青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

さくら学院『The Road to Graduation 〜Happy Valentine Thank you for your smile〜』


今、1番好きなアイドルのライブはさくら学院のそれであります。というわけで下北沢GARDENで行われたさくら学院のライブハウス公演『The Road to Graduation 〜Happy Valentine Thank you for your smile〜』に行って参りました。素晴らしすぎて異様な充実感に満たされてしまいました。まず感心したのがライブハウスライブという事でギュウギュウ詰めを覚悟していだけど、かなりスペースに余裕があったという点。これはチケットが売れてないとかではなくて、ある程度の動員でスチケットをしっかり売り止めているのです。運営側のホスピタリティに賛辞を送りたいっす。あーしかし、もうこの今のさくら学院を見られるチャンスが1ヶ月ほどしかないなんて。そうなのです、さくら学院は「成長期限定ユニット」という事で中学を卒業すると共に必ずさくら学院も卒業せなばならぬのです。いや、このシステムちょっと素晴らしいな、と思っていまして、終わりが明確に設定されている事が少女期の刹那が確実に目に見えて燃え宿ってるんですよね。アイドルを語る上で欠かせない「物語」というやつも、運営側が変に設定する事なくストレートで綺麗なものが自動的に発生しますし、もう登場するだけで目が潤むような力があるのだ。生徒会長(まぁようはリーダー)である中元すず香がまもなく脱退する。彼女の類稀な歌とダンスが確実にさくら学院をパフォーマンスグループとして1つ上の段階にもっていったと思う。あれだけのダンスパフォーマンスと歌を聞かせてくれるグループだったとは、と昨年の『さくら学院祭☆2012』から驚かされている。前会長武藤彩未が率いたさくら学院の優雅さも素晴らしかったのだけど、今のさくら学院は少女の煌きと運動感がほとばしっている。必見でございます。



そして、改めて痛感したのはその楽曲の素晴らしさ。製作陣はとりたてて名のある人選ではなくウェルメイドではあるものの所謂J-POPサウンドなのだけど、これが凄まじく魅力的に聞こえるのは何故か。これはメンバーのボーカルの響きに他ならないと思う。最近は素人でもDIVA系の歌い方ができてしまう。なんせカラオケボックがそこら中にあるわけで、小さな頃から当たり前にJ-POPを歌ってきている。しかし、さくら学院のボーカル、とりわけユニゾンにおいてはそういった歌い方は極力排除されており、少年少女合唱団のような純粋で汚れを知らぬような歌声が採用されている。かなり厳しく歌唱指導しているのだろうな。ウェルメイドなメロディ、コード、サウンドとアンマッチなようでいて、そのズレが妙な高尚感を醸し出している。そして、やはり触れられぬような美しさに魅了されてしまうのだなー。中でも1番好きなのは前にも紹介しましたが「Song for smiling」でして、

これは振り付けも含めて少女アイドルの1つの完成形のように思います。このキュートでかつフレームにはまらない自由な動線のダンス!



ライブはバレンタイン直後という事もあり新田恵理「バレンタインデーキス」、Perfume「チョコレートディスコ」、更に放課後ティータイムふわふわ時間」まで披露!放課後ティータイムさくら学院の相性のよさにうなる。ニューシングル「My Graduation Toss」

ですが、ライブで聴いてその名曲っぷりに度肝を抜かれました。 ついに大物の召還、the brilliant greenの製作&プロデュースという事で超ウェルメイドなパワーポップロックチューンに仕上がっているわけですが、歌唱、パート分け、振り付けが、前述した「物語」に見事に昇華されていて、一挙手一投足がエモくて涙もの。実写版放課後ティータイム!『けいおん!!』後半のあのカタルシスがこの1曲に詰まっていると言えます。ちょっとこれにはどんなロックバンドも勝てないんじゃないか、と瞳を濡らしながらパフォーマンスをひたすら見つめ続けました。あんなパフォーマンスをテレビで披露したら一発でブレイクだと思うのだけどな!鼻息荒いですよ、ちょっと今回は。とりあえずライブは無理でもシングルはぜひ聞いて頂きたい!

My Graduation Toss

My Graduation Toss