青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

柴田聡子LIVE in ミュージックオルグ

日曜日は南池袋ミュージックオルグにてPADOK、ランタンパレード、都市レコード、柴田聡子というラインナップのなかなかに濃密な弾き語りライブを観てきた。どのアーティストも素晴らしい歌を聞かせてくれたわけなのだけど、今日は柴田聡子に言葉を費やしたい。

いやー天才だ。怪物だ。感受性が強くて、自分のわけのわからない感情故に自らを怪物のように思ってしまっている10代の子達(とりわけ女子)は急いで柴田聡子の音源を手に入れて、ライブに駆けつけるべきではないだろうか。間違っても「生理」だの「妊娠」だの「自傷行為」だの「戦争」だの「殺す」だの「生きる」だの、ただ強い言葉を用いているアーティストに手を出すべきではない。あんなものはすぐ効くかもしれないけど偽者だ。あなたの感性はそんなものでは簡単にカテゴライズできないはずだ。

カープファンのあの子は可愛いね 相変わらず可愛いね
あの子に子供ができる前に わたしに子供ができる前に
もっともっと酷いこと考えておかなくちゃ
カープファンの子」

なんてラインにスゥっと救われてしまう子がたくさんいるのではないかしら。柴田聡子の音楽にはあなたのようなその強い感受性が乱暴なまま自由に世界の枠組みを広げる様子が伺える。脈絡のない言葉が矢継ぎ早に繰り広げれて、世界の真理にたどり着いてしまう、そんな感覚を彼女のライブを観ていると体感できますよ。いやー本当に何でしょう、あの言葉の選び方と速度は。ラディカルだし、イリュージョンだし、ロックンロールだ。ギター1本で世界に立ち向かい、言葉で世界を作り変える。歌人穂村弘は早く柴田聡子を発見するべきではないだろうか。驚くことに、傑作アルバム『しばたさとこ島』

しばたさとこ島

しばたさとこ島

の素晴らしい楽曲がありながらも、今やライブは半数以上が新曲。そのどれもが以前のレパートリーを凌ぐ素晴らしさだ。何度も言葉の繋ぎに打ちのめされた。彼女の独特の歌のリズムと節回しは更に研ぎすまれている。楽曲の構成力にも磨きがかかっていたなぁ。次のアルバムは彼女の歌とギター1本でもなんら問題ないのではないだろうか。むちゃくちゃ楽しみであります。