近はどの事務所も層が厚いなぁ。流れ星は「山-1グランプリ」効果もあって、いい加減に今年あたり売れそうだ。断トツでひどかったのがスリムクラブで、ネタを終えずに退場していった。なんでも内間が尋常じゃなく緊張していたらしい。ジャルジャルのネタの新しさにはなんとか追いついて行きたいものだ。今回やっていたネタは、表層はベタなのに、裏で脱構築を繰り返していく、という感じでとても刺激的だったのだけど、正直難しかった。ついていきたい。圧倒的なルックスの華やかさにも驚く。オーラがちょっと違った。冷静に考えると『めちゃ×2イケ』レギュラーなんだものな。



土曜日は久しぶりに街へ出て買い物をして、新文芸坐のオールナイトへ。あそこのスタッフの人の声は何年経っても変わらず吉田照美で安心致します。しかし、春の真夜中に大人たちが集まってドラえもんを暗闇で観るワクワク感よ。昔は毎年やっていたそうなのだけども、アニメのスタッフが新体制になってからはこのような旧作を上映するイベントは初だったらしい。これからもちょくちょくやって欲しいものです。ちなみに文芸坐は今週はトリュフォー、来週はロメールのオールナイトでどうかしちゃっています。観に行きたいけども、オールナイトがしんどい年齢になって参りました。お腹が痛む。学生の頃と違って貴重な日曜日を棒に振るのも惜しいのだよな。案の定、日曜日は午後まで寝て、そこからさまぁ〜ずのDVDを観たり、中華を食ったりして過ごす。



録画していた『最高の離婚』に痺れる。その素晴らしい脚本と演技に、「すげーすげー」と声をもらしながら見入ってしまいました。瑛太真木よう子の元恋人2人との会話が敬語というズラしが面白さを生んでいた序盤から、いよいよタメ口への振り戻しが来て、抜群にエロい。敬語→タメ口、この瞬間が人間関係の中で1番エロいのではないろうか。真木よう子ジュディマリで2番目に好きな曲を当てる、という実に居酒屋クオリティーな会話の中に宿る豊かさ。絶妙だ。きっと、脚本の坂元裕二は、ジュディマリはわりと好きで結構聞いてはいるのだけど、YUKIに心酔するほど好きな女はちょっと痛いよな、とか思って書いてそうな所がなんかいいですよね。




デヴィッド・O・ラッセルの『世界にひとつのプレイブック

個人的にはいまいち。物語の骨格にあるカウンセラー、アメフト、スポーツ賭博に馴染がないので、ピンと来なかった。というか「共感度100%」というコピーがついていましたが、日本人はほとんどの人がピンと来ないのではないかしら。そもそも登場人物の行動原理が理解できなくて、そこありきで発生するドラマに乗っかっていく事ができない。大きい声の演技合戦が好きな人に最高の映画かもしれない。ブラッドリー・クーパージェニファー・ローレンスを追いかける前に、わざわざデニーロが出てきて、「何故走るのか」を全て台詞で説明してしまう。これがよくない。そうなってくると、もうあのシークエンスに運動は存在しないのではないか。ラッドリーとジェニファーがダンスでもって、フィジカルとメンタルの距離を縮めていくのに対比するつもりなのだろうけども、クーパーと元妻の関係性に「接近禁止令」と名付けてしまい、更にそれを劇中の台詞で多用してしまうのはいかがなものだろうか。しかし、ジェニファー・ローレンスのおっぱいは躍動している。ときに予告編の感じからすると、てっきりハイライトシーンでStevie Wonderの「My Cherie Amour」でダンスするのかと思っていたのですが、「Don't You Worry 'Bout A Thing」でした。


まぁ、どちらも名曲だ。なんせ「Don't You Worry 'Bout A Thing」には小沢健二の「天気読み」が入ってますからね(逆)。カメラがサーっと引いていく所は興奮した。しかし、こんな事ならとっととタランティーノの新作を観ておくのだった。ゼメキスの『フライト』に加えて、今週末からはドラえもんサム・ライミの新作も始まるのだ。恐ろしい事です。春の豊作じゃ!




DVDで観た沖田修一『キツツキと雨』はとても面白かった。

キツツキと雨 通常版 [DVD]

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沖田修一は脚本を書くのが上手な人だ。シーンが全部途中で終わるような感覚を持続したままどんどん繋がっていく。それが妙に気持ちいい。顔が髭で覆われていない古舘寛治が新鮮だった。あの人は上手だ。『南極料理人』『キツツキと雨』を続けて沖田作品を見てみて、改めて『横道世之介』でその手腕はいよいよ突き抜けた、という印象でして、もう既に次作が楽しみ。そして、『横道世之介』は2013年ベストの可能性も高いぞ。まだ観てない人は劇場に駆け付けるべき。『横道世之介』で唯一のれなかったのが伊藤歩のパートなんですが、みなさんはどうなんでしょう。伊藤歩に魔性の女としての説得力に欠けていませんでしたか?後、現代の伊藤歩のやだみね。ときに、高良健吾がどんどん好きになってきて、より隙のない世之介と言えるキャラを演じている山下敦弘の『苦役列車』を見返したくなってきた。あの映画、当時はそこそこな評価を下してしまったけども、とってもいい映画なような気がしてきた。




『犬猫』『人のセックスを笑うな』という2つの傑作を撮ってから長い沈黙が続いている井口奈己がオムニバス短編に参加する、という報にむやみやたらとテンションが上がる。井口奈己の映画は好き過ぎて批判している人を見かけると殴りかかりたくなるほど、それほどに好きです。