青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(2012/12/10~)


sufjan stevensのクリスマスアルバムの素晴らしさに酔いしれている。編み物スフィアンかわいい。次の来日公演があったら絶対に行きたい。もろにインディーミュージシャンという感じですが、前作とかビルボードで7位。ライブのチケットも手に入りにくいらしい。日本でもceroシャムキャッツにその道を切り開いて頂きたいです。病院に行って痰切りの薬をもらってやっと咳が止まってきました。グッスリ眠れるって素晴らしい。すっかり街がクリスマス、年末ムードでウキウキ。そういえば、タイタンのウエストランドの漫才面白いですよね。クッソ好き。爆笑問題太田光代が目をかけている期待のホープだ。ツッコミがボケを追い越す楽しさ。今年の『THE MANZAI』でも敗者復活枠にいるそうなので、ぜひ勝ち上がってきてもらいたいです。



ダ・ヴィンチ 2013年 01月号 [雑誌]

ダ・ヴィンチ 2013年 01月号 [雑誌]

今月号の『ダ・ヴィンチ』の「星野源×若林正恭(オードリー)×又吉直樹(ピース)の本好き3人対談」がおもしろかった。冒頭から「スタバでトールは頼めるけどグランデとは言えない」という穂村弘直系の自意識トークで盛り上がっている様はみるに、「やはりこの人達は全員芸風が一緒だ」と興奮しました。しかし、所謂「モテ」についてのトークになるとかなり踏み込んでいて、「確かに昔に比べたらモテる」というのを一旦認めた上で、「モテるよねー」という他人からの言葉は、「お前のランクにしてはな」という意味合いが含まれているのだ、という若林のひねくれに、星野源が「そうっ!」と激しく食いついていた。あと、若林による、例えばA〜Dまでランクがあって、まれにAランクの女の子が、Dランクにいる自分を、「みんなはないって言うけど私はなくはないよ」と言ってくる、それをみんなが大袈裟に「モテてる」と言っているだけなのだ、という分析に惚れ惚れした。又吉と星野源が大橋先生の『シティライト』を大プッシュしていた。



六本木ヒルズTSUTAYAがGROOVISONSに占拠されていて、Chappieがいっぱいいた。久しぶりにChappieの『NEW CHAPPIE』を聞き返したけども、名盤だ。

NEW CHAPPIE

NEW CHAPPIE

くるり『図鑑』のレコーディング中にスタジオで流してみたらジム・オルークが大喜びで踊り狂った、という有名なエピソードを持つ「Welcoming Morning」は最高。pal@popって今何をやっているのだろう。

ROUND TABLEによる「Everyday」、COILによる「Good Day Afternoon」も素晴らしいし、何と言っても草野正宗松本隆による「水中メガネ」、細野晴臣松本隆コンビで歌唱が森高千里という完璧すぎる(更に編曲はティンパン・アレーだ!)「七夕の夜、君に逢いたい」が至高。

森高のあの歌詞の聞き取りやすさと松本隆の歌詞の旨味を引き出す歌唱は何だろうか。あの声で歌われる「薄荷ドロップ」の凄さ。森高の復活アルバムは全曲細野・松本コンビでお願いできないだろうか。



いよいよ来週あたりに引越しを予定している。インテリアの事で頭が一杯だ。思わずシティーボーイの部屋公開とかいう特集の『POPEYE』買ってしまった。

POPEYE (ポパイ) 2013年 01月号 [雑誌]

POPEYE (ポパイ) 2013年 01月号 [雑誌]

リニューアルした『POPEYE』はマガジンハウスの集大成という趣があって好きだ。実用性があるかは疑問なのだけども。大根仁の30代前半の家賃が20万円というエピソードに落ち込む。シャムキャッツの発売記念ライブを渋谷WWWで観てきた。『たからじま』はとてもいいアルバムだけど、ライブで聞くほうが断然かっこいい気がする。リズム隊の枠に収まらない感じがナイスだ。シャムキャッツのドラムがドカドカいってるんだけど、メロディーはどこまでスウィートな、Flaming Lipsみたいなアルバムも聞いてみたい。あーでも『たからじま』のステップを踏むような軽やかさもミソなんだよなぁ。しかし「なんだかやれそう」に尽きる。このコーラス泣いちゃうくらい好きだ。

これがリード曲としてPVで切られた時の興奮は忘れられない。前座としてステージに上がった紙コップスも素晴らしかった。あんなに演奏が巧いバンドだったとは。WWWの音響で聞くとそのドラミングの音色の美しさに震えた。異様な歌心とその枠にはまらない自由さに痺れる。CD-Rに収録されていない「蚊」という曲の大きさにおののいた。



槇原敬之の「素直」を最近よく聞いている。ピアノ1本の弾き語り楽曲をシングルとして発売できてしまうほどにこの頃のマッキーの才能は先走っていた。そのメロディーの強度と歌唱力。凄く昔に読んだロッキングオン系の雑誌で豊田道倫が選ぶJ-POP曲、みたいのに選ばれていたのも印象深い。

きのう何食べた?(7) (モーニング KC)

きのう何食べた?(7) (モーニング KC)

よしながふみの『きのう何食べた?』の7巻が凄くよくて、ちょっと泣く。なんかずっと読んできてよかったなーと思いました。そういえば、シロさん達も特別な日にラザニア食べるんだよな。『とんねるずのみなさんのおかげでした!』でのずん飯尾のプロポーズも泣けた。『ゴーイングマイホーム』が話数を重ねるごとに面白くなってきた。加瀬亮と古舘寛二まで出てきた。ただインタビューを受ける人の役で安藤聖が出ていたりするのだから眩暈がします。加瀬亮と対面する宮崎あおいに、ひさしぶりに女優としての力を観た。夢に凄く広いトレイっていうのがよく出てきます。あれは何なんだろう。


とんちまつりで観たホライズン山下宅配便のかっこよさであったり(ちょっとかっこよ過ぎた)、ロロの『いつだって可笑しいほど誰もが誰か愛し愛されて第三小学校』が素晴らしかったり、『THE MANZAI 2012』にゲラゲラ笑ったり、楽しい事はたくさんあったのですが、なんとなくダウナー。天気のせいだろうか。雨の月曜日という語感はカーペンターズなので嫌いではない。

とんちまつりは円盤で開催された前夜祭まで参加した。片想いのオラリーさんのソロ(アベユミコ名義)演奏は、つたないギターと楽曲の成熟度のアンバランスさが素敵だった。ジュディマリのカバーまで飛び出す。ceroの高城晶平のソロではyumboの「鬼火」のカバーを聞く事ができた。ceroの『MY LOST CITY』で1曲ベースを弾いている厚海義朗のソロも素晴らしかった。伴瀬朝彦のピアノ演奏もついに聞く事ができた。何より衝撃的だったのはB-positivなわけだけど、あのバンドについて語る言葉は誰も持ち合わせていない。私は非常に目が悪いので、テルさんの事をずっと「とんち周りには、こんなおもしろい人が片岡シン以外にもまだいるのか!!」と興奮しておりました。歌うまで気づかなかった。